リプレイ「ディザスタァ・ムーヴィー」

-02- ミドルフェイズ/前半

ミドルフェイズ

シーン5:ブリーディング・レア

シーンPC:佐々木紗枝/全員登場を推奨/戦闘シーン

GM:警察に向かう織子たちは、途中でその行く手を遮られた……というシーンになります。戦闘シーンです。では、登場時の人間性低下をお願いします。
スグル:(ダイスを振る…出目6)ガッツリ減った。実際の登場はシーンの状況を見て動きます。
慧鳥アンジェ:(ダイスを振る)変異第一段階です。登場タイミングについては様子を見ながら動きますね。
GM:はーい。

 風が吹き荒れる池袋を急ぐあなたたちの前を、カラーギャングじみた集団が遮る。
 豪雨の中、一部の狂いもなく、くるくると棒状のものを弄ぶリーダーが、芝居がかった口調と動作で、紗枝と織子の前に立ち塞がった。

「おおっと、ここから先は通行止めだ、お嬢さんがた」
「ここはオレ達、『ダストブラウン』のナワバリさ。通りたいんなら、置くもの置いてってもらおうか」

 雨脚の中でも、その声は不自然なくらいはっきりとあなたたちの耳に届く。
 傘もささず、焦茶色のレインコートに身を包んだ一団は、あなたたちを見ながらも、時折周囲を気にするように視線を泳がせる。

田中:お前は……6年くらい前の時点で、既に埼玉でしか生存確認が取れなくなっていた、カラーギャング……!
:この豪雨の中でも活動してるのがある意味異常事態だな……

カラーギャング

 「不良行為少年たちの集団」を指す区分のひとつ。お揃いのチームカラーを身につけることからこう呼ばれる。
 現実世界の日本においては、2000年代後半には衰退していると言われているのだが、ことBBT世界においては何かと印象に残る存在。基本ルールブックのサンプルシナリオ2本にはどちらもカラーギャングが登場するし、やはりプチャヘンザの衝撃が強いのもあるのだろう。

佐々木紗枝:「ええっと……あなた方のナワバリ? を荒らすつもりはないので、通してもらうってわけには……? あの、置くものといってもピンと来なくて……」
 と、困った顔で言います。

田中:答え方が優しい……即座に消し炭とか肉塊にしない……。こういうとき置いていくもの、時限爆弾とかかな……?
ナガマツ:物騒な

 気まずい沈黙。やや間が空いて、リーダーが口を開いた。

カラーギャング:「……これはこれは、お嬢さんというよりはお嬢様方だったかな」
甲斐織子:「そんなことはどうでもいいんですけど───急いでるんです。その子の言うとおり、何もしないし出せるものもないから通してもらえません? それとも───」

「───人たくさん並べてれば、後ろで構えてるカメラに私たちが気付かないとでも思ってるんですか」
 雨の冷たさか、普段しないような強い言い方で緊張しているのか、織子の指先は震えている。

スグル:あ、妙な動きをしてると思ってたけど、やっぱカメラ意識した挙動だったか。
佐々木紗枝:気づかなかった!
佐々木紗枝:「織子ちゃん、走れる?」 手を握って織子に呼びかけます。紗枝、強行突破の構え。
甲斐織子:「大丈夫!」

田中:手を握る!! それだ!!
:あ、どう動くかお悩み中ならアンジェさん先に動いてくれると助かるかな? 実情はともかく、一見すると女子高生達に群がる不届き者という構図が崩れないので流れがスムーズになるかと
田中:じゃあ行きますか。どぉーれ(用心棒)

慧鳥アンジェ:そこへ登場します。ぼろぼろになった雨ガッパを脱ぎ捨て、髪を風になびかせながら、二人の背後からぬっ、と姿を見せる。右手を掲げて《アレナ展開》しつつ。

「私の頭脳が告げている。この天候の中、カメラを背負って芝居をしている一団がまともな連中ではない、とな。
 貴様等、私の地球で好き勝手している連中の一派だな? 聴きたいことが山ほどある。顔を貸してもらうぞ」


佐々木紗枝:「アンジェちゃん!?」
慧鳥アンジェ:「ん?」 振り向く。「アッ」

:キャラ作らないままで……w

慧鳥アンジェ:「あ、あれ~~、紗枝ちゃんじゃないですかぁ~~! ど、どーしたんですかぁ、こんな雨の日にぃ~~? アンジェはぁ、危ないと思いますよぉ~~!! マジ!!」
甲斐織子:「何というか、色々と手遅れよ、慧鳥さん……」

