リプレイ「リバーサル・ゲート」

-02- ミドルフェイズ

シーン3：闘争 -Struggle-

シーンPC：門留／全員自動登場


GM：では、このシーンについて。最初ちょっとシングと門留が話してると、さっきの連中＋αがおいついてくるので、ジラーさんに乱入していただく流れを想定しています。合流と戦闘さえできればいいので、タイミング等についてはサジェストもしますが、お任せいたします。
ジラー：了解しました。
GM：グレが言ってた「破滅のにおい」ってのは、あの連中とシングを巡る「運命」みたいなものなので、ジラーさんは迷わずここまで辿り着けますので。
ジラー：でしたら、流れを見ながら割って入りましょう。
門留：あいさー
GM：というわけでシーンスタート。引き離して、一息ついたあたりですね。
シング：「……追いかけて、こない」　とシングはきょろきょろしながら言う。「……もんど、は、すごい、のだな。あいつらから、にげきる、なんて！」
門留：「逃げ切れてれば、万々歳なんだがなぁ……」喜ぶシングとは対象的に、浮かない顔で周囲を見回す。
門留：「追手がないってのは、お前さんが言うように振り切った場合か……」何か出てくるなら出してOKです
シング：「どういう、ことだ？」

　シングが首を傾げると同時に、いやな気配が周囲に満ちる。
《資産：願望》でシングの居場所を把握。
《資産：帰還門》が更に宣言される。空間に穴が開き、どっと瘴気があふれ出すと同時に、先ほどの３魔と、もう一人が姿を見せる。
　シングは最後のの一人を見ると目を見開いて震えだす。

シング：「ます、たー……！」

　ローブに身を包んだ、おそらくは男。

「私の手を煩わせるとはな」

　くぐもった声の「圧」で、一人だけ“格”が違うことが、門留にはわかる。ドミネーターに脚を突っ込んでるヤツだ。
「申し訳ありません、ポルテントゥス様」
　３魔が頭を垂れる。

「私のモノが世話になったな。我が配下を振り切るとは大した腕だ。敬意を表し、今は命をあずけよう。ソレを、返してもらおう」
　ローブの男、ポルテントゥスは門留に掌を向けた。

門留：「……こういう風に、差し向けたヤツが直接出向く場合だ。大概は、追ってきた連中より優秀だから困るンだよ」
門留：「……オタクの『モノ』だっつーんなら、どうして逃げ出してンだよこの子は？所有物扱いする割には、管理がなってないんじゃないか？」
GM：シングは動けないでいる。

ポルテントゥス：「確かに管理不行き届きは認めよう。私も少々急いたゆえの不手際だ。だがソレを創ったのは私でな。私が所有者なのだよ」声に皮肉げな調子が宿る。「拾得物隠匿かね、少年」
　放っている「圧」の割には、妙に俗な言葉だ。
ポルテントゥス：「さて……君への敬意は十分に見せたつもりだ。返答を聞こう。ソレを返すのか、返さぬのか――」
門留：「……大掛かりに探し回る程度には、大事らしいな。――だがよ」す、と固まってるシングに左手を差し出し、穏やかに頬に触れ
門留：「この子の表情も、その奥にあるものも見えない……いや、『価値すら分からない』なんて、見る目のないやつには過ぎた宝じゃねえか？」
門留：「『子供は宝』だ。オタクの血や、薄汚えもんで汚れてそうな手には、勿体ねえ」敵意を込めた目で、フードの男を睨みつける
シング：「もん、ど……！」
　少女の瞳に再び光がともる。それは希望だ。ほほの感触に、力が宿り、もう動ける。
ポルテントゥス：「なるほど、気高いな、君は。だが、君が価値を感じていることこそが、私にとって最も無意味…否、不要なものだ。それに、ソレは君が考えているような宝（モノ）などではない」
　《資産：空間展開》で大規模な人払いの結界を張る。アンノウンマンはこれから起こる戦いを認識できない。
ポルテントゥス：「残念なことだ。君ごと刈り取らせてもらおう」
　周囲に無数の耀く魔方陣が展開され、３魔も戦闘態勢に入る――

ジラー：「いいこと言うじゃない、色男！」と遠くから叫びつつ、《万能調達》の使用を申請します。目的のブツは「バイク」で。
GM：おお！！！！！
ジラー：（ダイスを振る）達成値13、財産点2点払います。ここでコケたら徒歩でバイクに並走する2人になるので絵面的に避けたい…ｗ
門留：十傑集走りもアリだと思うけどなぁｗ
ジラー：サイボーグな私はいいんですけど、連れの首根っこ掴んで十傑集走りはちょっとグレートヒェンさんがかわいそうかなって…
GM：まあ、グレは雑に扱ってもらってもいいんですがｗ　了解です！　ありがとうございます！
グレートヒェン：タンデムしつつ。「うっひょー、ヒロインみたいッスねあたしー！！」
　ポルテントゥスも視線を向ける。シングは驚きの視線を。
ジラー：門留くんに向けて「助太刀するわ。あれだけ気持ちのいい啖呵を聞かされちゃ、敵わないもの。手はいくらでも必要でしょう？」と呼びかけます。
門留：「――ありがたい。貴女が風を連れてきたおかげで、博打を打たずに済みそうだ。是非とも頼む」幾らか緊張を緩めつつ、快く快諾
門留：「……で、シング。あっちのやたら派手な服の嬢ちゃんは知り合いか？」シングの視線の先を追ってグレートヒェンを見る
グレートヒェン：「あたしも助太刀するッスー！！　具体的には、あたしは《ワンモアチャンス》と《フォローアシスト》が使えるッスよー！！」
　とグレはハイテンションですが、シングは驚いた顔のまま
シング：「う、ううん。知らない、ひと……もんど、は、あの女の人と、しりあい……？」
門留：「こっちも初対面だ。でもな、断言できる事が一つある」
門留：「あの人が来たことで『風向きが変わった』んだ。間違いなく……！」＞ジラーさんの方を向きながら
シング：「かざむき、が……うん、かんじる……！」
グレートヒェン：「ひゃー、ジラーさん、注目されてるッスよ、あたしたち！」
GM：海賊っぽい！！＜風向き
門留：当人は自覚してないけど間違いなく染み付いてるんだよね。旅先の経験が
ジラー：頷いて、ポルテントゥスら4人に向き直って構えましょう。「任せなさい、少年。グレートヒェン、ここからが修羅場よ。浮かれすぎてしくじらないようにね」
ポルテントゥス：「やれやれ。千客万来はどちらかな。中々、あがくじゃないか。この“世界”も。では始めようか――」
　「了解！」「わかったわ」「まかせてください！」と３魔も殺気を飛ばす！

GM：　――というところで、処理について説明しますね。

判定処理：三魔撃退戦

門留：ふみ。魔獣化コストは低めだし、こっちが動いて問題はないけど、ジラーさんは今のうちに人間性減らしておきたい？
ジラー：了解しました。魔獣化せずに《加速装置》《打ち払い》で13スタートなんで最低４は消費するし、判定後の人間性低下を考えるとこのまま処理でいいかな、と思ってます。
門留：OK。ではここは任せましょう
ジラー：GMへ確認ですが、これ「2人とも」判定、ですよね？
門留：あ、そうか。判定は強制か
GM：はい、そうです。２人とも判定です。
GM：判定を放棄した場合は失敗扱いとなり！　ＦＰが０になるッ！！
門留：じゃあどの道やらんとダメだな。頑張るぞー
GM：油断ならぬ強敵であります。
ジラー：一応の確認なんですが、判定達成値を「下げる」アーツの扱いについてお聞きしてよろしいですか？
ジラー：《立ちはだかる壁》と「特性：トリッキー」で打とうと思えば2枚あるので。今回は関係なし、でよいでしょうか。
GM：ふむふむ。せっかく持ってるので、「自分の判定にのみ、下がる値と同じだけボーナス」としたいと思います。
GM：あと、グレートヒェンが《フォローアシスト》《ワンモアチャンス》で支援いたします。
ジラー：自分の判定に対して、ですね。了解しました。
ジラー：お互いファンブル以外成功みたいですし、気負わず振りましょうか。

