シーンPC:佐々木紗枝
GM:通常の情報収集パートに+αされた進行パートとなります。Phase1・Phase2で合計2シーン行います。それでは、人間性の低下を。
慧鳥アンジェ:(ダイスを振る)第二段階だぜイエーイ!
スグル:はやい……
佐々木紗枝:はやい
スグルの“元ネタ”
このやりとり含めて察する方もいると思うが、《魔獣化》後のスグルのビジュアルイメージは「仮面ライダーザビー」。
GM:それでは、まずルール説明の前に、桑原さんから通信が。
桑原大悟:「あーあー、緊急通信。聞こえるね、黄檗クン。とても大変なことになった。そこに協力して貰えそうな人がいるなら、拡声ボタンを押してもらって結構」
桑原大悟:「もう少し時間がかかるとは思うんだけど、非常災害対策本部が立ち上げられることになりそうだ。……分かるね? あの映画が、現実のものになりかねない」
スグル:「こちら黄蘗、聞こえています。非常事態につき、月影高校の“事情を知る”生徒さんと行動しています」桑原の声に従い、全員に聞こえるようにしつつ「……それと、その内の一人が件の『災害の大本』の主人だ、と申し出ています」気遣いながら、織子に視線を向ける
桑原大悟:「……なるほど。だが、キミが保護する形で行動しているなら、何か斟酌すべき事情があるということかな。今、そのこと自体を論じるような暇は僕たちにはない。現場の判断を、最大限に尊重する。その子については、キミに任せよう」
佐々木紗枝:会話に割り込む形で「刑事さん! この攻撃止めさせられないんですか? 今攻撃されてるのは、友達の大切な愛犬なんです!」
慧鳥アンジェ:紗枝はん、いい子過ぎる!!
桑原大悟:「……なるほど、君たちが『事情を知る』学生さんか。残念だけど、“今すぐ”僕らにどうこうすることはできない。だが、これからどうするかは変えることができる。黄檗クン、キミに与えていた任務を更新する。可能な限り市民の避難支援をしつつ、ではあるが。何としてでもあの映画監督を探して処理しろ」
「まだJABFは動いていないことを考慮すると、今の爆撃は奴の仕込みだ。
政治的な時間はこちらで稼ぎ、市民の時間は機動ユニット部隊が稼ぐ。───キミ達の手で、この事件を解決するんだ」
スグル:「───了解しました。まず、そちらで掴めた情報が僅かでもあるなら共有をお願いします。手がかりがあれば、こちらで見えてくる物もあるでしょう」
桑原大悟:「もちろんだ。ついでに、補給物資の融通ぐらいは動き回っている機動警察の連中に通達しておく。───幸運を祈る!」
GM:というわけで、とっかかりの初期情報と、ルール説明といきたいのですがよろしいでしょうか。
佐々木紗枝:お願いします
スグル:お願いします!
慧鳥アンジェ:どうぞ
- 情報収集や脱出と並行して、「災害に見舞われる市民の救出」に手を伸ばすなら伸ばしてよい、というパートです。
- シーンPCは、人間性が最も高いPC(直前にシーンPCだった人を除いて決定)を指定します。ただし、後述の「要救助者捜索ミッション」を受けて判定を行うPCもシーンPCとして扱います。
- この救出活動パートを2シーン行います(判定回数として6回、情報項目数6)。2シーン経過後、自動的にシナリオが進行します。
- 「救出活動パート」のシーン開始時に、「要救助者捜索ミッションチャート」を3回振り、ミッションを決定します。
- 情報収集判定を行う際に、PCはミッションを好きなだけ受けた上で判定を行うことができます。(これによって達成値に修正を受けたり、使用する【能力値】が変わったりする)
GM:ちなみに、ミッションのうちやらなかった分はあなたたちの耳目に入らなかったか、機動ユニット部隊が舞台裏で処理したものとして扱います。「受けなかった分」を気にする必要はありません。例外はひとつありますが。
スグル:はーい。気遣いが染みるぜぇ……
佐々木紗枝:ありがたい補足
慧鳥アンジェ:了解です
- ミッションを受けた上で、その情報項目のすべての情報を入手できた場合、要救助者の救出に成功したものとします。成功した場合、報酬として以下のボーナスを得られます。
- 機動警察から物資が融通されます。購入判定の達成値が[今の情報収集判定の達成値]だったものとして、購入に成功できるアイテムを入手できます。
- 「要救助者捜索ミッション」の成功回数に応じて、【SAを達成した】の経験点が上乗せされます。(1つ達成するたびに+1点。加点上限なし)
慧鳥アンジェ:面白いですね!
- Phase2のシーン開始時に、ミッションはすべて振り直されます。
- また、ミッションはいつでも最大3個になるように振り足すことができます。最初に提示されるものだけでは救い足りない人向け。
スグル:救い足りない人向け……w
慧鳥アンジェ:「救い足りない」っていい言葉ですねw
GM:また、今の池袋は『監督』が有する開放型ドミニオンによってオーバーライドされています。上級ドミニオンルールを適用し、Dエゴと世界律が適用されます。分かっているぶんのドミニオン情報は、今はこんな感じですネ。
[暴走]か[■■]のBSを受けたキャラクターが、この世界律の影響下でアクションの判定を行う場合、その達成値はドミネーターが決定する。
GM:そして初期の情報項目は、
GM:の2項目です。ミッションがあるのと、回数制限がある以外は、通常の情報収集パートとほぼ同じですね。
慧鳥アンジェ:ウーィ
GM:それではまず、ミッションを公開します。(ダイスを振る)1、3、6。
- 1:高層ビルが破壊され、巨大な瓦礫が数多く転がっている。中には、下敷きになっている人も……?
