2022/03/12(土)BBT エラッタ未解決データ独自調査(R4/4/22更新)
エラッタ未解決データの独自調査
BBTでは、2013年5月以降も増刷にあわせてエラッタが(紙上では)行われていますが、一部のデータは不備・疑問点が解消されていません。
友人達に声を掛け、倉坂が確認を取れたものをリストにまとめています。GMをする際、またプレイヤーとして参加する際等、GMと裁定のすりあわせを行う時など必要性にあわせてご活用ください。
※電子書籍 Ver.001までに追加のエラッタが確認できたものは、こちらの記事をご参照ください。
最終追記:2022/4/22
4/20発刊のサプリメントについて、エラッタが確認された内容を除外。
シナリオ関係の疑義点
『BBT』P.264-265 サンプルシナリオ「渇望の楽園」情報収集、シーン11~12
- 情報収集において「ある情報」を得ている場合に得られるボーナス項目があるが、その項目名が存在しない。
- 「ある項目」の達成値20の情報を要求する記載があるが、情報収集対象に“達成値20の情報”が記載されていない。(情報収集項目の部分に、達成値20が必要などの記載もなく、情報収集が終わってから収集不備が指摘される形になってしまう)
『罪館事件』物理書籍P.227 シナリオ「Daemon's Sword X」ハンドアウト
- P.227掲載のハンドアウトと、シナリオ本文において、PC3用ハンドアウト(カラーギャングリーダー)とPC4用ハンドアウト(死霊課)のナンバリングが、逆になっている?
『吸血魔街』シナリオ「改造人間殺人事件 ~南海に消ゆ~」
- ミドルフェイズのシーン9~15は、本シナリオに用意されているドミニオンマップに対応しているが、ドミニオンマップに掲載されている「ラウンジ」に対応するシーンがシナリオ上になぜか存在しない。
複数のルールブック・サプリメントにまたがる項目
「ゆうき はごろも」というパーソナリティ
この公式パーソナリティは、漢字表記が掲載場所ごとにバラバラになってしまっている。どれが正しいのだろうか…?
- 「悠木羽衣」:『トリニティ』基本ルールブック P.45(池袋MAPガイド[20]本文内)
- 「結木羽衣」:ディケイド P.26(公式パーソナリティ紹介の項目名、索引はこの表記)
- 「結城羽衣」:ディケイド P.26(公式パーソナリティ紹介の本文)
- 「悠木天衣」:『NEW TESTAMENT』基本ルールブック P.201
「種別:攻撃」を持たない攻撃を行うアーツ
以下のアーツは、攻撃を行うが「種別:攻撃」を持たない。《神狼撃》をはじめとして「種別:攻撃」を追加するエラッタが施されたものがあるため、これらのアーツにも今後適用される可能性がある。備えよう。
- 『GF23-2』虚銃使い《砲吼 -Gun Howl-》
ガード値を低下させる一部のアーツ
以下のアーツは、ガード値を低下させる際に(最低0)の記載が抜けている。すべてそう補ってよいはずではあるが…。
- 『DCD』P.68 異能者《異能:ディメンジョンジャンプ》
- 『DCD』P.88 天使《パーティクルハンド》
アーツの最大LVと効果が対応しないアーツ
以下のアーツは、最大LVが1より大きいが、アーツLVを参照する部分がない。または、アーツLVを参照する効果があるが、最大LVが1のままになっている。過去にエラッタされたものもある。備えよう。
- 『GF22-6』 綺士《討滅の請願》
- 『GF23-6』 怪獣使い《予兆なる胎動》《憤怒の報復》
メインプロセスを行うが、行動済に関する記載がないアーツ
以下のアーツは、規定以外のタイミングでメインプロセスを行う(行わせる)アーツではあるが、「未行動の状態で使用すると行動済みになるかどうか」「行動済みの状態でも使えるか」が明記されていない。
- 『DCD』P.45 アタッカー《起死回生》
- 『ADV』P.67 邪神の分霊《無貌なる遠謀》
- 『GF23-2』 虚銃使い《銃僕 -Gun Slave-》
個別の事項
『BBT』P.115 魔剣《妖刃乱舞》 効果
基本ルールブック第5刷でも修正されませんでした。
- 「対象:単体」「射程:シーン」となっているが、効果文中に「対象」という言葉がない。
- 同様のアーツはたいていの場合反撃のダメージロールに関して「対象に~~」という文言があるのだが…。
『BBT』P.241 エネミー「祟り神」 アーツ
- 《災厄:放心》とは一体何なのか?
