リプレイ「リバーサル・ゲート」

-01- プリプレイ/オープニングフェイズ
◆ 今回予告 ◆

池袋に現れた一人の魔術師。
それは破滅の先触れだった。
密やかに池袋を侵食する悪意。
時が満ちたとき、終末の門が開く。
抗える力は、“彼ら”のみ。
“門”から現れる侵略者より、
池袋を、世界を護る戦いが始まる。

ビーストバインド トリニティ
『リバーサル・ゲート』

心焦がすは魔の渇望、心繋ぐは人の絆。

GM:こんばんは、よろしくお願いいたします!
ジラー:こんばんは。よろしくおねがいします!
GM:どどんとふではお二方ともお久しぶりであります。
門留:こんばんはー。今回もよろしくおねがいします
門留:こちらこそー
ジラー:いえいえ、今回は卓を設けていただきありがとうございます。
GM:不束者ですが、どうぞよろしくお願いします!
GM:では第一回魔獣会議(※プリプレイ)を始めますッ!!
門留:よろしくおねがいします!
ジラー:よろしくお願いしますー!

GM:さて今回のシナリオですが、いわゆるヒロイン拾い枠のPC①と、ホットスタート気味の依頼枠であるPC②という形になります。
GM:いわゆる「しんどい系」みたいなものはありませんが、規模だけは後半やたらでかくなりますので、暴れまくりを期待しております!
門留:ういうい
ジラー:了解しました。
門留:予告の段階で世界の危機とか出てますもんねえ。
GM:お2人のPCについては先んじて拝見いたしました。ありがとうございます! どちらもすごい良いキャラですね……!
GM:ドミニオンに「オーバーライド」の概念がある以上、常に個人レベルの危機が世界の危機に拡大できるの、BBTのいいとこだな…と思ってます。
GM:同じ動機・同じルーツから出発しても、話の規模を楽に調整できるので。

●PC①用ハンドアウト

【絆】シング(関係:庇護)
池袋に生きる半魔であるキミの前に現れた幼い少女――シング。
彼女は、謎の黒スーツの一団に追われていた。
たどたどしい口調で助けを求める彼女の姿。
少なくとも弱者が蹂躙されるのを黙って見ている程、キミの人間性は磨耗してはいないつもりだ。

地球探索者(ブルーシーカー)”サーティー・モンド/沢渡門留

→ キャラクターシート  プレイヤー:拾

【スタイル】アタッカー
【プライマリ】イレギュラー(異能者)
【セカンダリ】ストレンジャー(帰還者)

【出自絆】輝かしい日々(懐古)
【邂逅絆】内藤純也(信頼)
【初期エゴ】生きる意味を知りたい

PC①担当PL:拾

 PCの“魅せ方”への工夫に熟達したプレイヤー。オンラインセッションならではの立ち絵、テキスト、効果音や音楽といった要素も使いこなし、とにかく印象に残る演出を作るのが巧い方。
 今回は経験点50点を消費したPCで、これまた演出のしがいがあるキャラクターを持ち込まれた。

ルーツ:帰還者

 ゲーマーズ・フィールド誌で先行収録されたストレンジャーの追加ルーツ。
 「他のドミニオンに転移し、生還した者」を表すルーツ。本来は入手できないはずの装備を“異世界で手に入れていた”り、異世界で得た経験や仲間たちが未だ健在であることを示すアーツ等独特なものが多いが、何より特徴的なのは、ストレンジャーのアーツ《異界の●●》を2つ取得して効果を強化する自動取得アーツ《ゆきて戻りし者》。能力値は高いものの、このせいで初期人間性が低くなりがち。

キャラクター設定
 宇宙の彼方に飛ばされた先で“宇宙海賊”たちに拾われて、地球時間で一年後に帰還した高校生。髪の色、瞳の色――容貌が変わるほどの多くの死線を潜り抜け、ようやく帰還したはずの故郷に、日常にどこか馴染めずにいる彼は、強力なサイキックと超科学の詰まった右腕、そして波乱万丈な旅の経験を有する「帰還者」である。
キャラクター性能解説
 《異能:ボーダーディゾルヴ》をはじめとした、「腕」にまつわる異能と、強力な「宇宙海賊」専用武器『サイコアーム』を右腕に備えたシンプルなアタッカー。
 ドミニオン間を移動できる『銀の鍵』を、右腕に内包する切り札として持っている。
 ルーツの都合上初期人間性は低いが、コンスタントに火力を出せるローコストアタッカー。
 ――帰還者のアーツで無理やり引っ張ってきた「サイコアーム」に、《ストレンジアーツ:戦機女のたしなみ》を組み合わせて戦場全体を蹂躙するお行儀のワルいスペックとも言う。


