シーンPC:慧鳥アンジェ/自動登場:全員/[怪獣シーン]
スグル:(人間性低下……出目6)ガリっと行った
佐々木紗枝:(同じく出目6)同じく……。変異による絆のエゴ化で、絆「人間社会」を【エゴ:『ミュリザート』を止める】に変更。
GM:OKです。それでは、前シーンのラストから続く形で始めましょう。
メガホンやカチンコを携えた老年の男───ミュリザートは、破壊された光景を意に介さぬように声を上げた。
レオとの完全同調を閉じた織子が、彼女らしからぬ激しさで食ってかかる。
甲斐織子:「そんなことのために、レオを利用したって言うの……!? それに、この街だって! ……何もかもメチャクチャにして、何のためにこれを撮るつもりだったのよ……!」
スグル:「彼女の言う通りだ。既に貴方の行為は『撮影』で済ませられる範囲を逸脱している」警察手帳を翳し「市民生活を悪戯に混乱させた事、そして今回の災害を意図的に誘発した罪で、貴方を拘束する。……最後通告だ。今、投降するなら実力行使はしない!」
慧鳥アンジェ:「私としては、お前が趣味に没頭しようがそれで周りに迷惑をかけようがそれは気にすることではないのだが───地球も、人々も私のモノなのでな。人のモノに手を出してはいかん。これは文明というものだ、ミュリザート。支配者が私という点で、お前は運が悪かったということだな」
佐々木紗枝:「うん、そうだね……。私は、織子ちゃんとレオ君をにしたことが一番許せない。もう、あなたの思い通りのものは撮らせない!」
異星の映画監督は、何も悪びれずにうそぶく。
「何かと思えば───そしてキミたちの物語は、他の有象無象にはない『特別』だ。それを拾い上げられたことを、もっと喜んでもいいのではないかね?
素のままの在り方が娯楽になれる素材というのは、実に貴重なものなのだよ。それを私に教えてくれたのが、地球人だ。私は彼らに返さなければならない。真実そのものを娯楽にする、真に迫った物語を!
それがミュリザートという私の存在意義であり、我が『文化的』な侵略だよ。だからこそ───ここで私のメガホンを奪おうというのなら、力尽くでやってみせるといい! そう易々とはさせないがね……!」
慧鳥アンジェ:「お前の地球人に対する念には、共感しないわけではない。その情動の新鮮さは私にも覚えがあるからな。しかしそれとは別に、お前が今作っている娯楽の結果が、“単に私にとって不快だ”と言っているのだよ、ミュリザート。仕方あるまい。業腹だが、お前のいう通りの方法で、お前にも理解させてやらねばならんようだな。我が宇宙最高の知性をもってしても、お前のような連中のエゴをへし折るのは結局暴力という蛮行が一番効率的だ」
スグル:「……その価値観とは絶対に相容れないな。警察の仕事は、犯罪という“恐怖”を生む『特別』が広がる事を抑制すること。誰かの目に映るかなど関係なく、顔も知らない市民の生活を守る事だ!娯楽として消費されるなど、こちらから願い下げだ!」
佐々木紗枝:「私たちの在り方に、あなたのメガホンはいらない。『監督』なんて不要です」
ミュリザート:「ククク……これだから、剥き出しになる『本物』の味はたまらない。ますますメガホンを手放すわけにはいかないな。───さあ、もっとその『素』のままを記録させてくれ……!」
GM:PC全員、難易度10の堕落判定を行ってください。その後、戦闘を開始します!
慧鳥アンジェ:(ダイスを振る)成功です。人間性は5点減少。
スグル:愛を1点使用して桑原大悟の絆を復元します。(ダイスを振る)ギリギリ成功! 人間性8点低下、最終変異発生。アンジェさんの絆をエゴ化して【エゴ:“撮影”を終わらせる】に変更します。
佐々木紗枝:(ダイスを振る)成功。人間性は6点減りました。
GM:全員成功ですね! それでは、戦闘に入りましょう。前述の通り、織子/レオも戦線に配置されます。
GM:【行動値】は織子もミュリザートも12です。そして、セットアップは今回どちらも行動なし。
慧鳥アンジェ:おっと、行動値いじらなくても先手取れますね。……ちょっと迷ったのですがアクションなし!
アンジェの行動
アンジェは残している経験点5点を、他の行動に対するカウンターとして使おうとしている。そうでなくても、マッドサイエンティストの特権とも言えるアーツ《超発明》も「タイミング:セットアッププロセス」。かなり悩ましい決断だったと思われる。
スグル:《魔獣化》を使用!
GM:はーい。それでは
GM:織子は怪獣使いのアーツ《予兆なる胎動》を宣言。これが、オープニングフェイズでは《資産:隠匿》で伏せられていたアーツの正体です。
《予兆なる胎動》
「怪獣使い」の自動取得となる、様々な怪獣出現の予兆を表すアーツ。シナリオ中にこのアーツを使用した回数に応じて、怪獣使いのアーツで行う判定の達成値が伸びる。
怪獣使いは特殊攻撃をメインとするルーツなのだが、非常に特殊な【基本能力値】の配分をしており、純血で組むと能力値そのものが低い。それを、このアーツで補って運用していくのだ。
GM:ミュリザートアクションあり。アンジェさんの行動宣言を待って処理に入ります。
慧鳥アンジェ:了解です。《魔獣化》! 「宇宙知性限定顕現!! 知性が……あふれるッ!!」
ミュリザート:「さあ、私の舞台に立つなら踊れ! その感情、その感性、その恐怖! すべて、記録してやろう!」
GM:Dエゴアーツの使用を宣言───《天地万物みな我が駒なり》! 対象は、あなたたち全員!