GM:アレナの中───この中にいる誰もが、全く動じませんね。
:まあ予想はしてたがやっぱそうか。
ナガマツ:ここで女子トークに花を咲かせると逸れそうなので、ギャングの出方を待ちます。
GM:では、先に状況を動かしましょう。
:お、じゃあ動いた直後辺りで登場しますか

《アレナ展開》

 内部で起きたことを外部から知られないようにする、特殊な空間を展開する技術。コツの分かる魔物なら誰でも使用可能。
 概ね、この内部にいるアンノウンマンは気絶したように動きを止めるとされる(シナリオやドミニオンによって例外はあるだろう)。普通の「アレナ」の中で誰も動じないと言うことは、普通に考えれば、この場にアンノウンマンとして扱われる者はいないことを意味するのだ。

カラーギャング:「───なんか、面倒くさいことになってきたな……。 ッ!?」
GM:『カラーギャング』達の視線が、あなたたちの後方上空へと集中する。
佐々木紗枝:くるのか!?
GM《資産:空間展開》の使用を宣言。PC達の後方から、より“濃い”アレナが展開されます。

「そこで引いちゃあダメだろ、エキストラ諸君───こういう時に君たちに求められているのは、無軌道な行動だよ」

GM:どこからともなく響く低い声を聞き取ると同時に、曲がりなりにも規律が取れていたカラーギャングの動きが乱れ、その一部が織子に向かって飛びかかる!
佐々木紗枝:手を引いて、かばいに入るアクションを取ります。
慧鳥アンジェ:「くっ! 最早言い逃れできぬようだな。IQ1400無量大数の宇宙最高知性であるこのハイブレン星人の本性を見抜くとは……佐々木紗枝、そしてその友人・甲斐織子……どうやらお前たち、只者ではないようだな……!!」 二人に一目置いたところで、空間展開を検知。
慧鳥アンジェ:「む……? 空間改竄……いや、街中で気軽に放つには堅固かつ濃密かつ急速過ぎる……ドミネーターか!」宇宙拳銃を取り出し……
スグル:では、その背後から水飛沫を伴って現れたバイクが、飛びかかった一団を軽くハネ飛ばします。
佐々木紗枝:豪快!
慧鳥アンジェ:「───くくく、ずいぶんとまあ、計ったようなタイミングで来るものだな」 にやりと笑います。
スグル:「───警察だ!これ以上勝手をするなら暴行と誘拐未遂の容疑でしょっぴかせてもらう!」 豪雨をものともせぬ鋭い声で牽制!
慧鳥アンジェ:ヒーローは遅れてやってくる!!
佐々木紗枝:これはかっこいい!

 『カラーギャング』の一団が、血走った目で闖入者達を見やる。それぞれが取り出して構えるのは、遠近様々な凶器だ。
 呼応するように風雨はさらに強くなり、周囲の建物が上空からの圧で軋み始める。

スグル:「チッ、予想はしていたがやはり正気ではないか」吐き捨てながら「君達、こいつらを鎮圧するからできるだけ下がれ!カメラがある範囲で下手に逃げても先回りされるぞ!」
慧鳥アンジェ:「全く千客万来だな。───最早擬態する意味もなかろう。佐々木紗枝、私はこの連中に用がある。お前にも聞きたいことがあるが、それは落ち着いてからにするとしよう……。そして現地治安維持組織のメンバーよ。私はIQ1400無量大数の宇宙最高知性であるハイブレン星人───気遣いなど無用。現状利害は一致している。力を貸そうではないか!」
佐々木紗枝:「あ、ありがとうございます! 私も、これ以上織子ちゃんを不安にさせたくないので、お手伝いします!」
佐々木紗枝:「織子ちゃん、下がってて。少し怖い思いをさせてしまうかもしれないけど……。えーっと……今は私を信じてほしいな」
甲斐織子:「……うん、そうする。信じてるから」
スグル:「月影高校の制服の時点でまさかとは思っていたが……分かった。ただし無理はしてくれるなよ」
慧鳥アンジェ:「この状況でお手伝い……だと? ハッ!! 私の宇宙最高の知性が気付いてしまった!! 佐々木紗枝は、魔獣だったのか!! ふふふ、ならば我が仲間てごまとして十分に使えるではないか……!! それこそ遠慮は無用だな!」
佐々木紗枝:「はい!」 (アンジェちゃん……どうしちゃったのかな)
慧鳥アンジェ:「そちらこそ足を引っ張るなよ!」 データ上攻撃能力はありませんか不敵に笑って返します。