門留:せっかくなのでGFデータを攫う→サイコアーム良いけど宇宙海賊の他の装備も優秀だしな……→そうだ、帰還者でコレだけちょっぱればあんま関係なくなる
門留:こんなスタートから生まれたにしては大分設定が膨らんだ(酷い
GM:義腕武器のサイコアームに、「幻想殺し」が元ネタのボーダーディゾルヴと、エンチャント「アーム」がかかって、「腕」に記号が集約されるの凄い気持ちいいキャラ造形ですね。
GM:それは まぎれもなく やつさ<設定が膨らんだ
門留:文章には書きませんでしたが、趣味で取得してる銀の鍵も設定上は右腕に発現した能力の一つ、という感じです。最後の冒険で宇宙規模の空間移動能力が目覚めた感じで
門留:>銀河破壊爆弾とかそんなブツを抱えて亜空間に消え、気がついたら地球に戻っていた
GM:いいですね! やっぱ設定に即したデータがあるとものすごいagaる
GM:スゴイ・メイワクだ!!
GM:でも大冒険を経て帰ってきたはずの故郷のコレジャナイ感に殺されそうになってるわけですね……。
門留:アンノウンマンとしてある日宇宙に放り出されて、戻ってきた時には立派な半魔になった訳ですからね
門留:以前は見えてなかったものが目についてしまう。どうしても
GM:かといって、この平和で変わり者は多いが魔獣などいない月影高校に馴染むこともできない……
ジラー:これから「生きていく」上では、周りは変わっていないはずなのに変わって見える、というのは辛いものですよね。
GM:あるいみでモラトリアムの最期の時期なのかも知れませんが、そこを抜けたとてパラダイスのはずはない。
門留:というより、以前の日常を取り戻したい悪あがきですね>学生生活続けているの
ジラー:なるほど…。
GM:追いかけてきた極悪宇宙海賊(<帝国>近辺で色々あった)とかが「日常ごっこは楽しかったかよ、“地球探索者”!」とかせせら笑ってきそう。
GM:こういうドラマを想起させる設定は最高ですよ!!

●PC②用ハンドアウト

【絆】グレートヒェン(関係:ビジネス)
ぼろぼろの姿の依頼人はまだ年若い人物で、グレートヒェンと名乗った。
その依頼内容は——異世界からの侵略者により世界が滅ぶのを阻止してほしい、とのことだった。
荒唐無稽な内容だが、余りにも必死なその姿に、キミは取り合えず調査するだけしてみることを受諾する。
だが、そうするが早いが、彼女はキミの手を引いて飛び出した。破滅の臭いがすると言うが、本当だろうか?
取り合えず付き合ってみるほかなさそうだ。

第七域接合者(セプト・モジュラー)”ジラー・アーネイト

→ キャラクターシート  プレイヤー:倉坂悠

【スタイル】アタッカー
【プライマリ】イレギュラー(守護者使い)
【セカンダリ】フルメタル(サイボーグ)

【出自絆】造られし魔(恐怖)
【邂逅絆】黒沢大悟(感謝)


【初期エゴ】自分への疑念

PC②担当PL:倉坂悠

 当サイト管理人。普段はGMとしてBBTを遊ぶことが多いのだが、今回は縁あってプレイヤー参加させていただけることとなった。
 なんかガチャガチャいじくる変なデータが好きなんじゃないかという自己分析はしているものの、今回は初めての50点卓。自分が一番気に入っている造形のキャラクターを持ち込んだ。要するにこれの大半が性癖。

黒沢大悟

 サンプルシナリオ「Red Dead Night」に登場するNPC。ノウンマンの探偵だが、吸血鬼騒動で死んでしまった。
 ジラーは彼に拾われた“荒事担当”。

キャラクター設定
 魔界ドミニオンについた「地球の守護者」を抹殺するための兵器――“着装機攻システム”。
 それとは別のアプローチを以て人間を“開発”し、守護者越えを目指した〈ガシュリークラム計画〉最後の被験者。暴走によって研究所から脱走、池袋に流れ着いた後は、とある探偵に拾われ、池袋の夜に生きている。
キャラクター性能解説
 戦闘中に守護者のデータ切り替えを可能とする追加アーツ《ワイルドカード》や、《加速装置》をはじめとする命中・ドッジ補正をかける多数のアーツによって対応力を担保した、回避・支援型のディフェンダー。戦闘関連の判定にはめっぽう強いものの、守護者使いというルーツの特性も相まって非常に人間性の消費が荒い。