門留：あいさー。では《魔獣化》して人間性１点下げつつ判定行きます。演出挟みます。
GM：こういう「演出挟みます」とかの、次のレスの動きを簡潔に言葉にしていただけるの凄く助かります。
門留：「生憎と、ツキが回ってきた状況で受け身やるほど腑抜けちゃいねえ!!」敵集団が攻撃に移る前に先んじて

　拳を天に突き上げながら右手を構え、左手を添える。『拘束具を外す』イメージと共に、添えた左手を肘まで下げながら、叫ぶ

「―― “展開エクストラクト” !!」

　ナノマシンとサイキックの複合で、生身に限りなく近く構成されていた「右腕だったもの」が、原子レベルで解け、再構築
　傍から見れば右腕が３Ｄポリゴンのように崩れ、反転して一回り大きな銃となったように映るだろう。
　その余波で放出される緑色のエナジーを浴びて、同様に衣服に溶け込ませていたテクノスーツが出現、瞬時に装着される。

門留：「――先手必勝！」かつての仲間、歴戦の戦闘用アンドロイド仕込みの早打ちで足止めする！
門留：（ダイスを振る）達成値16。危ないラインだが成功！
GM：おお！！！！！
門留：（『ロストエンジン』は今はなき彼女の一部として右腕に組み込まれてる、というどうでもいい設定
シング：エモですね・・・
門留：まあアンドロイドだから、クルー不足解消の為に戦闘データ受け継いだ二代目辺りは居そうだけど（自分から崩していくスタイル

ジラー：では、こちらも判定に参りましょう。少々演出を。
ジラー：「続くわ。来なさい、〈虹の巨人〉――！」　右手を天に掲げ、その先から空を裂いて虹色の光が溢れ出す。形作るは、強固な四肢持つ巨人の姿。
GM：おお！！　状況にめちゃくちゃ噛み合った能力！
ジラー：《魔獣化》と同時に《守護者召喚》、命中判定に《加速装置》！　達成値23！
GM：おっと暴力的な数字
門留：サイボーグはこれがあるから戦闘値で強いんだよなぁ
ジラー：「踏み潰しなさいッ！」　そのまま、巨人を落下させる質量攻撃で足止めを図ります！
ジラー：ぶっちゃけジラーは組み方自体はクソ大人げない命中・ドッジ補正の塊なので…と、こちらは以上です。

　ポルテントゥスの魔方陣から「生えた」無数の銃口が、先んじて放たれた門留の早撃ちで逆に銃身を破壊される。
「速い！？」と悪魔女が撃ち落され、ポルテントゥスが「小癪……！」とつぶやく間もあらばこそ、現れた虹色の巨人の質量攻撃。
　鬼の腕力とエルフの木の壁で防ごうとするが……防ぎきれない。
「なんだ、こいつは……！！」「支えきれませんっ……！」
　動きが、止まる。

GM：お２人とも判定に成功しているので、お好きに撃破してください！
門留：では巨人の一撃で稼いだ時間でエネルギーを溜め、一気に解き放つ！「デカいのぶちかます！撃ったら結果見ずに逃げるぞ！」
ジラー：「オーケー。準備はできてるわ」
門留：「―――だりゃああああああ!!」緑の閃光が集団の真ん中を貫き、爆ぜる。それを確認もせず、シングを抱えてバイクで脱出！
ジラー：「グレートヒェン！　飛ばすわよ、舌噛まないようにね！」　装甲の厚い甲冑形態に巨人を変形させつつ、こちらもバイクで追随します。
GM：「ぬおおおおおお！？」動きを封じられたところに、炸裂する緑の閃光。極大の爆裂に飲み込まれてゆくポルテントゥス一派。
GM：「わか、った！」ぎゅうっとしがみつくシング。
GM：「了解ッス、姐さあだぁっ！？」早速舌を噛むグレートヒェン。

GM：緑色の閃光を背に、２つの二輪は走り去っていく――というところでシーン終了ですが、何か言いたいことがありましたらどうぞ！
門留：（……さーて、ひとまず乗り切れたとして……どうすっかなぁ???）ようやく一安心する余裕が出てきた所で内心で頭を抱えて終わります（
門留：あ、ポルテントゥスに対して「敵意」で絆を取っておきます。
ジラー：こちらは特にないかな。安全が確保できるまでは門留くんたちについていく方針。
GM：了解です！　ではシーン終了となります。エゴチェックです！
ジラー：第一変異を迎えましたので、「造られし魔」の絆を「エゴ：力の証明」に変更して、そのまま罪の獲得申請を行いたいです。
GM：ＯＫです！　証明した。むっちゃした。固定値１４でしてました。
門留：エゴ【見殺しに出来ない】から罪を申請しますー
GM：ＯＫです！
GM：では、最後に１つだけ、短いマスターシーンを入れさせてください。