スグル:「───市民に対して、許可を求めない撮影の強行は立派な犯罪行為ですよ、『監督』」

「仕込みは十分。闖入者はあれど影響は軽微。いい調整だ───シーン5、テイク1。ロール……マーク……」

 遠くから響くような老人の声が、不気味にあなたたちの脳裡へと滑り込む。
 あなたたちの視界を、白と黒に塗り分けられた拍子木が一瞬だけジャックし。
 ───アクション!
 カチン、と高い音と共に、暴走した『カラーギャング』があなたたちへと躍りかかる。
GM:では、敵の初期配置は図の通りです。PCは、敵とエンゲージしていないなら自由に位置取りしてもらって大丈夫です!
スグル:なんか、居る……>カメラ班
慧鳥アンジェ:紗枝さんに守っていただきたいので、同じエンゲージにいたいですね。
佐々木紗枝:了解。
スグル:こっちは下がれと言った以上、一応エンゲージは分けておくか。
佐々木紗枝:織子はどうなりますか?
GM:このシーンでは盤面に配置されません。下がっています。
佐々木紗枝:OKです

特殊な戦闘状況

激しくなる雨や雷、突風が、この場にいる全員の体力を奪います。
クリンナッププロセス終了時に、敵味方を問わず、全員が【FP】を10点失います。

慧鳥アンジェ:おお、状況特殊ルール。いいですね!
スグル:うおう、地味に辛いなこれ
佐々木紗枝:この特殊ルールって半魚人とかだとどうなるんだろう
GM:敵味方全員例外なく【FP】10点ロスです。突風とか、ダウンバーストで壊れた建物の瓦礫なども含めた被害で消耗します。
佐々木紗枝:なるほど。
スグル:雨そのものより、災害という異常状況で心身ともに消耗する、という感じなんだろうね。

セットアッププロセス

慧鳥アンジェ:セットアップは現状は特にありません。
GM:カラーギャングはセットアップで《ヘヴィチャージ》LV1。【行動値】を1にして、与ダメージ+10です。
スグル:ありがたいけど怖いなぁ……。
GM:次に行動値9でスグルさんのセットアップ。
スグル:ではこちらは《魔獣化》を宣言!

「───これより、特機二課としての権限を行使! 状況を開始する!」
 取り出した大型のスーツケースが瞬時に骨組み状に展開。コートを脱ぎ捨てメットを被りながらインナー姿で中央に直立すると、サイドカーより飛来した蜂型ドローンの一群が隙間を埋め、簡易フィッティングルームへと姿を変える。
『生体情報、オールグリーン』「───ロック!!」
 電子音声への応答で3Dプリンタによる装甲が出力され、完了と同時にドローンが散開すれば───
「───“ビー・キーパー”、起動アクション!!」
 鋼鉄の蜂を従えた機動スーツが姿を表す!

佐々木紗枝:特撮感!
GM:カメラ班それぞれが《悪徳行為》を宣言。この状況をカメラで撮影しています。対象はPC全員! クリンナップまでに討ち漏らしたら、全員の人間性が低下します。
佐々木紗枝:うわぁ……
慧鳥アンジェ:絶対許せねえ。
スグル:長続きするだけ辛くなるな。速攻を狙いたい。
GM:さらにさらに、戦闘エリア外からの特殊行動! 《不和の芽》で、カラーギャングに暴走のBSを付与!
スグル:なにぃ!?
佐々木紗枝:デーモン!? まさか
慧鳥アンジェ:なかなかレアなものを見た!

《不和の芽》

 相手に「負の感情」を植え付ける、デーモンのアーツ。データ的には「暴走」のバッドステータスを与える形で表現されるが、より強い友情、より強い結束───つまり【社会】が自分より高い相手には通じない。
 暴走のBSはガード不可・カバーリング不可と、ディフェンダーの役割を封じてくる厄介なもの。ゲームデザイン上、エネミー側に使われるとこの上ない脅威となるのだが……エネミー側にはもっと手軽で相手の性能に左右されにくい手段が複数あるので、わざわざ《不和の芽》を使う必要はあんまりない。