- 3:道路上で交通事故が発生している。誘導するための人員が不足しているようだ。
- 「種別:軍団」の武器や「部下/使用人」等を装備して判定を行わないなら、判定値に-2の修正。
- 6:住宅地が破壊されている。救急隊も駆けつけてはいるが、この場の救急隊だけでは間に合わないか……?
- 判定の達成値に-1。このミッションを受けずにシーンを終了した場合、PC全員が人間性を1D6点失う。
GM:それでは、開始していきましょう。
スグル:あ、もいっこ。判定としては情報収集判定になる以上、財産点の使用は可能ですか?
GM:もちろん!
スグル:おっし、なら目はあるか。では最初の映画監督について自分が調べたいけど、いいかな? 一番調べるモチベはあると思うし。
慧鳥アンジェ:どぞどぞ
佐々木紗枝:お願いします
GM:では受けるミッション(もちろん受けないのも可)を宣言した上で、判定を行ってください。ミッションはできると感じたなら複数まとめて受けてもOKです。
スグル:で、ミッションだが……いきなり全部受けても良いかな。魔獣化OKなら、1と3は割と自分が一番向いてる気がするし
GM:《魔獣化》はもちろんOKですよ。アンノウンマン含めて、《魔獣化》しようと気にする余裕のある人はいません。
慧鳥アンジェ:いいのではないでしょうか。《フォローアシスト》はどうしますか?
スグル:とりあえず自分は財産点でゴリ押しできるし、まだ温存でいいかと。特にアンジェさん、アクセスコードありなら基礎値高いけど財産点0なのがあるし
慧鳥アンジェ:《フォローアシスト》は自分には打てないのでそこは問題ありませんw とすると、紗枝さん用に取っておきますね。
スグル:OK、では《魔獣化》しつつ判定前に『MPG-4 試作型OS』を使用。
MPG-004試作OS
機動警察専用装備のひとつ。搭乗者をスーツやユニットの生体パーツとして運用する、恐るべき試作AI。機動スーツや機動ユニットを装備して行う判定の達成値を上昇させる。
設定上は、当然人道的な観点から実用化はされなかったのだが……プレイヤーは使えるものは使うものですからね。
GM:では、判定をどうぞ。【肉体】で行い、達成値にマイナス1補正です。
スグル:(ダイスを振る)出目が良い。最終達成値16、成功!
GM:軍団武器の《群れをなすもの》があるから全部のせでも全然勝算があった…! OKです。項目開示!
- B級パニック映画の監督として、界隈では有名な人物。真に迫る災害や恐慌を描かせれば、右に出る者はいないと言われる“巨匠”───とされている。
- その正体は、“先任の来訪者”である実相寺哲夫に倣い、映画文化に触れてしまったレンドリー星人である。ルーツは「宇宙人/地獄の道化師」。黒い“羽根”を得て、ドミネーターの領域に至った。
スグル:わーお……>実相寺のフォロワー
GM:これで情報項目「展開されているアレナ」「JABF」が解放。調査可能です。
機動警察:「黄檗、助かった! 使えるものがあったら言ってくれ、何とか融通するさ」
スグル:じゃあ機動スーツ姿で瓦礫の撤去と、ドローンで避難誘導をしながら情報を絞りつつ、住宅地で救助活動か。
GM:というわけで、ミッション報酬です。購入難易度16以下のアイテムを3個まで獲得申請してください。
スグル:あ、そだ。これ購入した物を他の人に渡す事ってOK?
GM:OKです。
スグル:「なら、治癒薬を彼女らに回してくれ。救助活動の助けになるだろう」という事で、紗枝さんに2個、アンジュさんに1個治癒薬を渡します。
慧鳥アンジェ:あざーす!
佐々木紗枝:イケメン!
機動警察:「分かった。黄檗も、お嬢さん方も、幸運を祈るぜ!」
GM:では、紗枝さんアンジュさんは獲得してください。では、次にいきましょう。
スグル:「……星の海の映画監督、か。こちらの文化に興味を持つ事は嬉しいが……見世物とは、安心があってこそだろう。この光景の、どこにそれがある」動いても動いても終わらぬ混沌を目にして、呟く
佐々木紗枝:キャラ的に「飼い犬のレオ」について挑戦したいです
慧鳥アンジェ:《フォローアシスト》の構えを取っておきます。
佐々木紗枝:ありがとうございます
GM:OKです。ミッションの振り足しがあれば振っちゃってください。なければ、そのまま判定をどうぞ!
佐々木紗枝:今6が残ってるだけですか?
スグル:いえ、6も含めて全部クリアしてます。
佐々木紗枝:おっと失礼。1つ足します。
スグル:ミッションは振った人が全部受けなくてもいいから、振るだけ振って他の人にお願いするのも手。
佐々木紗枝:では3つ振り足します。(ダイスを振る)3、1、6。
- 3:道路上で交通事故が発生している。誘導するための人員が不足しているようだ。
- 「種別:軍団」の武器や「部下/使用人」等を装備して判定を行わないなら、判定値に-2の修正。
- 1:高層ビルが破壊され、巨大な瓦礫が数多く転がっている。中には、下敷きになっている人も……?
- 6:住宅地が破壊されている。救急隊も駆けつけてはいるが、この場の救急隊だけでは間に合わないか……?
- 判定の達成値に-1。このミッションを受けずにシーンを終了した場合、PC全員が人間性を1D6点失う。
スグル:まったく同じじゃねえか!
慧鳥アンジェ:確率、1/216
佐々木紗枝:3と6に挑みます。
スグル:おー、ファイト!