強制移動を行わせる。愛か罪を1点消費すれば影響を回避可能。
スグル:あー、これは面倒だな。今回は織子さんがキャラクターとして戦闘参加してるし。自分は受けても平気だけど……
佐々木紗枝:私は回避したいところですね。コマになりたくない。
慧鳥アンジェ:いいエゴッ!! ……ふむン、どうしますかね。《エゴを阻む者》していただくのが一番根本的な対処ではありますが……。
佐々木紗枝:ここで切ってもいいのでしょうか? 使えば全体の愛罪消費は軽いかな……
慧鳥アンジェ:エゴ阻は切り札でもありますしね。
スグル:なんつーか敵の準備行動ぽいので、罪消費で防ぐのがまだマシかなぁ。おそらく全員をバラけさせるつもりだろうから、最低二人は防ぎたいが
慧鳥アンジェ:では、こちらは紗枝さんの横に残りましょうか。愛罪には余裕があるような気がするので。愛を消費して効果をキャンセルします。
スグル:おおう、ありがとうございます
佐々木紗枝:愛消費で自身に、愛罪使って織子に回避を適用したいです。
スグル:あー……できるのかな、これ。罪の効果で不利を打ち消す、ではなく敵のアーツの対処方法として愛か罪のコストを要求してるから。可能であるなら、織子さんへの分は自分が出したいが……
GM:これ、「愛か罪を消費したキャラクターは影響を回避できる」なので、愛・罪を持ってない織子は回避不能と裁定します。
スグル:あー、やっぱ無理か。
慧鳥アンジェ:ふむン
佐々木紗枝:了解です。では自身にのみで。
慧鳥アンジェ:いたし方なし! それはそれとキャンセルしたので調子に乗ります! 「その程度の概念侵食ならば、我が空間操作能力で相殺可能だッ!!」
佐々木紗枝:「私たちはあなたのコマじゃない!」
ミュリザート:「ふむ───全員は乗ってこないか。我の強い連中だ」
GM:では、無効にしなかったスグルさんと織子は、ミュリザートのエンゲージに移動してください。
スグル:「引き寄せてくるなら、好都合だ!」あえて誘いに乗る!
GM:イニシアチブ処理を続行。他にアクションのある方はいますか?
スグル:なしー
佐々木紗枝:アクションは無しです。
GM:OKです。それでは
慧鳥アンジェ:堂々「待機」を宣言します。
慧鳥アンジェ:「さて、まずはお手並み拝見といこうか。そこまで吠えるのなら見せてもらおうではないか、お前の本気の“撮影”を!」
甲斐織子:「そうだ、私たちは駒なんかじゃない……! レオ!」
GM:織子はムーブ・マイナー飛ばしてメジャーで《超高熱放射》をレオに指示します。威力規模を抑えてなお敵味方の区別なく周囲を焼き払うこの攻撃は、ミュリザートとスグルさん両方を対象に使用! (ダイスを振る)命中達成値は12、ドッジは【肉体】でどうぞ。
対象:範囲(選択)
FEAR製TRPGに存在するルールで、「同じエンゲージにいるキャラクターのうち、好きなキャラクターのみを選ぶ」という対象選択が可能な攻撃範囲。BBTの「対象:範囲」は、もともとこのルールと同じく好きなキャラクターを対象に選べる。「範囲(選択)」の概念があるゲームでは、「範囲」だけだとエンゲージのキャラクターを全て対象に取るため、敵味方識別をしないのだ。
FEAR製TRPGはテキストは似ているが細々としたルールがゲームによって違うので、このへんを一度混同するとなかなか頭から抜けないのが怖い。
《一気呵成》
味方の攻撃を「対象:範囲」に変更する、サポーターのアーツ。実はフレーバーテキストがこの通り「サポートやアドバイスによって味方の力を引き出す」旨の内容になっている。
慧鳥アンジェ:GMに許可をいただきましたので、《一気呵成》を取得し、宣言します! 対象を選択可能にさせていただきましたので、ミュリザートだけ狙ってくれーーーッ!!
GM:では、ミュリザートのみドッジ。(ダイスを振る)達成値14、回避成功です。
佐々木紗枝:そして避けるのか……
慧鳥アンジェ:命中8は低い数値ではないですけど、出目4ですからね……。
ミュリザート:「まったく、小賢しい小娘が……!」 直前で織子の指示を誘導したアンジェを、不快感を露わに睨む!
スグル:固定値はほぼ互角だねえ。これはフォロアシとか乗せるのもアリかも。
慧鳥アンジェ:「賢しい? 違うな……私は銀河最高知性……私こそが、天才だ!!」 実相寺哲夫の絆をエゴ化し(※変異第三段階になっていました)、【エゴ:銀河最高知性!!】のロールの宣言!
GM:よろしい、通しましょう。罪を1点どうぞ。
慧鳥アンジェ:ありがとうございます!
ミュリザート:「では、舞台をもっと整えよう。我が“演出班”の腕をご覧あれ」
GM:マイナーの《高速戦闘》から《パワーチャージII》と《BS付与:邪毒3》を重ねて、メジャーアクションは《ロズウェルショック》! シーン全体を攻撃します!