世界律「??????」の効果適用

この状態における、[暴走][??]のBSを受けたキャラクターが行うアクションの達成値は、GMが決定します。

スグル:んん!?
GM:この局面では、全てダイス目7として命中判定達成値を算出しますね。
慧鳥アンジェ:計算が速くなってありがたいです!
スグル:疑似エニーセブンか。今はありがたいが……

:このやたら芝居がかったやり口からすると、地獄の道化師か……?
ナガマツ:監督の意向は絶対と?
:かなあ、と。それとメディアでも混じってるのか
田中:地獄の道化師=メディアっぽいですね。NPCなので他にも何枚か噛んでそうですが。

 前回に引き続いて相変わらず、読みの回転が速いプレイヤー達です。
 こういう「シナリオの先の予想」をしてもらえると、GMとしては嬉しくなりますね。

イニシアチブプロセス~各自メインプロセス

慧鳥アンジェ:まずは《魔獣化》しますね。

「私の知性の欠片を拝めることに感謝するがいい!」

 背後の空間が割れて、その割れ目から覗く向こう側の亜空間で、無数の星々が生物的に瞬く。銀河系1つ分の疑似恒星が光によってニューロンネットワークのごとき情報伝達を行う巨大な「脳」となっているのだ。瞳が星辰の輝きを宿す。
「亜空間限定接続! 高くつくぞ、私の知性は!」

スグル:(今見えた物は、宇宙空間か……?)ドローンからの観測情報に目配せしつつ、敵集団の排除に意識を集中。しかしエトランゼらしいスケールのデカさだ。

GM:初回イニシアチブは他PCに行動がなさそうなので、そのままメインプロセスを順繰り行いましょう。

メインプロセス:アンジェ/【行動値】13

慧鳥アンジェ:待機!!(どん!)

メインプロセス:スグル/【行動値】11

スグル:ではムーブアクションでカメラ班2とカラーギャングにエンゲージ
スグル:マイナーで《フラップビート》を使用しつつ、メジャーで《ビーストブレイク》。《ビーレギオン》で「対象:範囲」に拡大して攻撃!

《フラップビート》

 魔蜂族のアーツ。蜂の翅から高周波を発して敵をかく乱し、その隙に致命的な攻撃を行う。
 単純なダメージ増加アーツだが、群れを率いて一斉に行う───《群れをなすもの》を取得しているとさらに威力が増す。
 魔蜂族は、このように《群れをなすもの》によってもう一段階強化されるアーツを複数持つのが特徴。反面、コピーアーツで安易に引っ張れないようにするためか、自動取得の《蜂人種》が使用の前提条件になっているアーツが多数を占める。

 続けて使用されている《ビーレギオン》も、攻撃範囲を拡大するだけでなく、《群れをなすもの》があると拡大したアーツの効果が強化される。

GM:命中判定、どうぞ!
スグル:使用武器はダーティスタイルにて、白兵で判定! (ダイスを振る)達成値17……平たい数字だがこれで確定。第一変異を迎えたので、桑原さんの絆をエゴ化して【事件を解決する】に変更します。
GM:カメラ班はガード、カラーギャングはドッジ……(ダイスを振る)ダメですね、命中です。ダメージロール、どうぞ!
慧鳥アンジェ:DR直前に、《ユニゾンアタック》です!! ダメージ+[1D6+18]!!

《ユニゾンアタック》

 仲間との合体攻撃を行うアーツ。自身の行動を放棄する代わりに、他の味方が行う攻撃のダメージを大きく引き上げる。
 《アタックアシスト》と比べてかなり癖が強いが、宇宙人/マッドサイエンティストという【基本能力値】をかなり高くできる組み合わせのアンジェは、このアーツの性能を十二分に引き出せる。

スグル:ありがとう!
慧鳥アンジェ:(ダイスを振る)20点!! 宇宙っぽいデザインの巨大光線銃で宇宙っぽく援護射撃!
GM:さすがユニゾンアタック、固定値が狂っている……
スグル:《魔獣の殺意》も一応使っておこう。(ダイスを振る)〈社会〉で62点ダメージ! ドローンと連携してカメラの死角になるよう立ち回りながら、敵を蹴散らしていく!
GM:では、カラーギャングは《妨害能力》を宣言! (ダイスを振る)ダメージを12点軽減して、合計41点通します。
慧鳥アンジェ:う、うざったい!!
スグル:鬱陶しい……!!
GM:カメラ班はそのまま撃破ですね。
慧鳥アンジェ:グッド
佐々木紗枝:まずは1体!
スグル:「背後に市民が居る以上、大人しく撮影対象になると思うなよ……!!」
GM:『カラーギャング』は暴走しながらも、数そのものを優位になるように使い、被害を減少させる! ───周囲にいたカメラ班は、スグルさんの攻撃で蹴散らされます。