GM:OKです。部下/使用人があるから、修正は判定-1のみですね。
スグル:あ、ファミリア使うの忘れずにねー
佐々木紗枝:ありがとうございます。では、ファミリア使用宣言。
慧鳥アンジェ:《フォローアシスト》ッ!
佐々木紗枝:(ダイスを振る)達成値19!
スグル:お見事!
GM:OK、ちゃんと成功してますね!
佐々木紗枝:「クラスのみんなも巻き込まれてるかもしれない……行かなきゃ!」
機動警察:「何度も済まないな……だが、助かる! そっちも無理はしないようにな」
GM:難易度19以下のアイテムを2つまで入手可能ですので、そちらを考えていただきつつ、情報を開示します。
- 織子が数年間飼っていた、利口な犬。もとは野良犬だったらしい。───その正体は、“怪獣”と呼ばれる存在であった。
慧鳥アンジェ:お、ついに出てきたこの単語!!
佐々木紗枝:心躍りますね
スグル:作中で明言があるまでは実は単語として出すのを控えてたりした
GM:元々のシナリオコンセプトのひとつが「(卓環境的な)“怪獣”との接触」なので、特にGF誌をお読みのスグルさんアンジェさんはもう把握済みの内容かも知れませんが、情報項目として作っています。
甲斐織子:「レオ……。でも、何故、突然こんなことに……?」
佐々木紗枝:アイテムは「再生薬」2つで。
GM:OKです。獲得をどうぞ! そして、新たな情報項目として「怪獣(ジャイガント)」が調査可能になりました。
慧鳥アンジェ:ではこちらの番ですね。楽しそうなのでミッションは2つ振り足します!(ダイスを振る)2、5。
- 1:高層ビルが破壊され、巨大な瓦礫が数多く転がっている。中には、下敷きになっている人も……?
- 2:象徴的なサンシャイン60が大きく傾いでいる。押し合いへし合いが数多く発生し、負傷者も多い。
- 5:恐怖で脚を竦ませていた人々が、あらぬ方向へと駆け出し始めようとしている。
- 他者を対象として使用できるBS回復手段のアーツ/アイテムを1回分消費するなら、達成値に+1の修正。しないなら、-2の修正。
慧鳥アンジェ:高層ビルアレルギーなので1は遠慮しときます。2と5を受けます。
スグル:ビル被害多すぎぃ!
慧鳥アンジェ:そして治癒薬を消費し、達成値+1を得ます。行くぜ!
佐々木紗枝:あ、《笑顔の魔法》いります?
慧鳥アンジェ:ぜひください!
佐々木紗枝:「アンジェちゃん、頑張って!」 《笑顔の魔法》を使用します。
GM:では挑戦する情報項目を選んで、判定をどうぞ。《笑顔の魔法》込みで達成値+2ですね。
慧鳥アンジェ:「“愛”の分泌量増大を確認……ふふ、つくづく面白いな、お前は!」 調査は「怪獣」でいきましょうか。
GM:OKです。どうぞ!
慧鳥アンジェ:(ダイスを振る)達成値20! 大 勝 利
スグル:改めて見ても固定値12って酷いなぁ……w
GM:ではアイテムを選んでいる(難易度20以下で2つまで)間に、情報を貼りましょう。
- 織子は、“怪獣”レオと(完全ではないとはいえ)意思の疎通ができる存在である。このような存在は、「怪獣使い」という魔物として分類される。
- “怪獣”とは、大地そのもの───ガイアの使徒である存在だ。大地の怒り・嘆きそのものであり、有史以前から数多の文明を滅ぼしてきた彼らのことは、半魔たちですら正しく認識することは難しい。彼らのことを覚えていられるのは、【彼らに対して絆かエゴを持っている者】だけなのだ。
GM:この項目に、新たに連鎖する情報はありません。ただ、シナリオ中は少しだけでも気に留めておいてもらえれば幸いです。
慧鳥アンジェ:サンシャインビルを元素変換装置でなんか物凄い剛性の宇宙鉱物に置換して設置! そして、治癒薬を広域散布!!
「愚かなる地球人たちよ……貴様たちの生存経路を示してやろう!」 逃げまどっていた人々が使役されるゾンビのごとく従順になり、不気味なくらい整然と避難しました。
「怪奇なる巨獣……まさに、“怪獣”だな。辺境の惑星と思っていたが、こんな標本が出てくるとは!」 テンション↑↑
スグル:治癒してんのかこれは……(笑)
佐々木紗枝:やはりぶっ飛んでおられる
慧鳥アンジェ:報酬として、「治癒薬」1つと「汚れた金」1つを取得します。
汚れた金
裏金、イリーガルな手段で取引される証券……などなど、後ろ暗い手段でやりとりされる金銭を表すアイテム。消費することで財産点を得られるが、それに応じて人間性も低下する。
BBTにおいて、財産点はシナリオ中の補充手段が限られるため、一応は誰でも取得できる「汚れた金」の存在はかなり貴重。
GM個人の思いとしては、《魔女のアトリエ》で作ると絵面がヤバいことになるアイテムのひとつだと思う。
機動警察:「……あーまあ、報奨金としてつけることはできるが。何に使う気なんだい、女子高生だよね……?」
GM:と、戸惑いながら機動警察が活動資金を提供してくれます。
慧鳥アンジェ:「何、善意の社会奉仕だよ。私の発明という名前のな。洗脳装置に破壊兵器、用途はいくらでもある!」 (使用目的が)汚れた金
GM:す、清々しいまでの侵略者思考だ……!