佐々木紗枝:えぐい
スグル:地味に嫌なものを……
GM:ミュリザートは《死毒使い》と《道化のプライド》持ちですので、被弾すると大変なことになりますよ。
《ロズウェルショック》
宇宙的な要因による社会的混乱を引き起こすことでダメージを与える、宇宙人の切り札的アーツ。シーン全体を対象とする特殊攻撃だが、隠密状態では使用できないという特殊な制限がついている。
きっと、ビーストバインド世界における「ロズウェルUFO事件」は、文字通り宇宙人による“事実”だったのだろう。
《死毒使い》
どのブラッドの魔物も取得できる「共通アーツ」のひとつ。本来クリンナッププロセスまで待たなければ発生しない「邪毒」のダメージを、行動終了後にも発生させる。邪毒のダメージが実質2倍になるので、エネミー側が持っていると鬱陶しいことこの上ないアーツのひとつ。
《道化のプライド》
全力のジョークで周囲と自身を混乱の渦中に突き落とす、地獄の道化師のアーツ。
自身がBSを与えるたびに【FP】喪失を発生させる。専用のビルドを行うと、相手の行動を徹底的に否定しながらゴリゴリと【FP】を削るトンデモ性能に化ける常時アーツ。《快楽地獄》にはやくあやまっテ!
(ダイスを振る)───ファンブル
ミュリザート:「……何? 準備が整わんだと? あれだけ念入りに巻き込んで『エキストラ』を大量に炙り出したはずだろう!」
スグル:「……そういう魂胆だったのか。どうやら俺達がどれだけ救助活動と避難を促したかまでは見ていなかったようだな?」
GM:どこまでやっても救い足りないぐらい貪欲に人々を救ってきたあなたたちの努力が、きっとこのファンブルを引き寄せたのだ……!
ミュリザート:「馬鹿な、あの状況で、時間などいくらあっても足りなかったはず……!?」
スグル:「アンタの撮影じゃただのやられ役だっただろうがな、本物の特機二課はこういう時こそ出番なんだよ!俺達は都合のいいエキストラだと侮ったのが間違いだ!」
佐々木紗枝:本領発揮がかっこよすぎる。
ミュリザート:「ぐっ……!」
慧鳥アンジェ:「スグルよ、痛快だな! 付け加えるならば、お前のお好みの活劇だ……我が検体たちの、必死の足掻き……災害に抗うという渇望と、他者を救いたいという度し難い愛が、お前の全てを消費物に変える世界律をわずか書き換えてみせた───私の知性がそう告げている!」
GM:ない達成値はどうにもならないので、ミュリザートの行動はカットだ。問題なければ次に進めますが、大丈夫でしょうか?
スグル:どうぞー!
佐々木紗枝:okです
慧鳥アンジェ:どぞどぞ
スグル:ムーブなし、マイナー:《フラップビート》、メジャー:《ビーストブレイク》@《ビーレギオン》。判定前に『試作型AI』使用。出し惜しみ無しだ!
GM:ちなみに使用武器は「ダーティスタイル」でよろしいですか?
スグル:はい。財産点1点使用してダメージ+1dも追加で!
慧鳥アンジェ:スグルさんの裏路地仕込みの喧嘩殺法だ!
GM:では、判定をどうぞ!
佐々木紗枝:あ、達成値増強どうします?
慧鳥アンジェ:《フォローアシスト》要ります?
スグル:こちらは十分高いので平気ですー。(ダイスを振る)達成値19、確定で。
GM:スグルさん本当に固定値高いんだよなあ……(ダイスを振る)ドッジ失敗。あくまでも頭脳労働派の宇宙人に、鍛え上げられた拳がかわせる道理もなし!
慧鳥アンジェ:そこで! 《ユニゾンアタック》!! (ダイスを振る)24点増、最大値です!
スグル:ありがとう!こちらも《魔獣の殺意》と更に罪1点消費してダメージ増強!
佐々木紗枝:愛罪使ってダメージ増強を! 「黄檗さん、お願いします!」
GM:うおお、さあこい!
「───アンタがお好きなアクションシーンだ! 撮影する余裕があるなら、やってみろ!」
スグル:(ダイスを振る)108点〈社会〉ダメージのAG無視、更に《蜂人種》の常時効果により[邪毒3]を付与! ドローンから強烈な電磁波を発し撮影機材を消耗させつつ、高圧電流付きのラフファイト!
ミュリザート:「バックアップは取ってあるとは言え、壊れたらどうするつもりだ!」 体を張って機材を電流から守りつつ、致命打だけは的確にカチンコで逸らす!
GM:邪毒は《世界律:不変》で回復して、合計113点もらいます。
スグル:「壊すつもりでやってるんだこっちは!こんな事件、映画としてなぞ絶対に残させるか!」 【エゴ:“撮影”を止める】から罪を獲得したいです!
GM:よろしい、1点どうぞ!
スグル:感謝!
GM:さて、次は紗枝さんの行動ですが……
GM:イニシアチブに戻って、ミュリザートが《世界律:神速》を宣言します。
ミュリザート:「それなら、また違ったセッティングを布こうか! 町中の仕込みが当てにならないなら、全部こちらで持てばいいだけのこと!」
GM:問題が無ければ追加メインプロセスに入ります。
GM:《高速戦闘》《パワーチャージII》《BS付与:邪毒3》までは同じで、今度は《不幸者》で範囲攻撃。対象は織子とスグルさんですね。
ミュリザート:「混乱と不運、どちらがお好みかな?」
GM:(ダイスを振る)命中達成値16。ドッジは【社会】でどうぞ。織子はこちらでドッジを振っておきます(ダイスを振る)ダメでした。
スグル:これは織子さんのカバーお願いかな。状態異常なら自分で対処できるし
佐々木紗枝:了解です。
GM:というかスグルさんはこれ自力回避も十分に目が有るんですね。
佐々木紗枝:笑顔投げましょうか?