GM:ジラーさんは、「ギャシュリークラムのちびっこたち」ネタが追記されててAGAってしまいました。(ゴーリー好き)
門留:お、以前にやったセッションのネタか何かですか?>追加されたお話
GM:エドワード・ゴーリーというかなり個性が強烈な絵本作家がいて、その代表作なんです。<ギャシュリークラムのちびっこたち
ジラー:もともとライトノベルとか諸々書こうとしたときに大雑把に作っていた設定を、BBT用にブラッシュアップして引っ張ってきているキャラクターなのです。
ジラー:ここまではっきりと言語化したのは今回が初めてですが。『Aはエイミー かいだんおちた』というフレーズはもしかしたら聞いたことがあるかもしれませんね。
GM:なるほど。通りで凝っておられる……。

ギャシュリークラムのちびっ子たち

 絵本作家エドワード・ゴーリーの代表作。Aから順番に、26人の子供たちが死んでいく様を描いた本。
 「ジラー」という名前も、この本の最後に死ぬ子供――“Zillah”から取られている。
 詳細は検索していただいた方が早いだろう。

門留:そういやジラーさんの現在年齢と、設定時の少女って書き方に違和感を覚えたけど、レッドデッドナイトが基本ルルブ時系列だから数年前の話でもおかしくないんですよね……
GM:「今」を2010年に置くか2019年に置くかは難しいですが、今回はファジィにいきたいと思います。
ジラー:1999-2000年に神庭未羽への守護者交代が起こっていることを考えると、着装者計画はたぶんBBT基本ルールブック時点より前に動き出している感があるので…という年齢設定ですね。割とファジーに決めてるので,もうちょい年齢上げる分には全然大丈夫ですが。

「ビーストバインド」世界の時系列

 いわゆる旧約――初代『ビーストバインド 魔獣の絆R.P.G』が、1999年当時。
 続けて『ビーストバインド New Testament』は、「守護者の交代が5年前に行われたはず」という記載から、おそらく2004年頃が舞台。
 そして『ビーストバインド トリニティ』は、『New Testament』から5年後を舞台としている(竜胆アカネの年齢が「自称」から実年齢表記になった都合一気に700ほど加算されたが些細なことである)
 それぞれ基本ルールブック時点では発刊当時の年代を反映している模様。
 しかし『トリニティ』の追加データには2009年当時には存在しなかった「Vtuber」等も含めたものが存在することから、『トリニティ』内でもある程度時間は経っていそう、なのだが……。

GM:時に、モンドさんは、シングの拾い方はどんな感じになりますか? 割と最初から護ってくれる感じか、それともやれやれ巻き込まれちまったぜしかたねーな、なのか、みたいな。
門留:ああ、危ない人が居たらとりあえず助けてから考えますね。>渋カッコいい連中と一緒に過ごしてたから、頭より先に体が動くのが染み付いた
ジラー:宇宙海賊は確かに渋カッコイイ連中が多そう…
GM:ありがたいです! そこは“宇宙海賊”式なわけですね。
門留:というより、グダグダ考えてたら死にかねない状況が多すぎて適応しただけともいう……。>大体安全で余裕が出てきたら振り返って唸り始める
GM:まさに「勝手に体が動いたんだ」状態ですね。主人公か!?
GM:いやー、いいですね。キャラが立っている!