『DCD』P.82 スピリット《霊気惑乱》 効果
- 「対象:単体」ではあるのだが、効果文中に「対象」という言葉がない。そのため、攻撃側にこのアーツをかけるのか、防御側にこのアーツをかけるのかが明確になっていない。
『DOM』P.42 ディフェンダー《盾を剣に》 種別
- アーマー値版の《攻防一体》には「種別:支援」があるのだが、こちらにはない。
『DOM』P.75 神格《因果支配》 効果
問題がまだ残っているアーツ。
- 出目を直接増減する同巻の類似アーツと異なり、「出目を操作した結果、クリティカル値以上になった/ファンブル値以下になった」場合の処理が記載されていない。
最大LVと使用回数については、電子書籍 Ver.001において「最大LV:1」「1シナリオ3回まで」とエラッタされました。
『DOM』P.75 神格《神の名の下に》 効果
- 《神罰》の使用タイミングは「判定の直前」だが、このアーツは「その攻撃の命中判定の出目がどうだったかにかかわらず、必ずクリティカルする」という解釈でよいのか?
- 《神罰》《神の名の下に》を使用した攻撃の命中判定でファンブルしてしまった場合、達成値はどうなる?
『ADV』P.56 ニュービー《なりたての吸血鬼》
リプレイで主役を務めたルーツではあるものの、リプレイではルール上の運用でこのアーツに触れられておらず、シーン登場時の人間性低下が《魔獣化》のトリガーを引き得るか等、強制的な《魔獣化》の条件について公式の運用指針が不明なままになっている。
- リプレイ本文ではシーン登場時の人間性低下の描写がない。
- アーツの効果で【FP】が減少したため《魔獣化》を使用するシーンは確かにあるのだが、この局面、アドヴェント掲載時は「種別:魔獣」である《優美なる鬼腕》を《魔獣化》していない状態で使用しており、実プレイにおける裁定の参考にならない。テストプレイ時期の《優美なる鬼腕》には、もしかすると「種別:魔獣」はなかったのかもしれないし。
『ADV』P.56 ニュービー《殺されてたまるか》 効果
- このアーツは、他の反撃系アーツと異なり「回避できた場合、白兵攻撃を行う」という意の表記になっている。対象を射程面などで攻撃できる適正な白兵武器を持たない場合、この白兵攻撃はどうなるのか?
『ADV』P.65 彷徨える少女《怪しすぎるバスケット》 種別
- 攻撃とあわせて【FP】を回復する効果を含むアーツだが、「種別:回復」はつかないのか?
『魔王再誕』 黄道十二宮の天使 《現世の夢》 効果
- 「ブラッド:神格」のアーツという記載がある。「ブラッド:セレスチャル」の誤記なのか、何か別の意図があるのか、現時点では不明。
『GF19-5』 帰還者 《ゆきて戻りし者》
《異界の●●》による能力値上昇を変化させる効果を持つが、同時にこのアーツ自体が「種別:魔獣」を持つ。以下の点について詳記されていない。
扱いとして《魔獣化》中のみ《異界の●●》で指定した能力値がさらに増減するのか
- 特に【肉体】【技術】【感情】を指定している場合、【FP】の修正はどうなるのか
- 上下幅が「±1」と記載されているが、どう処理するのか(+1か-1を自由に指定していいのか? それとも、プラスのものをさらに+1、マイナスのものをさらに-1するのか?)