スグル:(協力はありがたいが、なんというか、どことなく不安を掻き立てられるな……)ドローン越しに活動を見ての感想
GM:それでは、全員の行動が終わったので、一度シーンを締めましょう。絆・エゴのチェックをお願いします。
スグル:恐怖についての言及をしたので、【Dエゴ:恐怖への愛着】から罪を獲得したいです。
慧鳥アンジェ:変異第二段階に入りました。若槻由美の絆をエゴ化し、【エゴ:慈善活動】に変更します。治癒薬散布等の慈善活動をしたと思いますがいかがでしょうか。
佐々木紗枝:【エゴ:友達を守る】で罪申請を。
GM:OKです、皆さん申請分を獲得してください。
慧鳥アンジェ:ありがとうございます。正当な報酬も得たぜ。
スグル:正当な報酬(汚れた金)……
佐々木紗枝:ありがとうございます
GM:それでは、救出活動パートの後半戦に入りましょう。
シーンPC:黄檗克
GM:では、まず残っている情報の確認。
GM:このほかに、まだ辿り着いていない情報があと1項目あります。
GM:続いて、要救助者捜索ミッションを振り直します。(ダイスを振る)1、3、4。
- 1:高層ビルが破壊され、巨大な瓦礫が数多く転がっている。中には、下敷きになっている人も……?
- 3:道路上で交通事故が発生している。誘導するための人員が不足しているようだ。
- 「種別:軍団」の武器や「部下/使用人」等を装備して判定を行わないなら、判定値に-2の修正。
- 4:道路が陥没し、取り残された子供がいる。
- 飛行状態で判定するなら、達成値に+1の修正。できないなら、-2の修正。
スグル:本当にビル被害多いなぁ……w
慧鳥アンジェ:ビル倒壊しまくり
GM:ビルかサンシャイン60かはだいたい被害を受けていますね…。それでは、自由な順番で情報収集判定をお願いします!
慧鳥アンジェ:軍団有利があるから、スグルさんからがいいですかね?
スグル:じゃあ、また先に自分が動きますか。ミッションは全部受けつつ「JABF」について調べます。飛行状態についても自分が対応できますし
佐々木紗枝:心強いです。
GM:OKです。では、【肉体】で判定を行って達成値+2、ですね。
スグル:あ、第二変異入ってるので監督への絆をエゴ化し、【エゴ:“怪獣”を止める】に変更しておきます。
慧鳥アンジェ:《フォローアシスト》は必要ですか?
スグル:大丈夫だと思うので、紗枝さんのために温存お願いします。という事で再び《魔獣化》しつつ『試作型AI』を使用して判定値+2に
慧鳥アンジェ:了解!
GM:では、判定をどうぞ。
スグル:(ダイスを振る)達成値18! 成功してますが、ここにあえて財産点6点を投入。達成値24まで引き上げます。
GM:OKです。24ってことは超治癒薬?
スグル:はい。目標値24の超治癒薬を紗枝さんに2つ、アンジェさんに1つ渡します。
佐々木紗枝:助かります。ありがとうございます!
慧鳥アンジェ:ありがとうございます。
GM:では、情報を開示します!
- 百鬼一馬が率いる「自衛隊退魔部隊」。魔物を殲滅するためならば都市を灰燼に帰すことも辞さない、恐るべき組織。そして、この災害を“魔物”の浸透が原因であるとして、百鬼は兵器のスイッチに手を掛けている。───奇しくも、映画の予告編で彼に扮した俳優が、そうしていたように。
- ミュリザートは、むしろJABFの介入を心待ちにしていると考えられる。存在そのものが災害じみた部隊が都市を焼き尽くす光景───それは、最大級のパニック映画の素材になるのだから。
JABF(自衛隊退魔部隊)
「バケモノの相手はしっかりとした武装のある組織……つまり自衛隊が対応すればいいのでは?」という至極当然の疑問に対して、パーフェクトな回答でもって切り返すビーストバインド世界の火薬庫。自衛隊に頼んだが最後、この過激な組織が出張ってきて、おそらく半魔が住める社会はそこに残らない。
なので、各組織は水面下で協力してでもJABFの介入を避けたい……というのが、この世界の難儀な、しかし面白い構造だと思っています。
余談ながら、JABFは表向きは「緊急空挺集団」という名前で通しています。オープニングで「JABF」ではなくそちらを名乗っているのは、あくまでこの映画が「現実によく取材した風を装った」ものです。
スグル:2課の仲間に助けた子供の保護を任せつつ、資材使用の申請書を渡す。「後を頼む。それと、念の為これを彼女達に届くよう手配してくれ」
機動警察:「お前も忙しいのに、よくやってくれるな。了解だ、そいつは任せておけ」
スグル:「この先は更に危険な現場に協力を求める事になる。少しでも、俺に出来ることがあるなら事前の備えをマシにしておく事くらいだからな」察知したJABFの動向に苦い顔になりながら
スグル:「……こんな最悪の事態を、現実の記録になどしてたまるか」どこかでカメラを回している者に向けて、呟きを零しつつ救助活動に戻る
※この情報を入手できずに救出活動パートが終了した場合、次のシーンで「対象:シーン」の、JABFによるミサイル攻撃(《資産:破壊》相当)があなたたちに命中する。
GM:それでは、本シナリオの最終情報、「脱出経路」の調査解禁です。
佐々木紗枝:!!
慧鳥アンジェ:ミサイルだ! テンションあがるなぁ~~~!!!!(ヤケ)
スグル:ヒィっ
GM:なお、想定ダメージ量は「真の死」です。頑張ってください!(マスデストラクション感)
慧鳥アンジェ:ではミッションを補充しましょうか……。
GM:(ダイスを振る)1、4、1。
- 1:高層ビルが破壊され、巨大な瓦礫が数多く転がっている。中には、下敷きになっている人も……?