グレートヒェン:ジラーさんのとこにくる依頼人はこんなイメージです(イラスト提示)
門留:あらやだゴスロリ
グレートヒェン:顔絵はなんかはかなげですが、実際にはサンシタハイテンション野郎となります。
門留:なんてギャップだw
ジラー:この顔でそのノリは意外だw
グレートヒェン:「頼むッスよ、姐さん! 頼みの綱は姐さんしかいないンスよぉ~~!!」 みたいな感じです。
ジラー:了解しましたw
グレートヒェン:雑に扱っていただいて結構ですのでw
ジラー:とは言え大事なクライアントですので…
グレートヒェン:「い、いい人ッス~! この人で良かったッスよぉ!」
門留:そういえばボロボロの状態で現れるとか書いてあったな……>グレートヒェン
GM:逆にシングは、たどたどしい感じで喋ります。「…」「、」が多い感じですね。「……ありが、とう。どうして、助けてくれたの…?」みたいな。
GM:ハンドアウトをよく読んでいただいている…感謝!!<ボロボロっす
ジラー:どういう形で事件が持ち込まれるか楽しみですね。
GM:ジラーさんは事務所的なものはありますか?
ジラー:開幕《万能調達》で黒沢探偵事務所を整備しようかと…
GM:ああ、黒沢探偵事務所……! 了解です。Red Dead Night以降ですから、もう故人なんですよね。
門留:おお、良いなあ……
ジラー:(データ的なメタ話になりますが)点数的に最初から「住居」持てればよかったんですが難しかったので、代わりに回復アイテムの調達も兼ねた《万能調達》ですね。
GM:ええ……やっぱり、過去の作品と繋がりのあるキャラはagaりますね!
ジラー:黒沢さん好きなんですよね。私の中では、BBTを象徴するアンノウンマンのひとりです。
GM:「アンノウンマンは魔獣に狩られる存在」っていうのをこれ以上なく示してくれますしね。
GM:横ではPC⑤がウォーレンがに「お願いします」って言わせて調子に乗ってるのに……。
ジラー:まあシナリオの指定的には実はノウンマンなんですが、立ち回りとしてはノウンマンというよりアンノウンマンのそれですし。
GM:アンノウンマンというか、「一般人」かな……。
門留:公式NPCでも、アンノウンマン・ノウンマン・半魔・ドミネーターに分かれた上で個性豊かですからなぁ>立ち位置や半魔との関わり方
GM:デスネー

 ここで少しNPCについての雑談や、プリプレイから外れた「最近の追加データ」のお話に。

GM:でも金城弦はもう半魔にしてやったほうがシナリオに出しやすいと思う……。
GM:あーでも「ケンカが異常に強いだけの一般人」みたいな変則テンプレの例ではあるのでしょうか。
門留:内藤さんもそろそろメディアになっててもおかしくなさそうなんですよね。経歴とコネ的には
門留:今回はある意味繋がりが広い人だから採用させてもらいましたが。あとはこー
ジラー:実際に旧約時代ノウンマン→半魔に格上げになった長沢・野白という前例があるので、版上げがもし今後あるならば…
GM:内藤純也はもう魔獣ですよホント……。そもそも昔は「人間アーキタイプ」であって、RELICあたりも「魔獣」ではなかったんですよね。
門留:「めちゃくちゃしつこく取材して来るのはアレだけど、地球じゃ誰も知らない自分の話を笑わずに聞いてくれた人」という事で
門留:何気に門留の精神安定に一役買ってたりする
門留:記事にする時に取捨選択はするだろうけど、あの人なら多分笑わずに記録してくれそうだなという信頼がある
GM:エモ!!
ジラー:ああ、それはとても大事だ…>笑わずに話を聞いてくれる
GM:内藤いいな!!
ジラー:実際、内藤さんは事実上のメディアの半魔として扱うことがままあります。
GM:うちもですね!<メディアの半魔
GM:「メディアの半魔」と「ノウンマンの敏腕ジャーナリスト」の違いはかなり薄いと思ってます。
GM:くぐってきた修羅場がありますからね……。
門留:データ的な版上げによる変遷もあるでしょうけど、10数年の中で世界律が変化したと捉えると面白い>魔物カテゴリの変化
門留:時代と世界が変わり、今は人間も魔物になれる……的な
GM:人間-魔獣-ドミネーターの垣根が低くなってるのは事実なんですよね
GM:「少しだけ優しい世界」が実現されてる形です
GM:キレた半魔はドミネーターを暴力で打倒できる世界になった!!
GM:このことから、BBT世界の「優しさ」とはつまり「暴力」であることが分かりますね。
門留:酷い……w

《喰我 -Ego Eater-》

 ゲーマーズ・フィールドに収録されたヴォイドの第二ルーツ、「虚銃使い」。
 『地球の守護者』が持つ銃を虚無がコピーした、とも言われる与太話まみれのルーツであり、そのデータも大半がヤバい代物。
 中でも純血アーツの《喰我 -Ego Eater-》はアーツ1枠でダメージに最大+60かつ回数制限そのものはナシと、単体性能は他のアーツの追随を許さない異質さを誇る。
 ――そんな「最近の追加データ」の話の結びで出たのが、GMのBBT世界の「優しさ」とはつまり「暴力」という言。さもありなん。