メインプロセス:紗枝/【行動値】7

佐々木紗枝:魔獣化しておくべきか、待機か悩ましいですね。
慧鳥アンジェ:こちら《天よりの砲火》持ってるので、紗枝さん殴るときの射程伸ばせます。参考までに。
スグル:あー、《魔獣化》してカメラ班軽く削っておくのはアリだね。
GM:カメラ班は(最大FPが24点なので)14点削ればクリンナップの消耗で落ちますので、頑張ってみるのも手ですぞ。
スグル:……そうか、あくまであれフィールド効果だから敵も等しく受けるのか!
GM:はい、あの消耗は敵味方『無差別』です。災害は相手を選ばないし選べない。
佐々木紗枝:ではアクション取ります。

 14=7×2、という数字がGMの脳裡を過ぎる。
 紗枝が持つフォースフィールドのガード値は7。殴らせて《精霊盾》+《流血の代償》で確定じゃないか……(悪寒)

佐々木紗枝:ムーブなし、マイナーで《魔獣化》。「みんなすごいな。私も頑張らなきゃ! 行くよ!」
慧鳥アンジェ:《天よりの砲火》で与えるダメージを(ダイスを振る)11点増やしつつ射程をシーンに! 「形而上生命を使役するとは……! ならば次元をつなげて、その力を遠隔まで移す!」
GM:固定値が大人しいと思ったら今度は出目が走る……!
佐々木紗枝:フォースフィールドでカメラ班に攻撃宣言。「ありがとう、アンジェちゃん!」
慧鳥アンジェ:「うう、この期に及んでちゃん付けとか、調子が狂う!」 頬を赤らめる。
GM:よければ命中判定をどうぞ。
スグル:先にフォロアシ貰っておく? 敵が一応回避判定振るようだし
慧鳥アンジェ:こっちは構いませんぜ。<フォローアシスト
GM:参考までに、カメラ班は【回避値】4です。
佐々木紗枝:ありがとうございます。
慧鳥アンジェ:では、《フォローアシスト》! 達成値+3!
佐々木紗枝:(ダイスを振る)命中判定、達成値19。
慧鳥アンジェ:ヒャッハー!
GM:ドッジ……(ダイスを振る)命中です!
佐々木紗枝:じゃあ、ダメージロール……
慧鳥アンジェ:DR直前に《テクニカルサポート》!(ダイスを振る)ダメージに+14点!
佐々木紗枝:(ダイスを振る)合計、37点!
GM:カラーギャングから《妨害能力》でダメージを軽減しますが……(ダイスを振る)……足りない! 撃破! 亜空間を通った衝撃が、カメラ班を薙ぎ倒します。
スグル:(彼女の援護で最小限の労力で打ち倒している、まさか計算してやっているのか……?)アンジェの援護に内心で舌を巻きつつ
スグル:ワンパンで倒れた!
佐々木紗枝:サポートの値が大きかった
慧鳥アンジェ:攻めに回っていただけてありがたいです!

メインプロセス:カラーギャング/【行動値】1

GM:では、行動が回ってきたカラーギャングは、《パワーチャージ》からスグルさんを狙います。《痛打》でアーマー値も貫通!
スグル:うおっと。
佐々木紗枝:うわ、きつい
慧鳥アンジェ:出た、《痛打》
GM:世界律の効果で出目を固定し、命中達成値20になります。
スグル:これは……クリティカルでもしないと厳しいか。
佐々木紗枝:《笑顔の魔法》、飛ばします?
スグル:いや、それよりは紗枝さん、人間性大丈夫ならガードから流血のコンボお願いしてもいい? 上手くすると、それで削った分と、フィールド効果でカラーギャングが倒れるかもしれない。
慧鳥アンジェ:試してみる価値はありますね!
佐々木紗枝:今日の精霊さんは好調です。《守護の盾》《レンジドカバー》でカバーリング宣言! あわせて、《混血児:精霊盾》と《流血の代償》。
慧鳥アンジェ:乗るかそるかァ!!
佐々木紗枝:DR前、《常識改竄》でダメージを〈感情〉属性に書き換えます。ガード値24。