- 4:道路が陥没し、取り残された子供がいる。
- 飛行状態で判定するなら、達成値に+1の修正。できないなら、-2の修正。
- 1:高層ビルが破壊され、巨大な瓦礫が数多く転がっている。中には、下敷きになっている人も……?
慧鳥アンジェ:……
慧鳥アンジェ:レオくん、ビル大好きなのかな。
スグル:怪獣映画だからってそこまで壊さなくても良いのよ
GM:レオ君が大好きって言うより無駄に背が高いから被害を受けやすいだけかな……。(過去のセッションで出てきた「サンシャイン60が無駄に高すぎるからサンシャイン30ぐらいにしよう」の旨の言霊を思い浮かべつつ)
スグル:wwwwwwww
慧鳥アンジェ:戦国大名が築城した有名観光資源の池袋城も破壊されてしまった……。飛行状態には二人ともなれないので、フルでやるならこちらに《笑顔の魔法》をいただくのが一番高くなるでしょうか。それでも7スタートですが、目はあるはず。
佐々木紗枝:了解です。
スグル:まあ無理に取る必要はないので、全て受けないという選択肢もありますね
慧鳥アンジェ:いや、紗枝さんに《フォローアシスト》と《笑顔の魔法》重ね掛けか! これなら9スタート可能!
スグル:確かにアンジェさんの基礎値が高いし、それも悪くはないですね。>支援二枚重ねがけ
慧鳥アンジェ:紗枝さんどうでしょう?
佐々木紗枝:ミッション1は取らない感じですよね?
慧鳥アンジェ:ミッション1をとっても、《笑顔の魔法》と《フォローアシスト》を重ねればいいセン行くのではないかと思っております。ミッション1を取らないなら割と余裕ができるので、何とでもなりますね。
スグル:ミッション1が重複してるので、あえて全部取って3スタートから達成値+3×2の支援込みで9スタート、という計算ですね。4を受けないなら5+6の11でもう少しマシになります
佐々木紗枝:みんな助ける(傲慢) 全て受けます。
GM:了解です。調査項目は「脱出経路」で?
佐々木紗枝:はい。《笑顔の魔法》!
慧鳥アンジェ:《フォローアシスト》!
GM:では、【肉体】で達成値-2 & アーツ補正分 で判定をどうぞ!
慧鳥アンジェ:《魔剣の使い手》もあるので、合計+7になるわけですね。そこから-2されて、計+4
スグル:ああ、そういえばそれもありますね
慧鳥アンジェ:紗枝さん強くない?????(今更)
佐々木紗枝:(ダイスを振る)達成値15。財産点使います。
スグル:お見事!
慧鳥アンジェ:ベネ(よし)
GM:OKです。とは言っても、この項目そのものにビッグな情報はありません。(JABFの行動に間に合うという側面のほうが強いので)
- JABFの想定攻撃網を入手し、安全な脱出経路を割り出した。JABFからの攻撃に巻き込まれずに済む。
慧鳥アンジェ:これで、いざというときは都心一体を見捨てて我々は助かることができるな!
佐々木紗枝:あ、このタイミングで再生薬つかえますか?
GM:よしとしましょう。
佐々木紗枝:ありがとうございます。(ダイスを振る)8点回復。
慧鳥アンジェ:GOOD
スグル:これでほぼ回復か。……あ、GM。自分も今魔獣化してる扱いなので、《ライトスタッフ》で回復してもいいでしょうか?
GM:どうぞ。皆さんほぼ万全だなぁ…
スグル:(ダイスを振る)よし、自分も全快。
佐々木紗枝:アイテム入手は再生薬3つで、入手した再生薬をスグルさん、アンジェさんへ1つづつ……
慧鳥アンジェ:ありがとうございます!
スグル:ありがとう!
GM:それでは、残ったのは「展開されているアレナ」の情報ですね。アンジェさんは判定をどうぞ。……もっと振り足します?
慧鳥アンジェ:ミッションの補充をお願いします!
GM:貪欲だなぁ…w (ダイスを振る)6、6、3。
- 6:住宅地が破壊されている。救急隊も駆けつけてはいるが、この場の救急隊だけでは間に合わないか……?
- 判定の達成値に-1。このミッションを受けずにシーンを終了した場合、PC全員が人間性を1D6点失う。
- 6:住宅地が破壊されている。救急隊も駆けつけてはいるが、この場の救急隊だけでは間に合わないか……?
- 判定の達成値に-1。このミッションを受けずにシーンを終了した場合、PC全員が人間性を1D6点失う。
- 3:道路上で交通事故が発生している。誘導するための人員が不足しているようだ。
- 「種別:軍団」の武器や「部下/使用人」等を装備して判定を行わないなら、判定値に-2の修正。
スグル:うへぇ、的確にペナルティが付くのだけ……
GM:とは言え、アンジェさんの前には生半可なペナルティはないようなものだ…! 固定値が高すぎる…!
慧鳥アンジェ:全部受けると-4ですね。しかし全部受けます!
スグル:それでも基準値8スタートだからなぁ……
慧鳥アンジェ:ここで、汚れた金が光る! マイナーアクションで使用し、1D6点の財産点を受けます!
GM:よかろう、金子を振るのじゃ!
慧鳥アンジェ:(ダイスを振る)2点ゲット!
スグル:報奨金を救助活動に即座に使う、良い光景なんだけどなぁ……w
慧鳥アンジェ:経済を回す! そしてアクセスコードを宣言します。
佐々木紗枝:強い!