GM:それではお待ちかね、PC間絆の時間です! 今回はPL2人なので、お互いに絆を取り合うことになります。
GM:お互いがどう思われているか、まずはPC1からPC2、モンドさんがジラーさんをどう思っているか、決めましょう!
GM:拾さんは、アイディアがありますか?
門留:ふーむ、おそらくですが、お互い初対面になりそうなので
GM:お、初対面ルートでいきますか。
門留:ジラーさんの方で特に案がなければ、絆の取得だけしておいて、お互いのOPをやってから内容決めませんか?
門留:>実際のロールを見てからの方がキャラとしての印象定まりそうですし
GM:なるほど! ジラーさんどうですか?
ジラー:その方が決めやすいかな? まあ、特に何もなければ「噂の人物」あたりで取る気だったので、そのほうがいいかも。私は構いません。
GM:了解です。うっすら名前聞いたことあるとかないとか、そのあたりはやりやすいようにしてください!
ジラー:はーい!
GM:では、PC間絆はとりあえず未定で。あとは、今回は大罪マンはいませんので、お2人とも愛を4点と財産点を【社会】点取得してください!
ジラー:了解しました。
門留:どちらもイレギュラーベースだから+3点ですね。社会に不慣れ(酷い
GM:永く離れていた者と、作り出された者。確かに社会に不慣れっぽいです。
GM:では、これにてプリプレイは終了です! 休憩は必要ですか?
ジラー:いえ、このまま行けます。
門留:こちらも大丈夫でーす
GM:了解です! では早速、メインプレイに入りましょう。改めて、よろしくお願いいたします!
ジラー:よろしくお願いします!
門留:よろしくお願いします!



オープニングフェイズ

シーン1:謎の依頼人

シーンPC:ジラー/他PC登場不可


 ジラーが黒澤探偵事務所の整理がひと段落ついた頃、ようやく落ち着けると思ったとき、ジラーは嫌な予感がする。
 直後、「ぁぁぁぁぁぁああああああ!!」という絶叫と共に、人影が、ノックどころか扉をブチ破ってごろごろ転がりながら突っ込んでくる。


GM:《資産:帰還門》です。
ジラー:「ようやくこれで看板を……」(物音を聞きつける)「一体何事!?」

 そこにはボロ雑巾のようになって転がる人影が。
 うめきながら身を起したのは、後生大事にシルクハットを被った一人の少女だった。
「こ、ここは……ここは、黒澤探偵事務所で間違いないッスか……」


ジラー:「ええ、間違いはないけど……」 人影を観察して、(少なくとも池袋でそう見る人じゃないな)と思って一旦身構えます。珍しいのもある。
グレートヒェン:「おお! やった! やったッス!! 良かったぁ~~! ってことは、姐さんが、ジラー・アーネイトさんですよね!? 通称、“第七域接合者” (セプト・モジュラー)! ……意味はよくわかんないッスけど、お強そうなお名前ッス!!」一転、目を耀かせて正座になり正対する。
グレートヒェン:「あ、あたしは怪しいものじゃないッス! あたしはグレートヒェン! えーと、依頼人、ッスよ!!」

ジラー:「私についてはその通りだけど、その登場の仕方はどう見ても怪しいわよ」
ひとつ突っ込みを入れてから、「仕事の話ね? とりあえず席にかけて、ゆっくり話してもらえるかしら」

グレートヒェン:突っ込みTHX! 「はぁ~~、ありがたいッスー!」 人格者過ぎるジラーに促されるまま席に座る。

「で、依頼なんすけど……ジラー姐さんのお人柄とお力を見込んでの依頼ッス。
 この世界を、滅びから救って欲しいんスよ。
 いやマジな話で!!」


ジラー:「私に、その価値があると思ってここまで来たのね。話が飛躍しているけれど、あなたが頼みたいことは分かったわ。ここでもう少し詳しく話す時間はあるの?」
グレートヒェン:「そうッス! 姐さんはそりゃあお強いと“こっち”に来てからお聞きしたッスから! うう、わかってくれて嬉しいッスよぉ!! 誰も信じちゃくれないこの池袋は人間性の砂漠! 姐さんを見込んだあたしは間違ってなかったッスー!」
 感涙するが、問われると、はっと顔色を変える。
グレートヒェン:「き、きてる、だいぶ濃くなってるッス“破滅のにおい”が! アイツの……“奈落の王”の気配が! ヤバイッス姐さん!! このままじゃマズイッス!」
 と、ジラーの手を引いていこうとする。来たときと同じように何もかも突然に。