スグル:超越はこないのか。なら目はあるな。織子さん、念の為《笑顔の魔法》貰っても大丈夫ですか?
佐々木紗枝:では、《笑顔の魔法》をどうぞ。「一緒に彼を止めましょう!」
スグル:ありがとう! 確実に避けたいから『試作型AI』も使用。回数制限無いのがありがたい(ダイスを振る)ドッジ成功!
GM:お見事。では、織子に攻撃が当たろうとしていますが───
佐々木紗枝:カバー入ります。「二人には手を出させない!」
スグル:「助かる!君は織子くんを頼む!」監視の経験から、ミュリザードの動きの癖を読み切り、回避!
佐々木紗枝:《守護の盾》《レンジドカバー》《魔獣化》、続けて《精霊盾》《非常識の壁》《流血の代償》《常識改竄》の4点セットで。
GM:では、ミュリザートは《世界律:絶望》を宣言。というか《絶望》がないとダメージが固定値部分だけで1点も通らない…w
ダメージに+30した上で、アーマー値・ガード値を無視してダメージを計算する。
スグル:……バステ系がダメージ通るのが前提なの考えると、阻むのも割とアリか……? 通っても紗枝さんの構成ならそこまで致命傷でもないけど。
佐々木紗枝:《不滅なるもの》で耐えましょう。
スグル:ああ、そっちもあったね。ならそれからだ。
GM:ではまず、ダメージロールを(ダイスを振る)通ったら62点+邪毒3+放心+《死毒使い》+《道化のプライド》×2です。
スグル:エッグい(
佐々木紗枝:《不滅なるもの》。ダメージを0にします。
ミュリザート:「……馬鹿な、無傷だと? あれだけのエネルギーの爆心地だぞ……?」
スグル:「見える物しか追いかけないアンタには、理解できないのか。……彼女と共にある者を」
佐々木紗枝:「私たちは、ひとりじゃない!」 少し遡りますが、【エゴ:『ミュリザート』を止める】のロールを申請。
慧鳥アンジェ:紗枝さんアツい!
佐々木紗枝:変異による絆のエゴ化で、絆「黄檗克」を【エゴ:日常を取り戻す】に変更。アクションは一旦終わりです。
GM:了解です。では、《流血の代償》の反射ダメージといきましょう。武器ガード値、今回は24点ですね。
佐々木紗枝:(ダイスを振る)29点どうぞ。
スグル:出目が走ってるなぁ
佐々木紗枝:精霊さんも応えてくれたようです。
GM:素晴らしい……!
佐々木紗枝:ムーブなし。マイナーで《魔刃解》。フォースフィールドのガード値を+6します。メジャーは……することがないです。
GM:……《天よりの砲火》もらって素殴り、ですかね? やるとしたら
スグル:フォロアシも残ってますしね
佐々木紗枝:ドミネーターに通じるのか……? ってところが気がかりです。あと、人間性。
慧鳥アンジェ:こっちの人間性はお構いなく。フォローアシストとワンモアチャンスがあればアタルと思います!
スグル:さっき出た数字だと回避5だから、実は素の数値ではほぼ互角
佐々木紗枝:ダメージ期待できませんが撃ってみます。
慧鳥アンジェ:《天よりの砲火》を宣言します。射程をシーンに! 更にダメージ上昇!(ダイスを振る)12点!
佐々木紗枝:ありがとうございます。メジャーアクション、フォースフィールドで攻撃!
慧鳥アンジェ:そして命中判定に《フォローアシスト》!
佐々木紗枝:では命中判定から(ダイスを振る)達成値16です。
慧鳥アンジェ:ベネ(よし)
スグル:クリティカル以外では避けられないはず……!
GM:ドッジ……(ダイスを振る)ダメですね……! 命中です!
慧鳥アンジェ:よし! ここで押し込む! 《世界変転》! ダメージ、更に+36!
スグル:愛罪1点ずつ消費してダメージ増強します!
佐々木紗枝:せっかく支援いただいたので罪使ってダメージ増強します!
GM:さあ、来い!
佐々木紗枝:(ダイスを振る)98点!
スグル:合計98点か。罪2個切ってるとはいえ、それでもアンジェさんの支援分が半分以上を占めてるのがヤバい……
GM:これで、累計ダメージは240点……
慧鳥アンジェ:「勝機だ! ミュリザートの力は、揺らいでいる……ならば、紗枝! お前の“真の力”を解放するときだ!」 勝手に真の力とか言っています。
佐々木紗枝:「うん、ありがとう!」
スグル:二人の連携が確実に決まるよう、ドローンで囲みミュリザードの逃げ場を封じておく。
慧鳥アンジェ:「お前の力を見て確信した……お前の“人を助けたい”というエゴ……“優しさ”が、お前の使役する力を防御的に指向させている。だが、それを攻撃的に開放すれば——ドミネーターであろうと貫ける!! そのための力を、私が提供しよう! いくぞ!」
佐々木紗枝:「私だけじゃない。みんなの思いをっ……とどいて!!」
慧鳥アンジェ:そして、空中に浮かび上がり、両腕を高く掲げて叫ぶ。
「皆の者よ……私に少しだけ、知性を貸すがいい!!」
全宇宙で異変が発生。
アンジェの支配領域で知性体のIQが下がり始めると同時に、アンジェの掲げた両腕の先に巨大な光球が生まれ、巨大化していく。
「見よ! 知性の粒子化に成功した私の切り札───“知性球”だ!! はぁーっ!!」
慧鳥アンジェ:知性球を紗枝に向かって放つと、それによって“精霊さん”のリミッターが一時的に解除、射程がシーンになり攻撃力が上昇し、荒れ狂う!!