慧鳥アンジェ:展開するアレナについて調査します。財産点の存在を考えれば、ファンブル以外成功! (ダイスを振る)クリティカル、達成値39!!
GM:気合い乗りすぎぃ!
慧鳥アンジェ:我ながら天才過ぎて困る
佐々木紗枝:これは天才
スグル:ファンブルどころかクリティカルした……これは天才
GM:ではまずは情報を。
- 池袋が、ミュリザートの持つ開放型ドミニオンにオーバーライドされている。その名を、『アンティ・モックバスター』。
彼の作品は流行に便乗するものではなく、自らのこだわりを突き詰めるための表現系だ。
GM:そして、ふたつあった[世界律]の正式な情報を公開します。
───パニック映画の巨匠、ミュリザート。彼にとって、暴走・恐慌した人々を意のままに動かすのは、もはや必然のことだ。
-
この世界律の影響下にあるキャラクターが、[暴走]か[恐怖](対象は問わない)のBSを受けた状態でメジャーアクションの判定を行う場合、
その達成値と、それに対するミュリザートのリアクションの判定達成値は、彼がその値を自由に書き換えられる。
ただし、ファンブルした判定の達成値は変わらない。
スグル:うむ、やはりバステ解除が鍵になるか>世界律
───表現者としての魔物が、その意志のままに世界を彩る。時として、その力は奈落の影響すらも左右する。
- このドミニオン内では、バッドステータスの回復方法から「マイナーアクションの使用」が失われる。
- ルール上、「重圧」「狼狽」「束縛」「暴走」の4種類が該当。アーツやアイテム等の効果による回復は、通常通り行える。
- この補足はBBTのルール上該当するすべてのBSを挙げているものであり、ミュリザートがこれら全てのBSを使用するわけではない。
スグル:うわあい(
慧鳥アンジェ:なるほどデス。
佐々木紗枝:BSの羅列は見ただけで吐き気が……
BSの羅列
そう言ってるキミ自身、BS8種を単独で全部叩き込むための構築とか一緒に考えてたじゃないか!!
チャンバーオブドラゴンのミドル戦闘を《名状しがたき恐怖》《正気喪失》で正面からぐずぐずにしてたのもキミだったじゃないか!
だまされないぞ!
慧鳥アンジェ:こちらが取得するアイテムは「超治癒薬」×2、「イブン=ガジの粉」×1です。超治癒薬をスグルさんと紗枝さんに1つずつ渡し、イブン=ガジの粉は紗枝さんに渡しておきたいと思います。こちらは《ユニゾンアタック》使いなのでマイナーが空かず、どれも有効活用が難しいので。
佐々木紗枝:ありがとうございます
GM:万全だなぁ…。了解です。それぞれ記録をお願いします。
スグル:ありがとう!
GM:それでは、救出活動パートの全ての状況が終了しました! 救出回数、16! ……いや、マジでここまで取りに来るとは想像していませんでした。脱帽です。GM的にはシーンを終われる状態ですので、追加のロールプレイがありましたらどうぞ。
スグル:支援二枚体制で融通が効いたのと、スグルの構成が綺麗に状況に当て嵌まったのが大きかった。
慧鳥アンジェ:「私の検体をまた確保できて何よりだ。……む。あれは禍津組とかいう蛮族のビル。半壊しているな。ここは倉庫か? 魔術で封印されていた形跡あり。……ははは、中々面白いものを持っているではないか。反社会的組織の物資を、私がこの星のために役立ててやろう!」
GM:か、火事場泥棒だー!?
慧鳥アンジェ:悪に利用されるはずだった品物を、偶然篤志家が有効活用する。美談ですね。
スグル:この侵略者JK、やりたい放題である……w
スグル:(……後で注意しに行くか……)状況が状況なので止めはしないが常習化はマズいので
佐々木紗枝:楽しそうに思えてくる……。では、私も追加で(場面は前後しますが)───
佐々木紗枝:助け出した人たちに向かって「もう大丈夫です。」恐怖心を取り払えるように、笑顔で語りかけます。
スグル:天使だ……
群衆:「あ、ありがとう……!」
慧鳥アンジェ:「“愛”を分泌しているな……。時代と場所が違えば、英雄や王、あるいは教祖になっていたかもしれん」
佐々木紗枝:私からの追加は以上です。
GM:では、シーンを終了します。絆・エゴのチェックをどうぞ。
スグル:はい。シーン開始直後の宣言通り監督への絆を【エゴ:“怪獣”を止める】に変更。また【Dエゴ:愛すべき記録】から罪を獲得したいです。
佐々木紗枝:【Dエゴ:恐慌への愛着】に対して罪申請をします。
慧鳥アンジェ:こちら特にありません
GM:了解です。申請分は獲得してください。それでは次のシーンへ。
シーン7:e.2. (also interpreted as "Emphasized Empathy")
シーンPC:佐々木紗枝/全員登場を推奨/[怪獣シーン]
GM:レオとの再会、そして“怪獣”との対話に臨んでもらうシーンとなります。
JABFの魔手を掻い潜るように、災害の爪痕を縫うように移動した先の空隙地。
台風の目が他よりも穏やかであるように、そこにはかの“怪獣”が座していた。
「レオ……」
悲しげに怪獣に語り掛ける織子を覗き込むように。
獅子の姿を持つ怪獣───レオは、可能な限り姿勢を低くして、あなたたちに接触する。
「やっぱり、間違いなかった。私には分かるよ、レオ」
「───なんで、こんなことになっちゃったのかな」
悲しげな唸り声をあげる“レオ”に対して、織子が頷きかける。
織子はあなたたちに向き直ると、その目を閉じた。
GM:《資産:支配》の使用を宣言。織子の肉体・精神の主導権を一旦レオに渡すことで、“怪獣使い”を介し、“怪獣”とあなたたちの意思疎通を実現します。……公式の記事読む限り、これでも反則スレスレなやり方な気がしますがね!