　門留とジラーが去った後、翠色の爆発が収まる。
　瓦礫の中から立ち上がった影はひとつ――ポルテントゥスだけだ。３魔は今の一撃で吹き飛んでいた。

「……ぐっ……。して、やられたか……シングを奪われるとは」

　ポルテントゥスが首を振ると、ぼろぼろになったフードが外れ、その素顔が露になる。
「計画を、早める必要がある……」

　憎悪に歪んだその顔は、池袋の半魔なら誰でも知っている人物――死霊課課長・長沢遼と同じ顔をしていた。



シーン4：それぞれの事情

全員自動登場

GM：　かっとばしてきた４人は、無事に逃げおおせていた。
シング：「すごい……力……」
グレートヒェン：「いやホント、凄い威力だったッスねぇ。これなら、あいつらも一溜まりもないッスよ！　兄さん、すげーッスね！！」
　呆然とするシングと対照的に、はしゃぐグレートヒェン。が、彼女は、ふと我に返ったように言った。
グレートヒェン：「で、時に、お兄さん方はどなた様で？　ジラー姐さんのお知り合いですかねぇ？」
門留：「いや、初対面だ。……ただの一留した高校生だよ。今はな」途中、何かを良いあぐねてから誤魔化すように返事する
門留：「っと、助けてもらったのに名乗らないのもいかんな。『礼儀知らずは的にされても文句も言えない』、沢渡門留だ」
門留：「……っと、わりぃ、噛んだ」間に混じった日本語でない言い回しに自己嫌悪
門留：（第一変異：宇宙スラングが飛び出す）
GM：ん、萌えるッ！！＜自己嫌悪
ジラー：「では、改めて。ジラー・アーネイトよ。池袋で、魔物絡みのバウンサーをやってる。よろしく、沢渡くん」
ジラー：そう言って、握手のために右手を差し出しましょう。
GM：おお、右手で！　ジラー姐さんは、門留くんの右手の力を微塵も恐れていない…！
門留：「ああ。よろしく」握手を返しつつ「……で、早速なんだがさっきの連中について心辺りはあるかい？」
門留：「ぶっちゃけ転がりこむアテすらないんで、この先の展望ゼロなんだが……」バツが悪そうに
ジラー：「詳しいんじゃないの？　グレートヒェン」　…と、こちらは依頼人に解説を丸投げしましょう。詳しいことは結局まだ聞けてない！
グレートヒェン：「あ、あたしの出番来たっぽいッス！　自己紹介させていただきやすが、あたしはグレートヒェン！　今は“奈落界”としか呼ばれなくなったドミニオンからやってきた、半魔ッス！！」
グレートヒェン：「あいつは……ヤツの、“奈落の王”の使徒だと思うッス」
グレートヒェン：「あたしの故郷も、この世界とよく似た世界だったッス。でも、ヤツに……ドミネーター“奈落の王”によってオーバーライドされちまったンスよ」
シング：「……あの男は、ポルテントゥス。シングは……ご主人に……ポルテントゥスに、創られた……」
門留：「奈落界とはまた、大きく出たな……」
門留：「似てるっていうのは……例えば“地球の守護者”や“羽根”がそっちにも存在したのか？」
グレートヒェン：「そう吹くだけの力はあったッスよ……。“守護者”も“羽根”も“虚無”も存在してやしたよ。どうやら、両世界とも、ここ数年までの経緯は大同小異ッス。でも“奈落の王”は突然現れ、羽根も虚無も飲みこんじまったッス。……あたしはこれでも抵抗勢力の頭を張ってたんですけど、あたし以外は全滅しちまいました」
グレートヒェン：「そんな時だったッス。“奈落の王”の部下たちが、更に別の異世界に侵入しようとしてるってことを突き止めたッス」
グレートヒェン：「もうあたしの故郷はダメっすけど……最期のあがきで、あたしの故郷をめちゃくちゃにしてくれやがった奴等の鼻を明かすために、この世界に先んじてやってきたってわけッス！　あたし、そういうのは得意だったんで！」
門留：「守護者と虚無を飲み込んだ？……確かにそれなら世界一つ滅びる、か」桁違いの事実にやや青ざめつつ
グレートヒェン：「守護者が健在ならまた違ってたのかも知れないッスけどね。エゴの強さは理屈を超えるッスから」
グレートヒェン：「ただ、その後は難航したッス。世界を救うのに協力しろ、つっても誰も真に受けてくれないし！」
グレートヒェン：「最期の希望と思って、つわもので知られてるっていうジラー姐さんのとこに向かったンスけど、見つかって攻撃食らって、こんなぼろぼろになっちまっいやした。たはは……」
グレートヒェン：「でも！！　ジラー姐さんは！　あたしの言葉を信じてくれた。命を張ってくれた……！　最期の最期で、あたしは大当たりを引き当てたってことッス！！　ジラー姐さんにお会いできてほんとよかったッスよぉ～～！」
門留：「……そうだな。かしこまって諦めるよか、よっぽど痛快なやり方だ。気合充分じゃねえか、嬢ちゃん」彼女の境遇にふと、昔の自分を重ねて
ジラー：「……なるほど。おとぎ話で語られるような“黒翼の王”――それに相当する存在が、すべてを手に入れた先の世界、か」
ジラー：「その世界が、他のドミニオンをも飲み込もうとしている、と。……冗談みたいなスケールね。信じられないのも無理はないわ」
ジラー：「……まあ、ある意味では私にお鉢が回ってきたのは、因果な話なのかもしれないわね」
　自らの出自が「守護者殺し」を目的としたものであることを思い返して、若干苦々しく。
門留：「いくらここが無茶苦茶が多いっつっても、限度はあるし与太も同じくらい多いからなぁ……」＞信じてくれない
グレートヒェン：「へへ、ありがとうッス！　もう戻ってこないもんがあっても、やられっぱなしは性に合わないッスからね！　……でも、それには、ジラー姐さんや、沢渡さんの力が必要ッス……！　改めてお願いッス！！　あいつらを止めて欲しいッス！！」
GM：これはバインドです。
ジラー：バインドに従いましょう。愛1点いただきます。
門留：「大口叩いた以上、逃げ出す訳にもいかねえか。いいぜ」こちらも従おう
シング：では愛をどうぞ！
門留：「それで、シング。今、喋りたくないなら別に無理には聞かない」膝を付き、シングに目線を合わせて
シング：「知識を与えられ、望みに応じて引き出す。そうやって、ポルテントゥスの、手伝いをしていた……そのときは、何も考えていなかった……」
門留：「……もし大丈夫なら、ゆっくりで良いからお前が覚えてる範囲で連中の事を聞かせてくれないか？」
シング：シングはとつとつと語る。「シングには、わからない……。ご主人の、望みは。シングは、この世界に来てから創られたから…。それでも、その手駒の起源（ルーツ）に“共通点”がみられないことは分かる……」
シング：「シングは、ポルテントゥスの知識……術式を、部下たちに分け与えたり、儀式の手伝いを、していた……今思えば、おぞましい行動だ……」
シング：「でも、ある瞬間、とつぜん、わかってしまった……」
シング：「ポルテントゥスが望むことをすると、人が、たくさん、しぬ。それは……よくない。とても、よくない……。だからシングは、あの場所を逃げ出した。なんとか、しないといけないと思って……」
シング：「シングに与えられた情報は、限定的で……役に立てない。すまない……」　沈痛な面持ちで告げる。
ジラー：「……その告白だけでも十分よ、シング」　拳を強く握りしめて、元来た方向を見やる。
門留：「……いーんだよ。まだそこまで背負わなくて」ぐに、と俯く彼女の頬をつまんで
門留：「お前さん、まだ自分で考え始めたばかりだろ？自分の事だって精一杯でおかしくない。……それでも、守る義理もないこの街や、世界の事を心配して動き出したんだ」
門留：「無鉄砲だとしても、それは間違いなく感謝されて褒められる事だ。えらいじゃねえか」ぐりぐり、と頭を撫でて
門留：「お前の声は、ちゃんと俺たちに届いた。負えない分は、俺達が担いでやる。だから、大丈夫だ」先程のようなあらい担ぎ方ではなく、優しく抱き上げて、軽く抱擁
シング：瞳が潤む。　「……ありがとう、ジラー……。わ」　ぐに、とされて思わず顔を上げる。
シング：「もん、ど……」　頭を撫でられて、抱擁され、言葉を受けて小さな体が震える。　「ありが、とう……。おかしい、な。胸の中に、熱を、感じる……シングの機能に、不全が出たかも、知れない……」　ぎゅっとしがみつく
シング：「シングが、役に立てることは少ないかも知れない……でも、できることは、全て、するつもりだ……」
門留：「我慢する必要なんかねえよ。そりゃ、お前さんのどこかが『生きたい』って言ってる証拠さ」ぱんぱん、と背を撫でて
門留：「『生きるとは孤独で完結した個を捨てて、不完全で果てのない世界に加わる事である』。……なんて、誰かが言ってたことだけどよ」
門留：「不完全でも不全でもいいんだよ。欠けてるからこそ、それを探して歩きだすんだから」
シング：「ふかんぜんでも、いい……」ぽつりと復唱。そして顔を上げる。「……シングが、役に立てることは少ないかも知れない……でも、できることは、全て、するつもりだ……」　目には光がある。
シング：「シングが与えられた知識は、今、自由に使えない……でも、これを思い出せれば、突破口になるかも知れない……！」
グレートヒェン：（うう、これが絆……愛！　そうっすよね、ジラーさん！！）　メギド72のタイトル画面くらい号泣しながら小声でジラーに言う。
ジラー：（そうね。私たちにとって、かけがえのない、大切なもの……）　小声で返し、
ジラー：「沢渡くん。私をどう使うかは、あなたに任せても大丈夫かしら？」と聞いてみよう。
門留：「え？いや、ジラーさんの方が依頼を受けたんだろ？乱入したのはこっちだし、俺のほうが貴女に従うのが筋じゃないか？」
ジラー：「まあ、グレートヒェンからの依頼はそうだけど。むしろ、この事態の鍵はシングよ。彼女を生かすため――いや、全員で笑って帰るためには、何となくそうしたほうがいい気がしたのよ」
ジラー：「……それに、こう言うと恥ずかしいけれど。私の恩師なら、そういう風に肩入れするだろうなって」
グレートヒェン：「あたしは、ジラー姐さんを全面的に支持するッスよ！　”事態の解決”にかけちゃ、ジラー姐さんがプロフェッショナルッスから！」
門留：「……」迷う。さっきまでの熱が嘘のように、ふらついている己のなかの迷いが首をもたげる
シング：「もんど……？」
門留：「……少しだけ時間をくれ。そう時間はかからないが……」くう、と静まった空気をぶち壊すように音が響き
門留：「あー、この騒ぎ出した腹をなだめながら調べ物をした後で、でいいか？」バツの悪そうな顔で（一旦シーン切って情報収集した後でロール入れたい　の訳
ジラー：「……ええ、構わないわ」
グレートヒェン：「りょーかいッス！」空気読まずに思わず笑いながら口にする。「実際、シングちゃんにしてもあたしにしても、この世界の現在進行形の情報には疎いんスよね。シングちゃんはちっちゃいし、あたしは外様ッスから……引き続き、宜しくお願いするッス！」
ジラー：ちょっと応答に困るネタを振ってちょっと申し訳なかったかもしれない。
シング：「もんど」　さっき自分がしてもらったのをイメージして、しがみついていた門留の背中をなでる。　「うん…わかった」
門留：いや、実はやりたいネタと上手く絡ませたかったんでありがたかった
門留：ただ場面を変えたいのと、エゴ化と合わせたかったんで次のシーンに持ち越したのでお気になさらずー
ジラー：了解ー。
シング：では、次あたりの発言でシーンを切りましょう。
門留：「んじゃ、とりあえず俺の家で良いか？男の一人住まいで恐縮だが、昨日の夕飯がまだ残ってるからよ」背の感触に密かに感謝しつつ、やや戯けて返事