ミュリザート:「な───」
馬鹿な、という言葉すら衝撃が引き裂き、ミュリザートを叩き付けるように吹き飛ばす。
その余波だけで、彼が展開していたアレナを、ドミニオンを打ち砕いてあまりある───世界すら揺るがす一撃が、周囲の作りものめいた空気を砕き祓った。
災害映画という型にはめ込まれた池袋が、ドミニオンから解放されていく。
どんよりとした空が、切り裂かれるように拓かれ───そこには、清々しい夕焼けが広がっていた。
慧鳥アンジェ:「ふははははははは!!!! これが、知性だ!!!!!!」
慧鳥アンジェ:「───だが私の知性も、この星の美しさには敵わんな」 夕焼けに見入る。夕日にキラキラと知性の欠片が輝き、元の知性の持ち主の所へ戻っていく。
スグル:「……こういう光景こそ、記録に残すべきだろうにな」
佐々木紗枝:「ハァ、ハァ…………終わったの?」
スグル:「ああ、ここから先は俺達大人の領分だ。協力、感謝する」女子高生達に向けて一度敬礼しつつ、ミュリザードを確保する為に歩き出す
ミュリザート:「ぐっ、うう……」 もはや身動きが取れないほどに消耗したミュリザートが、辛うじて身を起こす。
慧鳥アンジェ:「黒い“羽根”は確かに強大な力を持つが、知性を減衰させる方向性も強いからな。この星の被害だ、この星の憲兵であるお前に任せよう」
スグル:「……貴様は司法の下で裁かせてもらう。災害でもない人間の行いだからな」特に抵抗しないなら気絶させてお縄にしたいけど、OK?>ミュリザード
GM:OKですよ。
スグル:では、逮捕した事を通信越しに桑原さんに報告しつつ「これでもう、君達に余計な干渉は無くなった。……悔いの無いようにな」
スグル:少女と怪獣に向けて呟いたあと、問題無ければ自分はこれで退場します。
GM:了解です。
佐々木紗枝:「……ありがとうございました」
慧鳥アンジェ:「ここまでやって人の法で裁かれるとは、地球を愛したお前にとっては果報だな、ミュリザート」と見送ってから。
「では私もゆくとしよう。少々知性を使い過ぎた。それと、佐々木紗枝……今日見た私の姿は秘密にしておくように。今後の侵略活動に支障が出るからな」やや焦り気味。
佐々木紗枝:「今日のアンジェちゃん、かっこよくて素敵だったと思うけど……うん、わかった」
慧鳥アンジェ:「む……」少し照れる。「こほん。一応、感謝しておこう。あとは、……あの怪獣と甲斐織子については、お前の領分だ」
佐々木紗枝:「……うん」
甲斐織子:「レオ……どうしても、もう行くの?」
GM:織子の問いに、レオは悲しげに頷く。
甲斐織子:「……そっか。レオがそうしたいなら、いつ戻ってきてくれても、いいからね?」
GM:レオは、頷いた。歯を食いしばっているようでいて、けれど織子に不安を感じさせないように、力強く。
慧鳥アンジェ:「……これで良いのだな、佐々木紗枝」/
佐々木紗枝:(……ふたりとも、決めたんだね)
佐々木紗枝:「うん。寂しいけど、これはあの二人が出した答えだもん。私にできるのは、その決意を見守ることだけ」
慧鳥アンジェ:「そうか」横顔を見て頷く。「お前は強き魔獣だ、佐々木紗枝。エゴに食われず、絆に飲まれず、己が意志を届けることができる。……全く、面白い」
佐々木紗枝:「───でも、最後に少しおせっかい焼かせてもらおうかな?」
「織子ちゃん、レオ君。悲しい顔はナシだよ。
一番見たいのは、大切なひとの笑ってるところだと思うんだ」
甲斐織子:「……そうだね。私が送り出すんだもの」
慧鳥アンジェ:少しだけ驚いた顔になってからまた笑います。
佐々木紗枝:寂しいのを堪えて笑顔でふたりを見守ります。
甲斐織子:「さあ、レオ。元気でね」 崩れそうな唇を繕って、織子は精一杯の笑顔を浮かべる。
互いに頷き合った後、力強く地を踏みしめたレオが、跳ぶ。
夕焼けの向こうへと飛んでゆく獅子の姿は、そう待たないうちに見えなくなり、その軌跡が虹を映した。
GM:改めまして、皆さんここまでお疲れ様でした。
佐々木紗枝:お疲れ様でした!
GM:なんかもうエンディングの中身まで全部クライマックスフェイズで出し尽くした感が凄いです。ここまで持ってこれたのは皆さんのおかげです。ありがとうございます!
スグル:お疲れ様でしたー! 紗枝さんが真摯に二人の事を想ってくれてるのが伝わってきてホント良かった!
佐々木紗枝:克さんが社会的な厄介ごとの処理をを引き受けてくれてたので、集中できました。ありがとうございます。
スグル:うむ、女子校生組を別れに集中させたいのもあって無粋な大人達は早々に退場する事にしたのだ。
佐々木紗枝:いいものが見れました。感動した!
GM:さて、クライマックスフェイズが終わりましたので、まずは人間性の回復を。【SA】は全員達成です。
紗枝 現在人間性:-12
スグル 現在人間性:-23
アンジェ 現在人間性:-17
スグル:Dエゴアーツ分等による人間性の回復はありますか?