GM:……確かにアドバイスしたのは我々なんですが、なんか通常では出てこない数字が出てますね…?
:しかもこれでまだ本気を出していない……
ナガマツ:こんな凶暴な精霊さんだとは思っていなかった
:まあ精霊って無邪気さと凶暴さが同居してても不思議じゃないしねえ>仲いい相手に危害加えられたらキレるとかも普通にありそう

佐々木紗枝:あ、変異はいりました。
GM:処理はちょっと後回しにして、この攻防の処理を先にしちゃいましょうか。《流血の代償》の【FP】ロスは攻撃終了時なので、一発だけでも押し通るッ!
佐々木紗枝:了解です。
GM:(ダイスを振る)諸々の修正が乗って、〈感情〉属性で50点、アーマー値貫通です。
佐々木紗枝:え、でかすぎません? 《不壊の盾》で軽減……
慧鳥アンジェ:だがガード値は有効!!
スグル:色々と補正乗ってるからなぁ。そこに更に《ワスプカーテン》。ダメージはできるだけ抑えよう(ダイスを振る)17点軽減。
GM:ガード値で24点、《不壊の盾》で8点、《ワスプカーテン》で17点……最終ダメージ、1点。
慧鳥アンジェ:……
佐々木紗枝:あ、忘れてた。《非常識の壁》、間に合いますか?

《非常識の壁》

 自身を取り巻く独自の法則、すなわち世界律が、攻撃や感傷を物理的に防ぐストレンジャーのアーツ。ガード値の上昇と、本来ガードできない特殊攻撃へのガードを可能とする。
 本来はガードと同時に宣言する。アイテムの性能を上げるわけではないため、《流血の代償》に影響しないことからGMは遡っての適用を認めている。

GM:よしとしましょう。ガード値がさらに+2されて……ダメージはゼロだッ!
スグル:「やらせないと言った!」荒ぶる精霊の守りを突破した攻撃にドローンの群れが割り込み、被弾を防ぐ!
慧鳥アンジェ:「確実に何らかの世界律に後押しされていたあの攻撃……刑事の支援があったとはいえ───無傷、だと!?」
佐々木紗枝:「ありがとうございます!」
佐々木紗枝:では、残りの処理ですかね?
GM:そうですね! さあ来い、《流血の代償》!
佐々木紗枝:(ダイスを振る)出目1、25点。ダイスがおとなしい。
慧鳥アンジェ:こ れ は
スグル:とはいえ固定値がデカ過ぎるので、正直誤差だなぁ……
GM:即死ラインにしなかったがそもそもの数字がおかしい…!
慧鳥アンジェ:紗枝の精霊の巻き起こす暴風が、異常気象すらかき消して、アンジェの黒髪を今までと別方向に靡かせる。「そして、この出力……!! 宇宙最高知性である私の計算を、上回っているとは!? 面白い……!!」
スグル:(だが、妨害の前からギャングの動きが殆ど削がれていた。どころか───)守りと同時に発生した反撃で消耗した集団を確認する
GM:精霊の壁に激突した『カラーギャング』達の過半が、その衝撃で倒れ伏す……!
佐々木紗枝:「おつかれさま」
甲斐織子:「凄い……」

クリンナッププロセス

GM:風雨が、「局所的災害」とでもいうべき異常な状況が、あなたたちの心身を消耗させます。敵味方問わず、全員【FP】を10点減らしてください。
スグル:では、食らいつつどこかで見ているであろう『声』に向けて呼びかけてみるか。
「そちらのキャストが消耗した状況で、お望みの映像が撮れると思うか!? 時節も弁えずカメラを回すだけなら時間の浪費だぞ!」


スグル:(訳:もうほぼ戦況が決まりきってるのでここで戦闘終了した方がキリが良くない?)
GM:実際そうなので、皆さんが差し支えなければ演出をひとつ挟んで戦闘終了としたい、のですが。
佐々木紗枝:了解です
慧鳥アンジェ:こちらは構いません。というか助かりますw
GM:それでは、戦闘終了の処理に関して、ちょっとマスターシーン的な処理を。スグルの声に応えるように、呟き声が返ってきます。

「なるほど、きみの言は理のある話だ。通常、ここまでキャストが消耗させられては撮影の続行など不可能ということには、同意しよう」
「この作品に対してでなければ、正しかったのだがね。……やはりこれを調整しきるのは、難しいな」