スグル:おおー、面白い表現だ>《資産:支配》の使い方
“怪獣”の代弁者
というのも、怪獣使いも“怪獣”と100%正確な意思疎通ができるかどうかは、また別の話だから……だ。描写として納得できそうなものを探した結果、《資産:支配》か《資産:願望》あたりが妥当、とGMは考えてこの流れになっています。
GF24-1で《ジャイガントポゼッション》というアーツが登場し、「怪獣と同化する」という手段を取ることそのものは可能っぽいことが分かりましたが、このリプレイの収録はそれより前となっています。
「───存在の規格が違うというのは、ままならないものだね。
さて、ようこそ。オリコの友人と、各々の意思と状況によってこの場に導かれた者たちよ。
ボクが、“怪獣” レオ。実際にヒト達を見極めるために、オリコの下で過ごしてきた、“怪獣”だ。
あまり時間はないが───聞きたいことは、あるんだろう?」
GM:というわけで、このシーンは「怪獣に対する質疑応答」という、異存在コミュニケーションをしていただくシーンとなります。「この話題を出さないとダメ」みたいなラインは一切無いので、シナリオ上の疑問とか純粋にぶつけてもらってOKです。ただし返答は基本的に“怪獣”目線になります。
慧鳥アンジェ:了解です!
スグル:はーい
GM:要はロールプレイ用に確保されてるシーンではあるので、各々のエゴロールプレイに織子feat.怪獣をうまく使ってください。
スグル:「まずは、刑事として質問させてくれ。ミュリザートという男は、君と織子くんにどんな介入をしているのかを。今の状況があの男の目論んだものなら、俺はそれを止めなければならない」
レオ:「まず、最初にキミたちには謝っておかなければならないことがある。もともとはオリコを守るために、色々と手を尽くしていたんだ。だけど、ボクはこれが本来の姿で、本来あるべき規格だ。───このような災害の形でキミたちと接触するつもりはなかったんだ。語弊があるかな。災害ばかりを引き起こす接近遭遇になるつもりはなかった、か」
スグル:「……それは、君の存在の有無に関わらず織子くんには狙われる要因がある、という事か?」
レオ:「オリコが狙われた理由は明確だ。ボクと“繋がり”を持っていたこと。ミュリザートはボクとオリコの関係を、正確に見抜いていた。“怪獣”という、災害としてしか認識しようのない事象を、“怪獣使い”を刺激することで怒らせ、都合よくコントロールしようとした……その観察眼は大したものだし、ボクも怒りを制御しきることはできなかった。結果、規格の違うキミら人間たちに途方もない被害を負わせた。───本当に、すまない」
スグル:「君達を刺激して暴走するよう仕向けたのはミュリザートだ。それ以外にも、あの男は多くの群衆を同意なく操り事件を起こしている。それを間違えてはいけない。……君という存在に、今の人間社会では責任を取らせる事はできないだろう。その謝罪と、俺達にこうして情報を渡してくれているだけで、今は十分だ」
佐々木紗枝:「あなたは織子ちゃんのことを大切に思ってるんだね。」
レオ:「ボクはヒトについて知るためにオリコの下にいた。───他のガイアの使徒や“怪獣”たちはともかく、キミたちを『破壊』する必要はないと、ボクは信じている。オリコといた日々は、怒りや破壊の化身であるボクに、そう思わせる価値があったんだ」
慧鳥アンジェ:興味津々で目を輝かせて見つめる。
「初めまして、ガイアの使徒よ。何、気にするな。この星は私のものだからな。お前も私の、特別大切な標本だ。ゆえに私の星に損害を負わせたことは……許す!(どん!)」
「さて、学術的興味から聞きたいことは1億ペタバイトはあるが、私は天才なので今は措く。間断なく刺激を受けてきたお前ならば、ミュリザートの居場所を感知できないか? 我々はミュリザートの影響を排除したい。お前と利害は一致しているはずだ」
レオ:「あれは『決定的瞬間は自分の目で捉えなければ気が済まない』、そういうエゴに基づいて行動する魔物だ。───遠からず、自らここに現れるだろうね。JABFによって悲劇的結末を迎えるボクたちの姿か、あるいは、互いに並び立つ姿か。彼にとってはどちらでもいいんだろうけど───そう言う意味では、追い回す必要はない。ラストシーンの『撮影』のために、必ずボクの───キミたちの下に現れる」
慧鳥アンジェ:「待っていれば出て来てくれるとは、己の業に抗えぬ“支配者”も難儀なことだ」 くつくつと笑う。「ヤツのエゴ───“恐怖への愛着”は、中々面白いものだ。恐怖を娯楽として消費する惑星はそう多くはない。フィクションの概念がない星すらあるからな。だが、与えるばかりではつまらんだろう。ヤツお好みの恐怖を、今度は我々で味わわせてやるのが“親切”というものだ。私は慈善家なのでね」
スグル:「君は今の状態から犬の姿に戻る事はできないのか?それが本来の在り方でなくとも、織子くんが望んでいるのであれば止める者はいない筈だ」
レオ:「ボクは、ヒトを量るためにここにいた。そして、彼女によって評価は下されたんだ。だから、残念ではあるけど、この関係を続けることはできない。ガイアがそれを許さない」
「それに、これ以上あの姿でいれば、また今回のような要らないトラブルを引き寄せてしまう恐れだってある。
……彼女は、“正常”な日常に還るべきなんだ」