ジラー:「……しょうがないわね。道すがらでいいから、事情は後で話して?」 そのまま手を引かれましょう。
グレートヒェン:「了解ッスー!!」
GM:ジラーさん、いい人過ぎんか? というわけで【SA:依頼を果たす】を差し上げます。シーンを終了します!

GM:ではエゴのチェックです! 何かあればどうぞ!*
ジラー:おっと、ではシーン終了前に《万能調達》。「住宅/住処」の購入を申請します。ファンブルしたらさっきの突入で大黒柱が折れました…ということで。*
グレートヒェン:wwwwwww 了解です! とんだ疫病神だぜ!
ジラー:では、判定します。(ダイスを振る)成功、無事取得しました。
GM:事務所は無事に稼動開始ですねw
ジラー:罪は自らの価値が認められたことをベースに「自分への疑念」から、通るでしょうか?
GM:あー、なるほど<私に価値を認めてくれたってわけね OKです! 罪を1点どうぞ!
ジラー:受領します。申請は以上です!
GM:了解です! では続きましてPC①、門渡さんのオープニングフェイズに参りたいと思います!
門留:はーい。




シーン2:追われる少女

シーンPC:門留/他PC登場不可


門留:(登場ダイスで人間性38まで減少)
GM:うお、もう変異第一段階!!
門留:帰還者だからね( 早速第一変異発生です。エゴ化するのは内藤純也。内容はシーン終了のタイミングで決めます。
GM:了解です!

 ある日、薄曇の妙に不安になる天気の日。平穏すぎる、どこかぼんやりとした日常の中。
 門留は所用で池袋の路地裏(池袋に2億箇所くらいある)を歩いていた。
 が、横道の前を通ったそのとき、少女が飛び出してきた!
「わ、ぁ」
 とたどたどしい悲鳴を上げながら、突っ込んでくる。


GM:年齢的には10を数えないような、小さな少女です。むしろ幼女が近いかも。
門留:「っと、嬢ちゃん、慌てて走ると危ないぞ?」紙一重で少女を避けつつ、彼女の行く先に車とかが来ないかチェック(ヤバそうなら引き止める構え
GM:ここは伝奇路地裏なので、車は陰謀による轢殺とか死体回収以外ではあまり通りません。大丈夫です。

 少女はたたらを踏んで転ぶ。


門留:「おっ……と」ではほんの少しだけサイキックで彼女を引き止め、地面にぶつかる前に胴に腕を回して引っ掛ける
門留:「言った傍からじゃねえか……。親とはぐれでもしたなら交番行くか?」

「わ」
 彼女は無表情な顔に少しだけ驚きに目を瞠る。
「あり、がと、う……?」
 と、自分の情緒を確認するような妙なお礼の仕方をするが、問いかけには首を振る。
「あなたは、“いい人”、ね。 ここは、危ない。 ここから、はなれて」
 無機質な瞳でじっと見上げて言う。


門留:「……」一瞬黙り、彼女の言葉と表情を吟味して「じゃ、一緒に逃げるか」そのまま担ぎ上げて走り出す。

「わ、わ」
 再び驚きの声。
「まきこんで、しまう」
 続く言葉も、無表情な中に焦りと罪悪感が見える。が――。

「逃がさないわよ」

 空を飛ぶ人影によってアレナが展開され、魔界の瘴気が漂う。
 同時に、別の人影によって、2人の行く先に、突然「無数の植物の蔦」が生え、壁ができる。
 さらにずしんずしんと追いかけてくる重い足音は、巨大な人影。

「ようやく見つけたぜ、ガキ! 手間取らせやがってよぉ――」と巨大な黒スーツの影、額に角を生やした巨漢。
「悪いことは言わないわ。その子を渡しなさい」と、空の人影、蝙蝠の翼を生やした怜悧な美女。
「そうすれば、眠るように楽になれますよ」と、背後から来た影、四肢の先が木々に変じた若い女。
 黒いスーツに身を包み、ただものならぬ雰囲気を放っている。