 呟き終えると同時に、『カラーギャング』役だった集団の持っていた武器が、あなたたちへと、そして後方の織子へと投げ放たれ、その全てが、上空から突如吹きつけた颶風によって、アスファルトへと突き立てられた。
 喧噪に寄ってきた野次馬達も含めて、その場にいる人々の視線が、中空へと向けられる。

「……うそ、でしょ」
 織子が、呆然と呟く。

 轟音とともに大地が揺れ、その唸りは豪雨をも切り裂くように風を生み出す。
 そこに現れたのは、獅子の顔を持つ、四足歩行のおおいなるもの。
 呆然と呟く織子の声に応えるように、獅子は咆吼する。
 ───それが、この崩壊の始まりだった。


GM:GM、シーン終了可能状態です。追加のロールプレイがあればどうぞ。この状況に連なる展開は、次のシーンでも行います。
佐々木紗枝:このタイミングでは、追加ありません。
慧鳥アンジェ:こちらは特にありません。
スグル:ここで切って問題ないですー。
GM:了解です。では、先に保留中の変異処理なども合わせて、絆・エゴのチェックをお願いします。
スグル:こちらは第一変異のエゴ化はシーン中に申請した通りです。また、紗枝さんに「庇護」で絆を取りつつ、初期エゴ【市民を守る】から罪を獲得したいです。
佐々木紗枝:初期絆:ぶらっくきゃっとP(興味)をエゴ化「友人を守る」に変更します。あと、慧鳥さんに絆(友人)を取りたいです。
慧鳥アンジェ:「絆:人間の世界(興味)」を「エゴ:私の地球に手を出すな」にエゴ化します。ロールプレイをしたと思いますがどうでしょうか。
GM:了解です。皆さんどうぞ。


シーン6:フェイス・アウト

シーンPC:黄檗克/全員登場を推奨/[怪獣シーン]

「自らと長く付き添った存在が、変わり果てた姿───その衝撃の邂逅の前に、さらに無残な運命が待ち受ける……」
「シーン6、テイク1。ロール……マーク……アクション」


 獅子の顔を持つ「巨大な怪物」が、織子やあなたたちを見下ろしている。
 周囲にいる人々が呆然とする中、織子は何かに気付いたかのように一歩踏み出した。

GM:なお、スグルさんは『映画撮影にあたっての配布資料』の中に、今現れている“獅子の巨獣”のシルエットによく似たものがあったと、思いあたったことにしてもOKです。
スグル:「───あんな、ものを」メット内部で冷や汗が伝うのを感じつつ「本気で“撮影”の為にコントロールする気なのか!? 馬鹿げてる!」

甲斐織子:「レオ……?」

 その名前は、彼女の“飼い犬”の名前だったはずであり。
 その言葉を察したのか、獅子はまるで頷くかのように首を縦に振った。

スグル:「待った、君はアレを……ああ、いや……」織子さんの様子から途中で言葉を変えて「彼を、知っているのか?」
佐々木紗枝:「え? レオって 今日言ってた いなくなったっていうワンちゃんだよね?」
甲斐織子:「……確信はない、けど。あまりに姿形が違うけど……感じるの。私とずっといた愛犬と、同じ“何か”を」
慧鳥アンジェ:「愛玩動物が“使徒”アポスル……いや、“支配者”ドミネーター級に突然化けたというのか? 興味深い」
スグル:「……疑問は尽きないが、一つだけ断言できるとすれば───」と、周囲を見渡してカメラ、あるいは視線が途絶えていないのを感じつつ「まだ、この状況は誰かの仕組んだ脚本通りのまま、という事だ。今は、ここを離れた方が良いだろう」

 切り取られたような空間に入るように、獅子が頭を下げて織子とあなたたちへと近づく。
 言葉こそ発しなかったが、“彼”は織子の言葉に対して、悲しげにかぶりを振った。

GM:※状況を動かすための起爆スイッチ(比喩表現)を押す直前の状態です。この状況のうちに済ませておきたいロールプレイがあれば、今のうちに!
田中:こっちは基本的に様子見に回ります!
ナガマツ:声の主に対して状況を問いただすアクションをとろうか悩んでます
GM:声の主については、めちゃくちゃ真剣にこの状況を観察しているので、問い質してもまっとうな反応が返ってきませんが、疑問を表明する意味はロールプレイ上間違いなくあると思いますよ。
ナガマツ:ありがとうございます。返答は期待せず発言します。

佐々木紗枝:「……そうですね。何か知っているなら教えてください。友達が困ってるんです」

「ククク……。経験則で見つけ出した“掘り出し物”の絆とは言え、やはり素材が“イイ”と力が入るな……」
 老人の声は、紗枝の言葉を知ってか知らずか、しかしその声には紛れもない興奮が混じっていた。
「だが、そろそろ頃合いだ。始めるとしようか」

GM《資産:破壊》を宣言。あなたたちの後方、上空から、鋭い飛翔音が響く!