GM：【絆・エゴのチェック】を。
門留：グレートヒェンに絆を取得します。関係は「感服」で。
ジラー：
・保留していた変異処理：【絆】黒澤大悟 → 【エゴ】黒澤の模倣　として、そこから罪の獲得申請を。
・ポルテントゥスに対して「敵意」で絆を取ります。
・グレートヒェンの絆の関係を「信頼」に変更します。
グレートヒェン：「ありがたいッス～！」
GM：罪OKです！
門留：良いエゴ内容だ……＞黒沢の模倣

門留：今の所自分ばかり喋ってしまっているけど、いい具合に直接指定されてないNPCにもそれぞれ思う事があって場が温まっている気がする
門留：門留→グレートヒェン：状況は異なるけど世界を飛び出して来たもの　ジラーさん→シング：造られた存在同士　とか
ジラー：ですねえ。何かしらつながっているものがある。
門留：あとさー、後出し思われるのがなんとなく嫌だから言うけど、前回出てきた三人の取り巻き
門留：もしかしてPCは知らなくてもPLは見たことある顔なんじゃないか……となんとなく考えてる（
門留：鬼→サンプルPC鬼神警官　悪魔→“魔界刑事”初台芹那　森の乙女→“エルフ刑事”児玉黄葉
門留：全員死霊課の刑事と共通するルーツなのが……
ジラー：刑事のデーモン誰だったっけって思ってたけど初台さんがいましたね…
シング：さっすがァ～～!!　大当たりです！
門留：やっぱか（
門留：最初に出てきた段階で「あれ、死霊課の面子と同じ？」と感じてたけど長澤さんの顔が出てきて一気に疑惑度合いが膨れ上がったからな……



情報収集パート

全員自動登場


GM：まずはこのシーンでお2人に１回ずつ、基本的にRPなしで情報収集をしていただく感じでいきたいと思います。調べられる情報は、

シング（難易度：14）

グレートヒェンと故郷の世界（難易度：12/15）

ポルテントゥス（難易度：14）

GM：となります。
門留：自分は素直にシングについて、かなー
ジラー：絆関連情報なんで、こちらも「グレートヒェンと故郷の世界」から、かな。
GM：それでは、門留くんから判定をどうぞ！
門留：第二変異なので初期絆の「絆：輝かしき日々（懐旧）」をエゴ化しておきます。エゴ内容はシーン中にて
GM：了解です。
門留：「ファミリア」で情報収集。（ダイスを振る）クリティカルして達成値42。幸先が良い
GM：うお、出目がいい！！　では情報を

「シング」

GM：以上です。
門留：うん、先に調べておいてよかった（
ジラー：色々と必要な情報が出てきましたね。
ジラー：複合家門ってことは呪文詠唱＋ネクロマンサーあたりかなぁ…毒牙を対策するには感情が足りない…
シング：「複合家門」のひとことでそこまで推測していただけるこの面子、理解が早すぎるッ！！
門留：あー、それで納得いったかも。同じ顔の面子がいるの、死体を操ってるのか？
シング：実はポルテントゥスのエゴは本筋ではないのでバラしてしまいますと、あっちの長沢には禁忌に触れても蘇らせたい相手がいたんですね。
門留：あー……野白さん死亡ルート行ったかぁ……
ジラー：野白さんはなぁ…
シング：ポルテントゥスは、アルファ・オメガさんにとても感謝しているそうです。なぜならアルファ・オメガさんはノア・クルセイダーズを塵一つ残さず処分してくれたので。

ジラー：さて、次は私か。判定、よろしいですか？
シング：どうぞどうぞ
ジラー：「アクセスコード」で判定、達成値17。出目7要求だから怪しいかもとは思ったけど、無事成功です。
シング：出目がいい！！　情報出します。

「グレートヒェンと故郷の世界」

門留：ぶっ（
GM：以上です
GM：グレートヒェンの世界をめちゃくちゃにしたのは
GM：お前だあああああああああああ！！　ということですネ（あっちの）
門留：うんまあ、この二人確かにルート分岐しそうな背景あるしネ！（酷
ジラー：そりゃ「向こうの私」を知ってるなら同位体の腕は疑わないよね！
門留：俺の場合だとサイコアームの制御に失敗して暴走したり、地球帰還に執着しすぎて奈落落ち辺りかなぁ……
グレートヒェン：「そういえば、アルファ・オメガが２４形態に変形する巨人を使ってベルゼブブの一団を万からなる魔艦・契約者軍団ごと皆殺しにした話はしましたっけ？」
ジラー：「なにそれ初耳」
グレートヒェン：「あと、地球ドミニオンは今”ない”んですよね、あっちだと。”どっかにいっちゃって”。地球ドミニオンがあった場所は、銀河ドミニオンの宇宙怪獣や宇宙海賊がひしめく冒険百連発な世界ッスよ。一般人は冒険できないんで大体死んじまったッスけど」
グレートヒェン：「あたしにもっと力があれば何とかできたのかも知れないッスけどね……本当は”ある”はずの地球が、オーバーライドされた瞬間認識できなくなったんスよね……」
門留：「……おいおい待て待て」（心当たりがありすぎて頭を抱える）
ジラー：「思い当たる話がお互いあるようね」（こめかみを押さえる）
門留：「まさかとは思うが……こういう名前に聞き覚えがあるか？」拾われた宇宙海賊のグループ名や、旅先の知人の名を告げてみる
グレートヒェン：「あ～～！　覚えがあるッス！　その名前、”奈落の王”が率いてる軍勢につけてる名前ッスよ！　あと、その人なら、銀河バー・ルーナンで”あいつは変わってしまった”とか管巻いてたような……」
門留：すげえ、地球が滅んでもルーナンが残ってる（そこじゃない
GM：銀河第二高浜層も辛うじて残ったようです。
門留：高浜荘はエトランゼ住んでるしな……