門留:「……うっへぇ。こりゃまた先客万来だこと」壁の前で振り返り、彼女を庇うようにしながら追手に向き合う:
門留:「にしても鬼に悪魔に……エルフっつーか、木霊?とりとめなさ過ぎじゃない?オタクら」呆れ顔
鬼の男:「そういうお前は何モノだ? アレナの中で動けるとなりゃ、魔獣だろうがよ」
悪魔女:「半魔でしょうね。ルーツは……よくわからないけど。なんにせよ、お人よしって顔に書いてあるわ」
蔦の女:「いいんじゃないですかぁ? かっこいいと思います! 殺したくなくなっちゃったな、木になってくれません? 大事にしますよぉ!」

「おいつかれた」
 無表情な声に焦りとおびえが混じる。
「“いい人”、あぶない。 あいつらは、すごく、強い。 シングを捨てて、にげろ。 そうすれば、チャンスは、ある」
 シング、というのは彼女の名のようだ。


門留:「残念ながらああいう手合いは見逃してくれる利口さは大体無いんだよなぁ……」溜息一つついて
門留:「あと『いい人』じゃない。沢渡 門留だ。生憎だが逃げろって言える子供見捨てられるほど、世の中捨てちゃいねーぞ俺は」
門留:ところでGM、目の前の壁は演出で壊すことは可能ですか?
GM:可能です! ただし、ここで開戦になって、ミドルフェイズ1シーン目への引き、ジラーさんと合流という形になります。この場は逃げてもかまいませんが、次のシーンの冒頭で追いつかれる形となりますのでよろしくお願いいたします。
門留:はーい。では今は逃げるの優先でいこう
GM:了解です! この壁はエキストラですw
シング:「もん、ど……」

 その名前を口にして、少女の無機質な瞳にかすかな”光”が揺らぐ。
「くたばる理由は、そいつでOKかい」
 と鬼の男。
「言っておきますけどぉ、私の蔦は並の魔獣が突破できるものじゃないですよぉ!」
 と蔦の女。


門留:「――……つー訳でオタクらよぉ。舌舐めずりもいいけど、頭上と足元注意だぜ」演出《アポートアザー》で引き寄せた自販機を投擲武器に見立てて《異能:エンチャントアーム》で強化しつつ三体の真ん中で弾けさせる
門留:そして、視線が離れた一瞬で壁に右手を押し当て――――
門留:閃光を伴った爆音が響き、壁に大穴
門留:「三十六計逃げるにしかーず!!」穴を潜り、近くに留めてあった自前のバイクに乗って逃走再開!
GM:「ぬうっ!?」 破裂した自販機から身をかばっている間に――
「うそ!? あたしのボタニック・ウォールが!?」
「何をしたというの!?」
「わああああ」
 色めき立つ三魔に先んじて走り出す二輪、しがみつくシング。

 風を切る中で、シングは言う。
「……あり、がとう……もんど……」
 そして、ぎゅっと服を掴んで背中ごしに。
「もんど、なら、……とめて、くれるかも、しれない。
 ……せかい、の、はめつ、を……」


門留:「……そんな大したヤツじゃねーよ。今の俺は」ぽつりと呟き「『いい人』って言われても返事一つ返せねえ、半端モンだ」
門留:ポツリと背中越しに返しつつ、【エゴ・生きる意味を知りたい】から罪の取得を宣言しながら終了です。
GM:ではそこでシーンを閉じましょう。【SA:シングを守る】を取得してください。エゴのチェックですが、勿論Okであります!
門留:はーい。エゴ化の内容ですが【エゴ:見殺しにできない】としておきます(かつては自分が拾われた立場だったのを今更思い出してる)
GM:了解です! いいですね。それももうロールしてますがw
GM:PC間絆、今決めてもいいですし、実際に会ってから決めてもよいかなと思いますが、お二人はどちらがやりやすいですか?
ジラー:私は先に決めてしまおう。拾さんに特に問題がなければ「好感」で取ります。
門留:ふむ……自分は『羨望』辺りで。内面で色々あると思われますが、おそらく第一印象だと『やる事を定めている大人の女性』に映りそうなので
門留:こちらはOKですよー>「好感」
ジラー:ではそれでー。
ジラー:こちらも「羨望」OKです。
GM:了解です! お2人ともヒーロー気質ですしね。



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