 飛翔音に気付いた獅子と、つられるように織子が上空を仰ぎ見る。
 放たれたのは、精巧に作られた───しかしどこか、“作りもの”だと何となく感じられるミサイルだった。

佐々木紗枝:やめろー!

 爆発によって、巨獣の姿が煙の中へと隠される。その轟音と共に、織子が体をくの字に折って倒れた。
 ───まるで、“彼”とその衝撃を分かち合ったかのように。

佐々木紗枝:「織子ちゃんっ!?」傍に駆け寄ります。
スグル:「ッ、君、大丈夫か!?」周囲からの襲撃を警戒しつつ駆け寄り、外傷などが無いかを確認する。
甲斐織子:「な、に、今の、は……」

 紗枝を支えにするように、織子が立ち上がる。幸い、外傷等は見られないようではあったが───
 怒れる獣の咆吼が、爆炎すべてを吹き散らした。その衝撃に、高層ビルの窓が割れ、ガラス片が地上へと降り注ぎ、唸り声は衝撃波を生み、強烈な下降気流によって地面を穿ち、身動きひとつが地震となって道路を分かつ。
 それらの現象は、今池袋で頻発する“災害”に───今までの規模に比べるとあまりにも大きすぎるが───よく似ていた。

スグル:「───ダメだ、離れるぞ!君達二人はサイドカーへ!そっちの子は俺の後ろに乗れ!」紗枝と織子、アンジュにそれぞれ呼びかけて
慧鳥アンジェ:「成る程……これならば、いくらでも”災害が起こせる”。予知ではなく、自作だったか。だが、音声以外はこの私の知覚でも認識できないとなれば、現状を覆す手段は今のところなし、か。確かに引くのが正解だ」 スグルの後ろに堂々と乗ります。
スグル:「なんとか破片を凌ぎながら避難する! ……情けないが、今の俺に出来るのは、それが精一杯だ……」サイドカーに紗枝を運び、無力感を滲ませつつ、ハンドルを握る
佐々木紗枝:「織子ちゃん、行こ」
甲斐織子:「……分かった」

 あとでちゃんと、話せるといいな───
 その声は、狂乱し逃げ惑う群衆の声に埋もれていった。

GM:GM、シーン終了可能状態です。追加のロールプレイがあればどうぞ。
慧鳥アンジェ:こちらは終了でOKです。
佐々木紗枝:ありません。
スグル:では、八つ当たりのようにドローンで破片を迎撃しながらバイクを走らせ「……これは災害なんかじゃない。何者かのエゴによって仕組まれた“事件”だ」
スグル:「───必ず、必ず止めてみせる……!」絞り出すように叫びながら、三人を連れて離脱します。
GM:では、離脱するあなたたちに、老人の───『監督』の興奮した声が滑り込みます。

「そうだ───これを待っていた。制御する必要などない、本物の“厄災”を!」
「さあ怒れ、旧き巨獣よ! 我が作品を彩る、最高にして最凶の“災害”としてッ!」

GM:シーン終了です。絆・エゴのチェックをお願いします。
慧鳥アンジェ:はい! 『監督』に、「関係:不快感」で絆を取得します。
スグル:同じく『監督』に対して「本ボシ」で絆を取ります。また【事件を解決する】のエゴから罪の取得を申請します。
慧鳥アンジェ:本ボシ! 刑事っぽい言い回しでいいですね。
スグル:これでハズしたら笑うしかないけどね(笑)
佐々木紗枝:レオくんに対して絆を取りたいです。
GM:関係はどうしますか?
佐々木紗枝:関係は…ちょうどいい言葉が思い浮かばない。助けたい、もとに戻してあげたい的な感情です。
スグル:「救護」とかそんな感じかな?異常事態に振り回されてるような状況だし。
慧鳥アンジェ:庇護、とかでしょうか。
佐々木紗枝:ありがとうございます。「庇護」でとっておきます。
GM:了解です。皆さん、申請分の愛と罪をどうぞ。



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