GM:+2D6点さしあげましょう。
スグル:ありがたい! 残った愛2点でエゴ化した絆を修復。7dだと期待値としてギリギリになるので倍振りを選択しつつ、いきます!(ダイスを振る……合計32)成功!
佐々木紗枝:私は残ってる愛3点消費して絆の復元を。私は絆分6D6と2D6、倍振りは無しで行きます。(ダイスを振る……合計31)ちょっと出目が良すぎた。
スグル:腐るよりは良いさ。
慧鳥アンジェ:エゴ化した絆を全て修復し、Dエゴアーツの分の回復もいただいて、8D6振らせていただきます。(ダイスを振る……合計21)アブナイ! でも帰還!
GM:皆さん、帰還おめでとうございます。
エンディング:黄檗克
特機二課のオフィスは、死霊課とはまた違った忙しさが溢れている。
血の気の多い隊員が少なくないという、気質的なものが大きいのだろう。
復興のための“機械作業”に駆り出されているスタッフが多い今、いつもよりオフィスは穏やかだ。
そんな中、桑原大悟は待機中のあなたを呼び出した。要件は言わずもがな、今回の「映画」に対する話だった。
桑原大悟:「さて、黄檗クン。改めて、今回の『映画災害』のことについて、報告してもらおうかな。提出された報告書は読んだけど、報告書に書けなかった内容とか、あるんじゃない?」
スグル:「……と言いましても。事件の顛末としては“公的に”ミュリザードを逮捕した後、死霊課経由で身柄をSCGに送った事くらいですが……最終的な処分をあちらに任せる代わりに、市民の記憶処置を始めとする幾つかの『非公式の復興協力』を取り付けられたのはありがたかったですけどね。……とはいえ、彼等が大きく動く必要もなく、殆どの人は“ただの災害”と認識していたようですが」
桑原大悟:「半魔でさえ正しく認識することができない、だったかな。“ただの災害”としてこれを捉えていないキミたちだけが、この事件の顛末を正確に覚えていられる。実務的には、それだけの凶悪な“災害”に当たるのは、僕たち機動警察か、あるいはJABFか……と考えてしまうのだけどね。だけど、この事件を見てきたキミは、認識が違うのかな」
スグル:「───はい。俺が見たものは歪んだエゴによって引き起こされた“事件”であり、その悪意に晒されても、互いを信じていた“被害者”が居ました。ですが……」視線を落として目を伏せる。
「……彼等が共に居たいと願っている事を知りながらも、彼等が共に居たって構わないと口にしながらも、
……本当は、ただ彼等に対して何もしなかっただけではないか、と。そう思えてなりません」
桑原大悟:「彼女たちがその結末を納得して選ぶことができたのなら、キミの働きが、納得できるだけの時間を作り出したということだ。それは確かなこととして、胸を張っていいんじゃないか」
スグル:「……彼の力は、どうしようもなく人間社会に対して脅威です。その事実を、『警察』として否定する事はできなかった。だから、彼が彼女を守る為の『願い』に甘えてしまった。道理の分かった振りをして『大人である事』に逃げ込んだのではないかという考えが、頭から離れないんですよ。だから、彼等の別れを見届けなかったんではないか、とね。……あの子達の前で大口を叩いておいてこのザマです。あの男を否定できるほど、俺もまだ彼の信じた人間には、程遠い」
桑原大悟:「その場で完璧な対応をし続けられる人間なぞいないさ。だからこそ、彼も数年間という長い時間を掛けて人間を見てきた……。これがファーストコンタクトだったなら、セカンドコンタクトだっていずれ来るんだろう。その時までに、彼に胸を張れるよう強くなればいい。人間を信じてくれた彼に、“大人だから”成長できませんなんて、報告するわけにはいかない……そうだろう?」
スグル:「……そう、ですね。彼は、人を見放さなかった。……その事実を覚えていられるのは、俺と彼女達だけですから。次に会う時は、正面から向き合えるようになりませんとね」落としていた視線を上げ、フ、と引き結んでいた口元を緩める。
スグル:「報告と言いつつ、半分は俺の弱音になってしまいましたね。面目ない」
桑原大悟:「ま、いいさ。そういうのを聞くのも上司の務めだしねえ。僕からはひとつだけだ。潰れないように、うまくやれ。壊し屋が自壊なんてするんじゃないあの事故から持ち直した『黄檗克』の強さ、これからも期待しているよ」
スグル:「……これでも死霊課に行ってからはマシになってるんですよ?」
弛緩した空気を裂くように、アラームが鳴り響く。
即応したスグルは、ジャケットを翻して走り出した。
「───また二次災害か。ギアで駆けつけにくい場所ですし、俺が出ます!」
己の務めを、彼から託された『日常』を今日も守る為に。
Monologue───過ぎ去った季節 -いのり-
池袋の街は、急ピッチで復興が進んでいる。
どことなく実感が持てない災害の爪痕から、逞しく蘇ってゆく街を、私は眺めていた。
あれほど欲していた日常に、戻ってきたのだ。
……なのに、どうして、何かが足りない気持ちを覚えているのだろう?