門留：ではお願いして家に来てもらった事だし、ひとまず作り置きしてたシチューを振る舞いつつロール始めましょうか
ジラー：それじゃあ、書き出しはお任せしても大丈夫でしょうか
門留：（軽くアレンジして普通のとビーフシチューもどきの選択式にしつつ
GM：門留さんに腹案アリとのことですので、お願いいたします！
GM：家庭力……
門留：宇宙食だけはどうしても馴染めなくて、自力で作るようにしてたからな（男の一人飯レベルだが
門留：「――ふう、ひとまず腹も収まってきたな。自分用の作り置きだが、味は悪くなかったかい？」とりあえず食事が終わりかけの頃を想定しつつ
グレートヒェン：「久々のまともなメシだったッスー！！　めっちゃ美味い！！　ご飯が進みすぎる！！　日本人に生まれて良かったッ！！」
ジラー：「ええ、美味しかったわ。料理のような細かい作業はどうも苦手でね……」
シング：「……これが、“食事”……これが、“美味しい”……という、感覚……（もそもそ。驚いたような顔。美味しいようだ）」
ジラー：グレートヒェン、そのナリと名前で日本人だったのか…
門留：「そっちの世界どんだけ荒れてんだよ……。いやまぁ、聞いた話と俺の想像通りなら、確かにメシのレベルも落ちてるだろうが」
グレートヒェン：「あはは、細かいことはいいっこなしッスよぉ～＜日本人
グレートヒェン：門留さんの仰るとーりで、もう食糧事情とかいう話じゃあなかったッスからね。宇宙蝗の佃煮とかをサバージョさんに教えてもらったっけなぁ～」
門留：「食えるけどマズいんだよなぁアレ……」
ジラー：「なに……その、何それ……」（何だかんだで食生活は現代日本基準なので、想定外の昆虫？食に顔を青くする）
門留：「知らなくていい食材だよ。こっちで生きてたらな」なんともいえない表情
グレートヒェン：「この話題についてくるとは流石ッスね門留さん！？　ジラーさん、アタシだって食べたくて食べたわけじゃあないッスよ、為念……。まあ、アタシのことはいいんです、胃袋には自信があるッスから……！」　こいつほっとくとどうでもいいことしゃべりすぎますね……
門留：「さって、もう少しばかり判断材料は欲しいよな……」自分の右手に意識を集中させ、穏やかに光る球体を出現させる
門留：「シング、これに触ってくれるか？お前が見てきた事を、これで俺達に共有する」ファミリアの演出。サイコメトリ的な能力の応用だと思いねえ
ジラー：おお、格好いい！
シング：「わかった」　何の疑問も抱かずに、掌で触れる。情報が、彼女のエゴや出自も含めて流れ込んでくる。彼女が意識してない環境も。
門留：「口頭で伝えるよりは段違いで伝わる。見られて嫌な事があるなら無理強いはしねえが……」
GM：これはいいファミリアですね。
シング：首を振る。シングは「絆：沢渡門留（信頼）」を持っているので、疑う余地そのものがない。
門留：では流れ込んでくる彼女の出自に顔を顰め、その中で抱いたエゴを静かに見守りーー混ざったノイズに疑念を抱く
ポルテントゥス：《錠前》……保険が生きるとはな？
門留：「……随分と用心深いヤツだな。逆に言えば、ここに探られたら困るブツがあるって事でもあるが……」周到な保険の掛け方に舌打ち一つ
シング：「っ！（頭を抑える。酷い頭痛に襲われた）　ご主人…ポルテントゥス…」
門留：「悪い、無理させたな」能力を解除し、シングの額を穏やかにさする
ジラー：「……何とかなりそうなものかしら？」　二人を心配げに見つめて問いかけます。
シング：「だい、じょうぶ」　ほんのかすかに笑う　「シングも、少しは、役に立てた、か……？」
門留：（……きっと、これを外せば躊躇なくコイツは力を使う。自分の身も顧みずに……）同時に流れ込んできた、彼女の無垢過ぎる感情を抱えて、葛藤する
シング：「……門留？」　不思議そうに見上げる。
門留：「なんとかなる算段は見つけた、ただ……このまま手放しに使いたくはない、かな」シングからジラー、そして部屋の奥に立てかけてある写真立てに視線を移す
シング：よく分かっていない顔で、門留の視線を目でなぞる。ジラーを見てから、写真立てへ。
門留：一人の少年が、クラスメイトと共に映っている。黒髪で茶色の瞳の、何の変哲もない日本人らしい容姿の少年が
ジラー：「この写真は――」　門留くんの顔と見比べるように視線を動かします。
シング：「……門留、なのか……？」
門留：「……散々な一年だった。いきなり放り出されて、滅茶苦茶な事の繰り返しで元の色は抜けちまうし」
門留：「それでも、『ここに帰ってくる』ためだったら、立ち上がる力は何度だって湧いてきたんだ。なのに……」
門留：「いざ戻ってきてみると、なんでか……どうして立ち上がれたのか、分からなくなっちまったんだ」ぽつぽつと、ある一人にしか零したことのない弱音を呟く
門留：「シング。確かにお前が役に立てる方法はある、あるよ。けどよ……」
シング：「……門留、どうして……帰って来たかったのなら、しあわせになれたのでは、ないのか？」　問うが、役に立てる方法があると聴くと「……あるのか！？」　驚きと期待に目を見開く。　
門留：「いくらお前が望んでるからって、お前が身を差し出すようなやり方は、教えられねえよ」
門留：「自分がどうしたらいいのか、今も分からないままの俺の言葉で、お前の命を、失わせたくねえ。世界の為に死ねなんて、言えねえ」
門留：「それは、俺が戻ってくる前に、何度も言われた言葉だ。何度も聞いて、どんだけ正しく聞こえても……呑み込めなかった言葉だ」
門留：「『役に立つから』で、素直に聞いてしまう今のお前には……教えたくねえ」
門留：と、言いつつシングに愛を与えたいんだけど……こう、ギミック的な処理は置いといて、この行動はシングに絆を増やすものと思っていいんですかね？＞GM
GM：GMとして回答しますね。情報項目にあった「愛を使って罪を与える」は、イメージとしては上級ドミニオンルールの「罪によって世界律の影響を打ち消す」に近いものとして設定しました。
門留：あー、成る程成る程。
ジラー：罪の効果が「《資産：支配》を解除する」相当である、という認識でいいのですよね。
シング：そうですね。＜罪でＤＡを解除する
門留：じゃあデータとしては意味のない完全に演出だけど、シングに対して更に一つ、追加で愛を使って『絆の復元』を行いたいんだけど、そういうのはOKでしょうか？
門留：（シングそのもの、というよりは彼女のベースである無数の人間の残滓に呼びかける的な感じで『絆：自分自身』を復元させたい
GM：お～～！　とても素敵ですね。ＯＫです！
門留：では
門留：「……だから」俯いていた顔を上げ「もし、それだけじゃないのなら。俺の為じゃなく……お前自身が、『生きる』ために、力を使いたいなら」
門留：「まず、お前自身を大事にしろ。自分の生き方を……エゴを通すなら、何より、自分を一番に置くんだ。そうであるなら……俺は、止めない」
GM：少し、混ぜ返しますね。
シング：「……なぜだ？　シングの命も、自我も、かりそめのものだ。ここで"使う"のが、最適効率の、はずだ」
シング：「門留に助けてもらってから、ほんの少しだけ、この世界を垣間見た。ご主人の工房よりも、ずっと広くて、たくさんの“命”があるのが、分かった。そして、門留がいた。あのときは何の意味もなかったはずのシングを助けてくれた門留が。……良い場所だと、思った。だから……この場所のためなら、シングは、喜んで死ぬことができる」
シング：「シングはこのために、ご主人の……ポルテントゥスの元を去ったのだ。命を使う必要があるのなら、もともと失っていた命の使い道は、ここだったのでは、ないのか？」
門留：「……死ぬ、為に」その言葉に、心の奥底で何かが動き出す「死ぬ為の理由にされたって、嬉しくもなんともねえ！」
シング：びくっ、と震える。
グレートヒェン：（も、門留さんが怒ってる！？ッス～！！）
門留：「誰かが死ぬって事は、そこにぽっかり穴が空いて、戻ってこない事なんだ！それが、仮初めだろうがなんだろうが関係ねえ！」
シング：すみません、ありがとうございます。
門留：「どんな出自だろうと、俺達にとっちゃお前だって『命』なんだ！失くなって良いことなんて、あるか!!」
シング：「シングが、いのち……」　返す言葉が文字通り無く、救いを求めるようにジラーを見る。
ジラー：「悪いけど、私も彼と同意見よ」首を振りながら。
ジラー：「それに、あなたの意志で勝ち取った自由よ。命よ。――効率なんていう言葉でひと思いになげうたれては、私たちも悲しい」
門留：「――命である以上、自分の明日を、『良い場所』だと思った所で暮らすために、我が儘になっていいんだ！俺が認められる命の使い方があるとしたら、それだ！」
門留：「シング、誰かを死なせたくないなら……誰かの明日を、守りたいなら。まずはお前がお前の為に『生きろ』！」
門留：このタイミングで愛を２つ消費、シングの絆の復元と『資産：支配』の解除を宣言します！
門留：自分の願い（エゴ）を、剥き出しの感情を、淡い光を放つ右手としてシングに差し出す
シング：二人の言葉を聴いて、少し沈黙した後、搾り出すように言う。「……シングにも、価値が。この場所と同じように、生きて、続いていく価値が、ある、のか……」
門留：「価値なんて大げさなもんじゃねえ。どんなに小さくても、心にある帆がーー」無意識によぎった言葉に、ハッと何かに気づき
門留：「『心にある帆が風を受け止めたなら、それに従って進めば良い。動く理由なんて、それだけで十分だ』……」
シング：そして顔を上げ、耀きを目にする。　「そうであるなら……シングも……見てみたい。もっと、たくさんのものを。『良い場所』を」　涙を浮かべて、
シング：涙を浮かべたままで、――少し笑う。「……シングは、生きてみたい」　彼女の帆に、風は届いた。
シング：シングは「絆：ポルテントゥス（主人）」を「エゴ：生きてみたい」に変更する。
門留：おお……!!
門留：その返答に微笑で応じながら「……ジラーさん。さっき保留にしてた話、改めて受けさせてくれ」
シング：シングは「絆：自分自身（尊重）」を取得する。
シング：そして、門留の耀く手を取る。
ジラー：「ええ。――喜んで任せるわ、“キャプテン”」　その手に、上から手のひらを重ねて微笑む。
グレートヒェン：「あ！あ！アタシも一枚かませてくださいッスー！」　ちょんと手を重ねる。
門留：「俺の中でもうとっくに、風は吹いてたみたいだ」第二変異のエゴを【やりたいようにやる】（宇宙海賊の汎用エゴ）に変更します
門留：という感じで、このシーンでやりたいことと判定は終わりです。大分長くなってしまって申し訳ねえ
シング：このシーンは別シーンとして考えていましたが、流れが自然だったので接続させていただきましたァン！
シング：ジラーさんは見ているお時間が長くなってしまいすいません！
ジラー：こういうところに時間を掛けるのはプレイヤーとしては面白いんで大丈夫ですよー。
門留：元々自分がお願いしてしまいましたしね。この後はクライマックスまで特に頼むことは無いと思うので
門留：ジラーさんの方でやりたい演出ありましたら遠慮なくお願いします