『GF20-5』 アクションヒーロー 《畜生なんでこんなことに!?》
- このアーツの効果で、「アーマー値orガード値がゼロになったアイテム」を指定できるか、現時点では特に言及されていない。
『GF21-2』 チャンピオン装備 「神が与えし試練」
- 効果に「このアイテムは最大12個まで取得できる。」とあるが、同名のアイテムによる効果は重複しない(『BBT』P.172)ため、ルール上この記載に意味がない。
- 「最大12個分までこのアイテムの効果は重複する。」の意図なのかもしれないが、現時点では不明。
- もっとも、これに関してはヘラクレスが元ネタであることが明らかなので、単純にフレーバーの意味でこのテキストを置いているのかもしれないが…。
『GF21-5』 魔術師武器 「フルカスタムSA」
- 効果文中に《身体加速》とあるが、おそらく《身体強化》の誤りだと思われる。
『GF22-1』 マジシャン 《法悦の魔術》 効果
- 効果により「種別:魔界」を獲得するが、設定上パシテアの魔術師は夢蝕みから派生したマジシャンである。
- スピリットの種別である「種別:精霊」ではないのは意図的なのだろうか?
『GF22-1』 マジシャン 《複合家門》《深奥体得》 効果
- 効果文からすると、《深奥体得》そのものはこのアーツで言及される「種別:純血」のアーツの数に入れないように思われるが…。詳細不明。
『GF22-6』 綺士装備 「レリックキャリバー」 射程
- 白兵武器だが「射程:遠隔」となっている。うっかりした間違いなのか、いわゆるビームしか出せない聖剣なのか、はたして…。
『GF23-2』虚銃使い《虚銃 -Void Barrel-》
- 死神の《ヴォイドオーラ》等と異なり、こちらには「アーマー値を0として扱う」の記載がない。
- 《ヴォイドオーラ》と同じくアーマー値を0として計算するのが正しいのか、あるいは素のアーマー値(属性を問わない、アーツや防具そのものによるもの)は有効なのか、現時点では明言されていない。
倉坂は、無属性ダメージがアーマー値を0として扱うのは《ヴォイドオーラ》の効果と解釈していたのでここに加えています。とは言え、BBTのデータ構造上アーマー値は属性と紐付けられているので、アーマー値を参照しない場合も言及がないのは不親切ではあるでしょう。
『GF23-2』 虚銃使い《兇弾 -Pain Bullet-》 効果
- バッドステータスに「憎悪」というゲーム中に存在しないものが指定されている。おそらく「翻弄」の誤記だと思われるが……。
『GF23-6』 怪獣使い《私たちを守っている!?》 効果
- 「特殊攻撃にも有効」とあるが、「タイミング:DR直前」。既にリアクション(ドッジかガードか)を選んだ後であり、特殊攻撃に対してドッジを宣言した後にガード値が上昇することになるが……?
- 「タイミング:効果参照」(対象がガードを行う直前)あたりが丸く収まりそうですが、実際の意図はどうだったのだろう。
『GF24-3』怪人《怪人態:イミテーション》
- 類似した効果を持つ前例、《快楽地獄》《道化のプライド》にはあった、バッドステータス「ひとつにつき」の旨の記載がない。
- これらのアーツと異なり(というか調整して)、複数のBSを同時に与えた場合も【FP】は1回分しか失わせない可能性も考えられるが……。
『GF24-5』モータル 人間性の扱いに関して
- 経験点算出の際、人間性∞扱いのモータルは「最終人間性による経験点」の項目をどう計算すべきなのか。記事には一切記載がないが、無条件で41~60点に準ずるのか?
- 《比良坂流・生贄の儀》でモータルを生贄に捧げた場合、達成値の増加量はどうなるのか? もし本当に無限点上昇するなら《砕魂撃》で無限点ダメージが発生しますが…。(ただし人間性も負の無限大となり、単体で使うと確実に奈落堕ちする)
『GF24-5』モータル 破滅チャート
- 「JASDF」というBBT公式組織に存在しない組織らしきところから暗殺されてしまう。
- JASDFは現実世界の日本における「航空自衛隊」の略なので、おそらく「JABF」(自衛隊退魔部隊)の誤り?
『BBT』P.232 《支援能力》 種別
- 基本ルールブック第5刷にて、「種別:防御」が追加されました。
- ……たぶん「種別:支援」の間違いじゃないかなと思います。
『DCD』P127《大災厄》
- 命中判定の参照能力値が明記されていない。