庭の片隅にある、古びた犬小屋を見る。気付けば、いつも懐かしい気分でそれを見ていたような気がする。
過ぎ去った季節の中でかすれ、輪郭もおぼろげな思い出が頭を過ぎる。誰がいたのかもはっきりとは覚えていない犬小屋は、けれど私を前に向かせてくれる不思議な感情を抱かせてくれた。
───キミは、日常に戻るべきなんだ。
何もかもの危険から遠ざかって、あるべき日々を過ごしてほしい。
ふと、遠くから声が聞こえた気がした。
優しい声音に、視界が涙でにじむ。その涙を拭って、私は笑った。
たくさんの人に───何より、大切なものに支えられて戻ってきた日常。
晴れ渡った空の向こうから送られてきたエールは、確かに私の胸に届いている。
だからまた、新しい一歩を踏み出せる。
BEASTBIND TRINITY
「ディザスタァ・ムーヴィー」
2019/10/2 - 2019/10/24
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【アフタープレイを読む】
GM:これにて、完結とさせていただきます。皆様ありがとうございました!
田中:ありがとうございました、お疲れ様でした!!
ナガマツ:お疲れ様でした。ありがとうございました!
拾:ありがとうございましたー!手探りながらの初怪獣使用セッション完遂、お疲れ様でした!
GM:まずは、忘れないうちにアフタープレイのうち経験点精算などから。
田中:了解!
- 【SA】を達成した:基本点が3点。【要救助者捜索ミッション】達成回数をそのまま加算して、合計19点。
- ドミニオンアーツの数:17点
GM:というわけで、シナリオ固定の点数が36点です。……36!? 皆さん、救い足りないぐらい危機にさらされた市民を救っていました。全額持っていってください!
ナガマツ:おお!!
拾:我々の勝利だ!頂きます!
田中:見ろよ、大金だ! これだけありゃあ一生遊んで暮らせるぜ!!
- セッションに最後まで参加した:1点
- セッションの進行を助けた:1点
- 場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った:1点
GM:こちらはまとめて。毎回同人誌作ったりリプレイ作ったりの強行軍なんですが、前回に引き続き今回もセッションへの参加をご快諾いただき、ありがとうございました!
田中:ゲット! 参加させていただいて大感謝です!!
ナガマツ:楽しいセッションでした。こちらこそありがとうございます!
- よいロールプレイをした:1点
- 他のプレイヤーを助けるような発言や言動をした:1点
GM:紗枝さんは、最後の最後まで織子とレオに寄り添ってくれたのがとても印象的でした。ミュリザートへの啖呵の切り方も最高でした。
GM:スグルさんは、特にエンディングで「大人という立場」だからこその苦悩をきっちりと描いてくださったのがとてもよかったです。むしろ私のトスとレシーブの上げ方、あれで大丈夫だっただろうか。
拾:問題無かったです!自分も色々考えながらでしたので助かりました!
GM:アンジェさんは、もう徹頭徹尾ブレないエトランゼムーブが凄かったですね。全力で猫被ってる「普段の姿」も、とてもいいギャップになっていました。
GM:このセッションがしっかりとまとまってこの結末を迎えられたのは、皆さんの素晴らしいロールプレイに支えられてのものです。ありがとうございました!
田中:ありがとうございます!
紗枝さんは、横から色々ちょっかいかけてるこっちの言葉を正面から受け止めていただいて感謝です! アレな演出にもノっていただきありがとうございました!
スグルさんは、アンジェたちのことを根本的に「高校生」扱いしてるのが、「夜の世界の番人」として場慣れしてる感じが出ててかっこよかったです!
拾:紗枝さん:ひたむきに純粋に、織子とレオを見守り支えていた人。「笑顔でいて欲しい」というありふれた想いを、強く貫いていました。別れのシーンでも、紗枝さんの言葉が悲しさを優しく包み込んでいたように感じました。
拾:アンジェさん:エトランゼのフリーダムさをこれでもかとアピールしつつ、独自の視点で紗枝さんを見守る友達である事が伝わってくる人でした。「エゴに食われず、絆に飲まれず、意思を届けることができる」という紗枝さんへの評は、まさにアンジェさんだからこそ言える言葉だったかと
拾:GM:互いを信じ合いながらも共に居られなかったレオと織子、また狂気の『監督』ミュリザートのハイテンションな言動を交互に行う温度差を超えて卓を完遂した事に脱帽です。
田中:紗枝はんが綺麗過ぎて直視できないタイミングがたびたびあった……知性を超える愛があった……。
ナガマツ:克さんはPC1から見るとしっかりした立ち位置のキャラだったので安心してロールができました。 そして判定、戦闘など各所でとても頼もしいと感じました。 アンジェさんは終始ぶっ飛んでた感じだったのでシナリオが重くならずに進められたと思っています 後支援能力が心強かった。
田中:実セッションでのジャイガントとの初遭遇になりましたが、「災害として認知される」ってところを上手くシナリオに織り込んで、それを「映画」と組み合わせることで、大規模破壊が起きてるけど、ヒロインと怪獣がエモエモするときに「そんなことやってる場合か」みたいにならない空気ができてたのが、空気調整力(?)として良いな~~!!と思いました!