GM：【絆・エゴのチェック】
門留：ノ　先程の【やりたいことをやる】のエゴから罪を申請しまーす
GM：もちろんＯＫです！
ジラー：こちらは申請できる罪がないし、自主エゴ化まではしないのでこのままでー。
GM：了解です。
GM：では、シングは「エゴ：生きてみたい」から罪を取得します。
GM：そして、元から持っていた門留への絆と、今回取得した自分自身への絆から愛を１点ずつ、計２点取得します。
GM：これらのリソースは、要請に応じて、ＰＣのために使用します。
ジラー：了解です。
門留：はーい

GM：提示されている項目で開示されていないのはこちらのみですね。

ポルテントゥス（難易度：14）

門留：どっちが調べても大丈夫そうですね、これは
ジラー：では、こちらで調べましょうか。この後に出てくる項目があるなら、最大値の高い門留さんにお願いしたいですし。
GM：クレバラス……
門留：了解です！
ジラー：それではー。「アクセスコード」使って判定。（ダイスを振る）達成値13…
GM：おおっと
ジラー：財産点はあと1点残っていますので、1点消費して達成値14！
GM：了解です。では全部出ます！

「ポルテントゥス」

ジラー：「――儀式、か。異界への門、いったい何が出るのやら……」
門留：うし。ではこちらもゆこう。「ファミリア」を使用して（ダイスを振る）ジャスト成功！
ジラー：お互いにギリギリ…ｗ
GM：では出しますね！

「ポルテントゥス」

GM：以上です。
門留：ああー、過去の虚無出現ポイントかぁ＞サンシャイン６０屋上
GM：一番でかい組織の膝元な割りにランドマークなのでいろんなことがおこりますね……＜サンシャイン６０
グレートヒェン：「シングちゃんみたいなエモを全く抱えていなくて本当にすまない……」
ジラー：「それでも、あなたが私に賭けてこちらに来なければ、何も始まらなかったかもしれない。あなたが為したことは、それとは別に評価されるべきよ」　依頼人にフォローを入れつつ。
グレートヒェン：「や、優しいッス……ジラーさん、優しすぎるッス……！！　滂沱の涙ッスよぉ～～！　がんばるッス！　《ワンモアチャンス》とかで！！」
門留：真面目にありがてえ＞ワンチャン所持
GM：データ的に捕捉しますと、《奈落の命》のバリエーションで、奈落の王とアルファ・オメガは同位体以外からの攻撃ではＦＰが０になりません。
ジラー：なるほど。最終的にはそれぞれ互いに殴り合う必要があると…
GM：ＹＥＳ！
門留：「さっき読み取った内容と合わせると、門を開く事は向こうにとってもリスク大か。連中の強みが消える瞬間がある」
ジラー：「私たちが衝くべきは、その瞬間。――やることがシンプルになってきたわね」
門留：「……やれそうかい？」ジラーに視線。同位体……自分自身を倒せるのか、と
ジラー：「できるできないの問題じゃない。やるしかないなら、やるだけ――そうでしょう？」
ジラー：メタな話、自分のコピーデータを相手にするとなると非常に骨が折れるので罪切るか気合いでクリティカル引くしかない。
GM：GMの容量の問題がありますので、完全にコピーではなく単純化されています、ご安心ください（？）
門留：「そこまで割り切れちゃあいねえが……地球消すたあどういうつもりだ、って腸煮えくりかえっちゃいるな」
門留：「よりによって俺の仕業とあっちゃあ殊更だ。巫山戯た返事をしてくるなら容赦しねえ」
ジラー：「まあ、それに。もともとは守護者殺しのために誂えられたこの躰。自分自身すら超えられなくては、同胞達に示しがつかないわ」
ジラー：「――皆でベストを尽くしましょう。私たちの居場所を、守り抜くために！」
門留：「ああ。迷ってばかりの毎日でも、明日がなきゃあ始まらねえ」
門留：「こっちの世界まで、連中に奪われてたまるかってんだ……！」
グレートヒェン：「押忍！　ここの明日を守ることで、やつらの鼻を明かすことがアタシの目的ですからね！　やってやるッスよ！！」
シング：「シングも、シングにできることをする……この良き場所を、もっと、見てみたいから！」　ジラーと門留を見る瞳には、強い耀き（エゴ）が宿る。
ジラー：私としては言いたいことをだいたい言い尽くした感じですが、追加でもう一言締めたい方がいましたらどうぞ。
門留：こちらもOKー
GM：ではでは【絆・エゴのチェック】。
門留：こちらは全て埋まってるので問題なしー
ジラー：「アルファ・オメガ」に対して「関係：克己」で絆を取得します。罪申請なし。
GM：了解です。では、処理も終了します。

　区切りのいいところだったので、しばし雑談に。

シング：門留さん、アツい……！！
門留：戻ってきた意味を失ったキャラですが、旅の中で得たものはちゃんと息づいてる、という表現をしたかったので
シング：かっこよかったです！！
門留：（なので「絆:輝かしき日々(懐旧)→エゴ:【やりたいことをやる】」という変遷にした
シング：門留さんがアツいからこそ、ジラーさんのクールなアツさもピンポイントに際立ってましたね……。
ジラー：もともとプレイヤー自身が「必要最小限の機会で、最大限の効率を」をモットーにしてるタイプの人間なので、少ない発言でキャラクターの表情や感情が伝わっているのなら成功しているのかな、と。
シング：控えめに言って最高ですね……
ジラー：逆に門留さんのようなロールプレイは得手ではないので、そういう意味ではPC1をお任せして本当によかった。
門留：キャラの背景を踏まえると短い言葉でも色々想像を掻き立てられるような、的確な言葉選びでイイなーと感じました＞ジラーさん
ジラー：お二人とも凄くしっかりと場を作ってくださるので、こちらが入れ込む言葉にあまり迷わずに済んでいます。
シング：こちらは、門留さんに乗っかっらせていただいてるだけですので、やっぱお二人は凄いですわ……。
ジラー：GM回数＞＞＞＞＞PL回数みたいな人間なので、あとは周囲のロールプレイを見て取り入れる機会が多いというのはありますねえ。GMってPLのロールプレイを特等席で見られるポジションでもありますし。今回も色々参考になりそうなところは持ち帰って色々考えることになりそう。
門留：出力速度が遅いのが玉に瑕ですが、NPCからの動きに対してPCが感じたこと・して欲しい事を出来るだけ汲み取って台詞に反映するようにはしてますね
シング：僕もＧＭのほうが多い人間ですが、テキセならではの情報や感情の入れ方、勉強させていただいております。
門留：今回だと「かつての自分を重ねたシングが、あまりにも簡単に命を差し出そうとするのが我慢いかなかった」ってのを少し理屈付けて出力するとああなります
門留：＋「現状に迷いはあっても、昔の行動指針であった『自分の感情の揺れ』は失っていない事に気づく」もそこに乗っけた
シング：お美事……お美事にござりまする……