GM:《資産:支配》の効果として、織子の持つレオへの絆(親愛)を、【エゴ:帰るべき日常】に変更します。
スグル:うおう……
GM:さらに、《資産:願望》を宣言。
ボクのエゴを曲げるならば、どうかボクの想いも汲んでほしい。
───メタく言うと、このエゴの修復は、「人間性の回復」直前まで十分に考えてからにしてほしい。
スグル:うむ……。これは、復元するか否か迷うタイプのものだしね。
佐々木紗枝:なるほど……
GM:補足します。怪獣に対する絆/エゴを持たない人は、怪獣のことを正確に記憶することができません。レオは、織子に「自分のことを忘れてでも、彼女がいるべき『正常』な日常に帰ってほしい」と思っています。あなたたちは、このエゴ化した絆を修復することで、織子に「レオ」との記憶を正確に残すことができます。
慧鳥アンジェ:了解です。「使徒も使徒で、法則には抗えんか。だが、当事者の一方が不在の状況では、決断には早すぎる。織子嬢の望みはまだ聞いていないのでな。それに、レオ───お前は、織子と“別れたい”のか?」 一応、“心情的に”どうなのかだけ聞いておきたいですね。
レオは───苦痛に耐えるように言う。
「……オリコと過ごした日々は素晴らしかった。別れたいかと聞かれたら、そんなことあるもんかと言うさ。
だからこそ、離れなければならないんだ。ボクは“怪獣”、ガイアの使徒。───甘い関係でいつづけられる季節は、もう残されてはいないんだ」
慧鳥アンジェ:「……成る程な。お前の気持ちは、分かった。無論私は第三者だ。強制などできようはずもない」 一礼して下がります。
スグル:「君の意思は聞き届けた。確かに、この事件のような事態が再発するのは、刑事として防がなければならないだろう」
サングラスを外して、スグルはレオに視線を合わせる。
「だからこそ、“俺”は言うぞ。破壊する力がある、暴走する危険があるだけで、誰かの傍に居てはならないなんて、本当は誰にも決める権利はない」
変異が始まり、触覚が髪に混じり片方が複眼へと変化した瞳で、見つめながら。
「怖いのはいつだってそうだ。前触れもなく、自分が自分で無くなったら? 怒りで我を忘れて、周りを見境なく壊したら?
……例え君に比べればちっぽけな力だろうと、この板挟みは君が見てきた人々だって、抱えている。そんな怯えや怖さを隠して、紙一重の薄さでも誰かと居たいから続けていく時間が、『日常』なんだ。それは正しさや、法だけで裁いていいものじゃない。俺が守るのは“正常”なんて枕言葉をつけられる物じゃない。だから、君達がどんな選択をしようと、その先にある『日常』を守る。……それが、特機二課で死霊課の、俺のやり方だ。それは忘れないでくれ」
怪獣レオ:「ありがとう。そう言ってくれるだけでも、救われるよ。ボクも、きっと、オリコも」
スグル:という事で「怪獣レオ」へ絆を取得します。
佐々木紗枝:「私も、あなたとお話ができて良かった。あなたの葛藤もよく分かったよ」
紗枝も、レオへと呼びかける。
「私から言えるのは、最後に見たのが大切な人の悲しい顔っていうのは、淋しいよ、ってことくらいかな。」
「変な介入があったせいでこんなことになってしまったけど、最後はお互いの気持ちを大切にね。───ともかく、まずは、ちょっかいかけてくる彼をどうにかしないとだね!」
佐々木紗枝:言いたいことは言いました。
慧鳥アンジェ:こちらも言うことはもうありません。
「ああ……そうだね。キミたちのキモチも、最大限尊重しよう」
レオは、厳かに、しかしどこか稚気を思わせる声音で言う。
「───これ以上、この状態を維持するとオリコが危険だ。最後に、言うべきことを言っておくよ。ボクの力は、ヒトや半魔とは規格が全く異なる。可能な限り影響は最小限になるよう努力はするけど、巻き込まれないようにキミたちも自衛してくれ」
「あの男を焼き尽くさなければ気が済まないのは、ボクたちだって同じなんだ」
- クライマックスフェイズでは、NPCとして織子/レオが戦闘に参加する。
- ただし、彼らの攻撃は規模を最小限に絞ってなお『敵味方識別ができない』。
スグル:おお……!
慧鳥アンジェ:了解です。
佐々木紗枝:了解!!
GM:では、シーンの〆として黒幕にご登場いただき、ミドルフェイズを終わりにしましょう。
甲高い拍子木の音がその場を断ち切った。
そこに現れたのは、気難しい顔をした痩躯の男だ。
「カァーット! かくして少女は、かつて心通わせたバケモノと再会する!」
「しかし、もう残された時間は少ない───だが、やすやすとここから逃げられては困るのでね」
「ここまでの主演女優の演技は最高だった。だからこそ、もっと危機的状況でのリアルな足掻きを収めさせてほしいのだよ」
「このワタシこそが、現実すら虚構にする稀代の映画監督、ミュリザート! さあ、次のシーンの撮影を、始めようじゃないか」
GM:応ずるロールプレイはクライマックスフェイズで! では、絆・エゴのチェックを。
慧鳥アンジェ:まずレオに絆を取得します。また、【Dエゴ:恐怖への愛着】について語るロールをしました。
スグル:「絆:怪獣レオ」の取得を申請。関係は「共感」で。そして【大罪エゴ:内なる魔への恐怖】から罪を得たいです。
佐々木紗枝:私からはありません。
GM:了解です。申請分は獲得してください。