拾:ですね。怪獣にマッチするモチーフとして映画をチョイスしたのはとても面白かったです。
『絆やエゴを持たない限り記憶から消えてしまう』という怪獣の特性を活かした終盤でのギミックも非常に良いドラマが生まれ、盛り上がりました。
この辺り、今回のように情報収集項目で改めて周知させるなど「PL・PC間での共通認識を徹底させる」などの備えをしておかないと事故の原因になるかな……という危惧もありましたが、同時に最後のスグルの葛藤など「“怪獣”」というのがドミネーター以上の無視できない脅威である」からこそやりやすいロールもあり、やはり相応の魅力のあるルーツだと感じました。
田中:あと、救助ギミックは単純に楽しかったですね! 自分で難易度を決定できるのもいいし、演出のきっかけにもなりました。ビル倒壊しすぎw
ナガマツ:舞台裏がない分、アイテムを調達できるのもありがたかったです。
拾:怪獣+映画だからって本当にビルが良く崩れてたな……。ロールの導線にもなりますし、自分がやったように財産点突っ込んで高額アイテムを複数獲得できる利点もあるので、かなり良いギミックでした
田中:ボスの能力の対策を、「自分の判断で」調達できるのが良かったです。解決に向けて、その舞台で動いてる感じがあって。
GM:「怪獣映画を再現できるブラッドが追加された! じゃあ『怪獣映画』シナリオやろうぜ!」という発想はまあ自分らしい変化球かなとは思うんですが、我々半魔と「怪獣」との“ファーストコンタクト”は、やはり「絆」と「エゴ」で彩られたものでなければ……という思いでこのシナリオを書いていました。
GM:救助ギミックは、特に頒布シナリオでは毎回意識している「情報収集判定のパートを単なる“儀式”にしない」というところで、今までよりもっと踏み込んだ「ゲーム的な判断」を要求するものだったと思います。実際のところ、ミッションひとつずつ受けて…って感じになる想定で、基礎難易度は抑えめにしていました。ビルがあれだけ崩れまくったのは(出目が)想定外ですが、あれだけミッションかっさらっていく皆さんも正直想定外です。楽しんでいただけたようで何よりでした!
拾:自分については狙ったわけでもないけどほぼペナルティを受けない構成だったのが大きかったですね。あとキャラクター的にあそこで全力出さない理由がねえ
田中:ちゃんと「判定に入れなかったからといって、救助されず犠牲者が出るわけではない」と説明をしてくださってましたが、人情としては全部救いたくはなりますねw
ナガマツ:キャラクター的にあそこで全力出さない理由がねえ
GM:余談ながら、「なんでペナルティどころかボーナスがつくの?」という点については、「得意分野で後顧の憂いをスパッと解決して情報収集に専念できる」というフレーバーがありました。
田中:成る程!
GM:かなり前衛的実験的なシナリオではあったのですが、皆さん本当に楽しんでいただけたようでなによりでした。
田中:とても楽しかったです! ありがとうございました!
ナガマツ:シーン数のリミットがあったのもいい刺激でした。楽しかったです。
GM:実際のところ、「怪獣と怪獣使いの間のコミュニケーションは、他の半魔には読み取れない」というのがこの辺非常にネックで。今回わざわざ《資産:支配》まで使ってるのは、(絆をエゴ化するという最終目標ももちろんありましたが)怪獣⇔怪獣使い⇔他の半魔という多重構造でのコミュニケーションを避ける方法を、私がこれ以外に自然な形で思いつかなかった、のですよね。
拾:とはいえ、怪獣使いを怪獣の代弁者のようにするのは怪獣の元モチーフとかを鑑みると全然アリかと。ガメラやモスラなんかだとそういう巫女役にあたるキャラクターが似たような事をしてるし。
GM:今回、特に「人間に友好的な怪獣」という切り口からシナリオを作った都合、レオを単純な「破壊者」として描くことができなかった、というのは大きいのですが、逆に「破壊者」としてのジャイガントをシナリオに出す方法も今のところピンと来ていません。
田中:「その到来を防ぐ」のがメインになるかなと思っています。上陸されたら負け、みたいな……。
GM:基本ルールブックの「怪獣」(エネミー)は単なる巨大な異形であってジャイガントではありませんし。私は「怪獣使いの異形」「怪獣使いのドミネーター」とはどういうものか、という公式のシナリオリソースを待っています。
怪獣使いのドミネーター
これについては、GF24-1にて決着がついた。公式側でこういう指針が示されるのは、ありがたい限り。
田中:異形は結構分かりやすいと思ってます。世界への復讐者がたまたま怪獣と交信してしまったらそうなるんじゃないかなと。実際には怪獣の異質な精神に飲み込まれて破壊の先導をするような存在になるのでは……とイメージしていて、シナリオを作ろうと思ってますw
拾:あとはアレだね、脅威としてヤバ過ぎるから呉越同舟的なシチュエーションをやる場合のネタにも使えるかも……?
GM:そのシナリオは楽しみなので、お待ちしてます!w
GM:公式記事の「テストプレイ」で使われたのがどういうシナリオだったのか分からないので、何とも言えないのですが
田中:そのシナリオ呉れーーーーーーーーッ!!!!!(突然興奮するユーザー)
拾:出してくれ!リプレイも!サプリも!!!!!!!!!
GM:(GF誌データの使用許可というのは前提として)今のところ、プレイヤー側でジャイガントを使う、というのは結構ハードル高いというか、やりたい人は機会を手ぐすね引いて待ってる印象があります。シナリオハンドアウトで許可ないし指定するほうがよさそうで。
田中:そうですね<指定するほうが
拾:下手なマルチすると個性が食われかねない……
田中:そこは結構難しいポイントですよね。人によっては逆に、怪獣使いのキャラを作るのが難しく感じる人がいるかも。
田中:とまれ、怪獣使い、色んな世界を見せてくれそうで期待高まりますね! 今回、怪獣と出会わせてくれたこのセッションに、改めて大大大感謝です!! ありがとうございました!!
GM:半魔たちのそれぞれの“ファーストコンタクト”に思いをはせつつ、アフタープレイもこれにて終了としましょうか。各自経験点は持って帰ってくださいね!
田中:あざーっす!!
ナガマツ:ありがとうございます!!
拾:ありがとうございます!
一同:お疲れ様でしたー!