シーン5：逆行の門

マスターシーン


　サンシャイン６０ビル屋上。
　不可視の仮想世界で、長沢遼と同じ顔をした男――ポルテントゥスが腕を掲げる。
　にわかに空が掻き曇り、黒い雲が渦を巻き始める。その中央部はまるで空に穴があいたかのようだ。
　ばちばちと雷光を発し始めたその箇所の異常性に、地上を行く人々は気付かないでいる。《資産：隠匿》による認識改竄の結果だ。
　ポルテントゥスは黒渦を見上げ、口を開いた。
「想定外の事態はありましたが、結果としては順調です、“奈落の王”」
　世界を跨いで声が返った。明るい、若い男のもの。
《そうか。お疲れさんだな、ポルテントゥス。胸が躍るよ。そちらの世界の“冒険”は、何が待っているんだろうな？》
　更に、若い女の声が続く。
《そちらの世界では、いまだ“守護者”が存在するそうね。こちらの“守護者”以上に楽しめるかしら？　私の守護巨人“カレイドスコープ：Ａ２Ｚ”も久しぶりに暴れられそうで、わくわくしているところよ》
「はい。お待ちください、“奈落の王”、“アルファ・オメガ”……今に、“門”は開きます」
　異界からの通信は途切れ、男は虚空を見上げる。
「間もなくだ……野白、お前を理想ごと磨り潰したあの世界同様に、この世界も“奈落の王”が全て平らかにしてくださるだろう」
　空を見上げつぶやく男。だが、その視界に異物が入った。
　認識阻害をものともせず、向かってくる人影。
「……“地球探索者ブルーシーカー”に、“第七域接合者セプト・モジュラー”……手間を掛けさせてくれる」
「だが……既に結界は展開を終えている。生半な方法で解除はできぬ。それに俺は、念には念を入れる」
　男は、背後の巨大な影に声を掛けた。
「歓迎してやれ」



シーン6：サンシャイン60攻防戦

全員自動登場


GM：サンシャイン６０ビル。掻き曇った空に雷鳴の鳴り響く中、一同が見たのは、半透明の結界に覆われたビルと、その壁面を降りてくる、巨大な鉤爪を持つ機械の巨人だった。
GM：虚空から怨嗟に満ちた声がする。
ポルテントゥス：「俺の手駒だけを潰しただけに飽き足らず、ここまで出てくるとは信じがたい愚昧だ。だが、我が結界の突破は不可能だぞ、半魔ども。もっともその前に、そいつ――レディ・マリオネットに切り裂かれるのが落ちだがな」
GM：言葉と同時に、機兵は結界など存在しないかのようにすり抜け、四人の前に立ちはだかった！
門留：レディ・マリオネットかぁ……（基本ルルブの公式NPCの欄を悲しげに確認）
ジラー：ちゃんと蘇らせるところまでは行って、果たしてどれだけ「本人」が残っているのやら…
ジラー：「こっちだって、ここで躓いてる暇なんてないのよ。無理にでも押し通らせてもらうわ」　臨戦態勢。
門留：「……人を愚昧呼ばわりする割には、アンタも随分と感傷的じゃないか？」
門留：「そっちが“どうなったか”なんて知らねえが、『メルキゼデクの傭兵』をわざわざ自分の直衛にするなんてな」断片的な情報をつなぎ合わせ、挑発
ポルテントゥス：「無理が通るのは、弱者を相手にするときだけだ、ジラー・アーネイト。こちらのお前はあのおめでてたいメルキゼデクの“成功作”ともいえぬ存在だろうに？」　嘯くが、　「……意外と言うようだな、これは、俺が引き剥がし使役する存在だ。メルキセデクなど、奈落界には最早存在しない」
レディ・マリオネット：「（蟲めいた動きで、ビルの外壁を滑らかに伝う）」
ポルテントゥス：「ここが貴様等の抗いの終点だ。終わらせてやろう」
GM：解説です。

判定処理：サンシャイン60攻防戦

GM：このふたつをおふたりで分担して判定してください。
門留：うーい。前者は自分がいくか。感情なら１５スタートで狙えるから
門留：っと、間違えた１４だな。
GM：高ッ！！
ジラー：こちらは感情も加護も死に気味なので、レディ・マリオネットの撃退をこちらで受け持つ形がよいでしょうね。本気出せばドッジなら16（＋打ち払い）スタートですし。
GM：高ッ！！！！
GM：あれっ。高めの難易度でリソースを吐いてもらう予定だったのですが？？？？？　おかしいな……。
グレートヒェン：「あたしの《ワンモアチャンス》《フォローアシスト》もあるッスよ～」
ジラー：サイボーグ取ってる身としてはこのくらいはやらねば…（使命感
ジラー：グレートヒェンから《フォローアシスト》を門留くんに投げてもらって、私は自力で何とかしましょう。
門留：うむ、ありがたい。それでいってみませう
ジラー：判定は（１）（２）順番通りにしますか？
GM：了解です。では、判定をどうぞ。ご希望がなければ、①②の順に行います。
ジラー：じゃあ、門留くんに先にお願いしていいでしょうか。【FP】支払いもこちらでフォローします。
門留：ういうい、いきまーす。判定の前にこれを使用、《刻まれし呪痕》！
グレートヒェン：来た！！
グレートヒェン：「奈落に沈んだ元の世界から持ってきた兵器を使うときが来たッス！！《フォローアシスト》！（爆弾を取り出し投げまくる雑な支援）」　達成値＋３
ポルテントゥス：「無駄だ。術士としては、俺の方が遥かに位階は上なのだからな」
GM：改めて、判定をどうぞ。
門留：（ダイスを振る）達成値26。成功！
GM：２　６
ジラー：流石！
GM：これにはポルテントゥスも
GM：は、演出あればどうぞ。こちらは空間が割れるような感じになる予定です。
門留：「――――要はアレだ。つまりは『扉を作って、開け』ばいいんだろ？」不敵に笑い、結界の前に立ち
門留：無造作に差し出した右手が、それまでの比ではない輝きを放つ。闇を貫くその色は、白を通り越した銀にも似て

ポルテントゥス：「何」　短いが動揺の見える声。空間に…否。空間を覆う不可視の結界に
ポルテントゥス：「何を、言っている？」　訝しげな声が、驚愕に変わる。　「馬鹿な……"半魔”の域に留まる者が、持ちえるわけが……そのような力！！」

ジラー：銀の鍵持ちはこの分野で相手にしてはいけない…（戒め
シング：ポルテントゥス、次元が違う相手にイキってる人になってしまった。
門留：「――銀河同士の距離と空間に比べりゃ、楽勝だ！」高度な術式によって成立している結界に、指が付き立ち、たわんだ部分から切り抜かれたように、裂け目が走り
門留：「……邪魔するぜ！」その端を思い切り掴んで、力ずくで破り開く！
ポルテントゥス：「俺の結界を……力ずくで、だと！？」　破り啓かれ、内部があらわになる！　「"レディ・マリオネット”！！」　指示は素早い。巨体が、迎撃する！！　
門留：「お前、自分がやろうとしてる事を忘れたのか？ここは２つの世界が重なろうとしてる不安定な場所だ。……結界で封じようとしようが、綻びは起きやすいんだよ」
ジラー：「さて――私がただの失敗作でないこと、教えてあげるわ」
ジラー：《魔獣化》《守護者召喚》、併せて《ワイルドカード》で「特性：アウトレンジ」をコール。
GM：おおお
ジラー：変異に併せて、「絆：アルファオメガ」を「エゴ：自己の証明」に変更。
GM：おお
門留：いいねぇ
シング：アツい！
“レディ・マリオネット”：「（キチキチキチ、と不吉な動作音と共に巨大な鉤爪を広げる）」
ジラー：人間性には余裕もあるし、ちょっと大盤振る舞いと行きましょうか。
ジラー：マイナーアクション、《守護者絶技》宣言。追加効果は「命中判定の達成値＋３」を選択！
GM：マジで大盤振る舞い過ぎる……！！
門留：ドンドンいくなぁ！そうかこれシーン一回だからもんだいないのか！
ジラー：さらに《加速装置》。では、判定に行きます。
“レディ・マリオネット”：「（キチキチキチ、と不吉な動作音と共に巨大な鉤爪を広げる）」
GM：かかってこぉい！！
ジラー：（ダイスを振る）クリティカル、達成値49。
門留：お見事！
GM：笑うしかない
ジラー：「――遅い！」　剛弓に変形した巨人から、虹の尾を曳く閃光を放つ！
“レディ・マリオネット”：「シャアァァァッ！！（その巨体からは想像もできない俊敏さで襲い掛かる。巨大な鉤爪が瘴気と共に剛弓をガイン！！と叩く（FPロスの演出）、が）」
“レディ・マリオネット”：（閃光が叩き込まれ、左腕部が吹っ飛び、装甲がべこべこに砕かれる！）
“レディ・マリオネット”：とどめ演出あればどうぞ！
ジラー：ではありがたく。
ポルテントゥス：「レディ・マリオネット……メルキセデクの忘れ形見、殲滅用自動人形の兵装を、一撃でッ！！　"失敗作”では――なかったのか！？」
ジラー：「――果たして、どちらが“弱者”なのかしらね？」　閃光は勢いを殺さずに、レディ・マリオネットの白い筐体をポルテントゥスの下へと叩き返す。
ポルテントゥス：「よく吼えたものだ、半端者が！！」　無数の魔方陣から銃口を突き出し、突っ込んでくる巨体を迎撃。
“レディ・マリオネット”：「ギキイィィイィイイ……！！！！（悲鳴にも似た破壊音と共に落下、爆発四散する）」
ジラー：「数多の命と思考の犠牲の上に成り立つこの性能、“失敗作”の一言で片付けられては不愉快だわ。――眠りなさい、哀れな人形」
グレートヒェン：「門留さん、ジラーさん、マジ半端ねェッスーーーー！！！！」
シング：「す、すごい……」
ポルテントゥス：（散乱する部品、爆発炎上の向こうで）「まさか、このタイミングでここにまで至るとはな。レディ・マリオネットまで破壊されるとは……想定外の連続だ、貴様等がかかわってからは」
門留：「ホント、頼もしいぜ！」見事な迎撃にニヤっと笑い「力技で開いた分、すぐ閉じる！突っ込むぞ！」シングを載せてバイクで結界内に突入！
ジラー：「行くわよ、グレートヒェン。舌噛まないように構えなさい！」　同じく、追随しましょう。
シング：「うん！　門留！　いこう！！」　ぎゅっとしがみつく。
グレートヒェン：「了解ッスー！！　ってか、この守護者サン、でかいのに速過ぎないッスかーんぎゃあ舌噛んだー！！！」
GM：結界内部に侵入する。むっとする瘴気が渦巻いており、空の渦が「門」であることが実感できる。
ポルテントゥス：「……“あの方”の同位体とは言え所詮は半魔。だからといって戦力として侮った……わけではない。成るほど、貴様等の実力は本物だ……」
ポルテントゥス：「シング……貴様を破壊し損ねたのは失策だった。いや、あの時に総力を注いででも貴様等を滅しておくべきだった」
門留：不快そうに舌打ちし「その物言い……“奈落の王”とやらが俺と同じ名前ってのは、なんかの偶然や偽装って訳じゃなさそうだな」
ジラー：「同位体――異なる可能性の私たち、と言ったところかしら。成功“してしまった”私たち…」
シング：「（震えながらも目線はそらさない。門留のパーカーの裾をぎゅっと握っている）」
門留：GM、この状態でミドルフェイズで判明してる『儀式の妨害』は可能ですか？
ポルテントゥス：「偽装する意味もない。確かに、貴様は"あの方”の同位存在だ、沢渡門留。……流石、理解は早いな。アルファ・オメガの同位存在…ジラー・アーネイト」
門留：『門』に向かって輝き続ける手を掲げて（繋がる寸前、閉めるのはキツくても、出入り口を不安定にするくらいなら……!!）再び出力を上げて妨害を試みようと
ポルテントゥス：「！　シングの知識庫を抉じ開けていたか――だが、ここまでだ。ここまでだぞ、英雄共。既に"一度開く"段階は終わっている！　……時は来た。“あの方”の降臨のときが！」　両腕を掲げる――
GM：　干渉が、一度はじかれる感覚が「腕」に返る。……雷鳴が轟いた。天上の黒い渦から、黒い雷が炸裂する。
GM：　その炸裂点に現れていたのは、二つの人影――“奈落の王”、そして“アルファ・オメガ”。
GM：　よく見た、知らない顔の破壊者がそこにいた。

　ここでGM、“奈落の王”と“アルファ・オメガ”のモデルデータを公開。
　実はどちらもカスタムキャストで作成していたのですが、似せた感じに用意してくださいました。

門留：うおお、わざわざモデル用意してくれたのか……!!
GM：見様見真似ですが作ってみましたｗ
ジラー：ありがとうございます…！
シング：いえいえ…！　参考にさせていただき、楽しかったです！

GM：【絆・エゴのチェック】
門留：ノ　ジラーさんへの絆の内容を『信頼』に変更しておきます
ジラー：「エゴ：自己の証明」で罪の獲得申請を。
GM：どうぞ！


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《万能調達》

　シーン中に【技術】で購入判定を行えるフルメタルのアーツ。
　実際のところ、これを取った理由はただ「黒沢探偵事務所」のために他のアイテムを常備化し損ねるよりは、演出的にもおいしい流れを作りたかったからだったのだが……。今見直しても、思ったより有効活用できていた気がする。

テキストセッションの“見える化”

　テキストセッションでは、発言のタイミングが被ったり、ロールプレイの入力が長くなっているがゆえに、他の参加者が「無反応」に心配になるケースは少なくない。
　そこで、「今自分は●●をしている」「次に●●をしようとしている」あるいは「今宣言することは“何もない”」というように、自分のやりたいことをあらかじめ伝えておくというのは、互いの安心もあって大切なことだと思っている。

《加速装置》

　フルメタルの特権とも言える、命中・ドッジの判定をプラス補正付きで【技術】に振り替えるアーツ。高達成値を手軽にたたき出せる反面、反動で【FP】が減少するデメリットもある。ボクの命、加速装置！
　ジラーの場合、さらに命中・ドッジの判定を強化するサイボーグの《強化処置》と守護者使いの《守護者特性》があるため、とにかく固定値が尋常ではない。

バインド

　絆とエゴに関する特別なルールのひとつで、絆を持つからこそ行動が縛られてしまう側面を扱う。
　頼み事など、相手に対して持つ絆に関する強制力「バインド」に従うか、拒否するかをプレイヤーは選ばなければならない。従うならば絆はより強くなり、拒否するのであれば絆は即座にエゴに変わる。

メギド72

　DeNAが提供しているスマートフォン向けのゲーム。悪魔の“転生者”たちを率いる「ソロモン王」となり、異世界からの侵攻に抗う「絶望を希望に変えるRPG」。
　主人公とヒロインが号泣して手を延ばすタイトル画面が印象的で、ここでたとえに出されている。

ネクロマンサー

　GF誌に掲載された「マジシャン」の選択アーツによる“家門”のひとつ。その名の通り、屍体を操るマジシャン。ネクロマンサー専用の強力な装備を持つが、反面アーツは使い所に困るところも。
　これらの“家門”を表すアーツは（《呪文詠唱》も含めて）どれかひとつしか選択できない「種別：選択」のアーツだが、《複合家門》というアーツを取ると、この制限を限定的ではあるものの外すことができる。

野白久里子と長沢遼

　それぞれ、初代「ビーストバインド」から登場している公式パーソナリティ。
　初代ビーストバインド時代では同僚だった彼らは、「New Testament」以前に起きた野白の暴走事故をきっかけに袂を分かち、今では交わらぬ道を歩んでいる。

　ルールブックに記載されている範囲では、野白から長沢への絆は失われてしまっているが。
　長沢は、関係こそ変われど、野白への絆を持ち続けている――。

自分自身との戦い

　ジラーは設計から《加速装置》《打ち払い》《守護者特性》《強化処置》に「特性：ハイスピード」と、これでもかというほど回避補正を積み込んでいる。
　そのドッジは《打ち払い》込みで基準値19スタート。よほど特化したPCでもないと、クリティカルなしにはそもそも命中・ドッジの土俵にすら上がれない異常な基準値を有している。

《刻まれし呪痕》

　帰還者の専用アーツ。異界で得た“痕”が超常的な力を与えることを表すアーツ。しかしそれは呪いでもある。
　その判定の達成値を高めるが、反動で【FP】が減少する。

「銀の鍵」

　異界の門を開くとされる、クトゥルフ神話由来の特殊なアイテム。BBT風にアレンジされた「銀の鍵」は、他のドミニオンへとつながる“門”を開く。
　すなわち――

《ワイルドカード》

　GF誌に掲載された守護者使いの追加アーツ。新規に追加された、守護者の性質を表す「特性：●●」という名前のアイテムを、未所持のものとひとつ入れ替えることができる。要はペルソナチェンジ。
　ジラーは遠隔攻撃に高い適性を持つ「特性：アウトレンジ」に変更し、少しでも有利を取ろうとしている。